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後藤ひろひと OFFICAL SITE ひろぐ

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例年であれば
ただひたすらに孤独な作業の
「昆虫飼育」なのだが
今年はそうではない!

「グッチ」と共に捕獲した大量の甲虫達を
私は「昆虫飼育」に興味を持つ友人達に進呈した!
数日に一度のえさ替えと軽い霧吹きを施せば
経験上は「かぶとむし」が大量繁殖するよう
「かぶとむし繁殖セット」
を組んで手渡した!
そんな相手とメールなどでやりとりしながら
「今日は産卵した!」
とか
「卵が孵化(ふか)して幼虫になった!」
とか
「親虫が死んでしまった!」
とか語り合っている!
それぞれの家庭の事情に伴う様々な飼育環境の違いから
産卵や孵化の時期の違いや
親虫が死んだ原因などを探り合ったりしている!

「加水を怠ったせいではないか?」

「いや!
 成虫はそれほど水分を欲するものではない!
 恐らく温度のせいではないか?
 飼育ケースを設置している場所を
 写真に撮って送って下さい!」

「こんな環境ですがいかがでしょう?」

「私が蓋にはさんだ新聞紙はどうしましたか?」

「捨てました!」

「それが原因かもしれません!
 あの新聞紙には保湿や害虫侵入阻止と同時に
 遮光の役割もあったのです!」

演劇の事を尋ねられると
”ええ”とか”はい”とかしか応えられない私だが
「昆虫」に関して質問されれば
1の質問に対して
10の回答を打ち出す事ができる!
そんなわけで
時折はメールのやり取りだけでは足りず
そんな友人らと飲みに出かけ
実に深く「昆虫」について話し合ったりする!
かく言う昨晩も”分室飼育者”の一人である
「劇団空晴(からっぱれ)」
「上瀧昇一郎(じょうたき・しょういちろう)」君と
二人きりで飲み屋に向かい
朝の3時まで「昆虫」を語り合った!
それでもまだ足りず
”近いうちにまた飲もう!”
と言って別れた!
なんだかものすごく幸せな時間だった!

これまで長い間
誰とも会話せずにいそしんできた昆虫研究が
なんだか違う事のように感じられてきた!

メリーゴーラウンドに乗っている子供は
馬上から常に親を探す!
そしてベンチに座る親を見つければ
必ず笑顔で手を振る!
なぜだろう?

それは今の自分の楽しい心を
近親者と共有したいからだ!
その「共有」を得られた時
人間の基本的な情動作用から
「幸せ」というものが得られるのだ
と私は考えている!

もしもそこで親が
手を振り返すどころか笑顔も見せず
ただ無表情に馬上の子供を見ているだけならば
子供は幸せにはなれない!
しかし自分の子供が楽しそうにしているのを見て
笑顔にならない親はいない!
子供よりも大きな笑顔で
子供よりも大きく手を振り返す事により
相者が幸せになっていくのである!

彼氏が彼女に
自分が編集したCDを贈るのも
感動の「共有」を求めるからだ!
彼女が彼氏を
ショッピングに付き合わせたがるのも
やはり感動や興奮を「共有」したいからだ!
やがて二人で旅行に出かけ
風景や時間や感動を「共有」する!
時には二人にとって大切な人を亡くし
哀しみを「共有」する!
そうして二人は幸せになっていくのだろう!

私がこうして
「時代遅れなブログ」を書き続けるのも
読者の方々に「共有」を求めているからだ!
同時に私が作品を作るのもまた
観客に「共有」を求めているからだ!
ならば私も
読者や観客の心を「共有」したい!

作品を作る私は
メリーゴーラウンドに乗る子供だ!
その楽しさを大切な人に伝えようと
いつだって精一杯の笑顔で大きく手を振る!
そんな私の作品を見て
いっぱい笑顔になってくれたり
いっぱい涙を流してくれたり
いっぱい心を動かしてくれる観客がいるからこそ
そこに「共有」が生まれ
私は幸せでいられるのだと思う!

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「吉本新喜劇」
「たまちゃん」こと「島田珠代」嬢に
捕獲した「ミヤマクワガタ」の雄を進呈した!
雌雄が揃えば繁殖飼育が可能なのだが
雄だけとなってはいわゆる鑑賞飼育するしかない!
ならばできるだけ興味を持ってくれる人に譲渡して
いっぱい愛でてもらうのが一番いい!
「たまちゃん」は彼に
「くわ二郎」と名付けて素敵な家を用意した!
なんだか演歌歌手みたいな名前だ!
宮史郎!
鳥羽一郎!
くわ二郎!

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夏に聴きたくなる唄

1969年旗揚げの劇団「上方小劇場」を母体とする
「遊気舎」という劇団に私はいた!
「上方小劇場」から「遊気舎」に変わった
その翌年に入団した!
それだけ古い劇団だと
関西のどこの劇場よりも歴史があるため
劇場より劇団の方が上の立場にあった!
「18歳」で入団して演劇を知った私などは
ついついそれが当然だと思っていたようだ!
そのため
各劇場に対するいくつもの無礼があったのだろう!
そして劇場は
それに我慢してくれていたのだろう!
何が悪かったのかは今でもよくわかっていないのだが
それは座長が交代した時に如実に現れた!

二代目座長に就任したのは
「上方小劇場」旗揚げの年に産まれた
誰あろう20歳の私だったのだ!

演劇を始めてまだ二年目!
上手(かみて)と下手(しもて)の区別もついていないのに
老舗劇団の座長を任され
周囲にいっぱい甘えたいところだったが
逆にとんでもなく強い風当たりを受けた!
いつも貸してもらっていた劇場からは
突然にして
”もう君たちには貸せない”と宣告された!
新聞や雑誌には
とんでもない悪評が書かれたりもした!
劇団の評判と知名度はどんどん下がり
公演を打たせてもらえる場所も無くなった!
それはあたかも
「ずっと我慢していたが
 若手のお前が座長になったのなら
 もう容赦はしない!」
と言われているかのようだった!

だからだ!
誰にでも結構いるものなのだが
”後藤ひろひとは私が育てた!”
と自称する人物が
私には親以外に見当たらない!
理由はそんな状況が私の出発点だったからである!

そんな中で唯一
”私はあの人に育てられた!”
と私自身が名言する人物に出会った!
「スペースゼロ」という劇場の
「古賀先生」だった!
現在新宿にある劇場「スペースゼロ」とは無関係で
大阪は梅田にあった
映像音響専門学校の地下教室が
「スペースゼロ」だった!
「古賀」さんはそこで講師として劇場を管理していたため
呼び名が「古賀先生」だったのだ!

「ならうちの劇場でやったらいいじゃないですか!」

「古賀先生」は当時の大阪演劇界では
知る人ぞ知る名士だったのだが
そんな事を一切表には出さず
周囲に何らかの流れがあれば
むしろとりあえず逆らう事を楽しむ人だった!
「後藤ひろひと」や「遊気舎」を応援する事は
実に「古賀先生」らしい楽しみの一つだったのだろう!

私が座長になった1本目の作品
『伝説の魔人ラテンキング』は
かくして「スペースゼロ」で上演された!
そこから何本「スペースゼロ」で
作品を発表させてもらったろうか?
とにかく沢山だ!

その専門学校の学生を演劇に巻き込んだり
学校のスタジオで録音編集作業をさせてもらったり
学生の卒業制作に協力したり
イベントを作ったり
唄をレコーディングしたり!
私は”なにか楽しい事”をするため
とにかく毎日「スペースゼロ」に通った!
そのうちに私は
「どうせ明日も朝からここにいなきゃいけないのだから」
という理由で
その専門学校に寝泊まりまでするようになっていた!
録音スタジオで毛布にくるまったり
空いている教室の床に寝たり
ある時などは職員室のソファで眠り
翌朝は全講師の出勤を見届けたりもした!
当時の私は自分が通うべき場所が
「大阪外国語大学」である事を
すっかり忘れていた!

春も!
秋も!
冬も!
ずーっと「スペースゼロ」にいたのだが
大阪の夏を体感するたびに
今でも私は「スペースゼロ」を思い出す!

暑い暑い夏のある晩!
校内で寝床を探していたら
今まで一度も入った事のない部屋を見つけた!
そこには大量のレコードが保管されていた!
それらは「パブロック」を愛する私にとって
とんでもないコレクションだった!
当時はまだCDがやっと普及した頃だったので
今で言う”CD化”という言葉が無かった!
つまり産まれて初めて現物を目にする
幻のレコード達がずらりと並んでいた!
当時にそれらを売れば
簡単に数十万円にはなっていただろう!

経歴不詳の謎の新人達を
次々と発掘してはデビューさせていた
イギリスのインディーズ・レーベル
「STIFFレコード」社!
化粧品会社の変人コンピュータ技師を発見し
「エルヴィス・コステロ」の名でデビューさせ
北ロンドンのレゲエ好きなへんてこ少年達を
「マッドネス」と名乗らせ
オハイオ州アクロンという田舎町の変態4人組を
「DEVO」として世に送り
アイルランドの飲んだくれパンクキッズ達を
「ザ・ポーグス」として世界に知らしめた
私の人生にとって
決して欠かす事のできないレコード会社だ!

私が迷い込んだ小さな部屋には
どういうわけか「STIFFレコード」の日本盤サンプルLPが
「ザ・ダムド」のデビューアルバム
(記念すべきSTIFFレコード1枚目のLP!)
からずらりと番号順に並んでいた!
興奮した私は
それらをレコードプレイヤーのある
真夏の夜の暑い暑い教室まで運び
毎晩のように夜を徹して聴いた!
雑誌での評判しか知らなかった幻の音源に
とにかく毎夜聴き入った!

一番多く聴いたのは
「レックレス・エリック(Werckless Eric)」
という恐ろしく変人な歌手によるセカンド・アルバム
『The Wonderful World of Wreckless Eric』
だった!

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ライブ前の極度の緊張を緩和すべく
大酒を飲んで
よくライブができなくなった
という彼!
「STIFFレコード」は
彼と「エルヴィス・コステロ」を
同等に押し出そうとしたのだが
ぐだぐだな声で
自ら書いたにも関わらず音階を無視して歌う
問題児「レックレス・エリック」は
わずかな注目だけを集めて
見事にフェイドアウトしてしまった!
それだけに彼の2枚目のアルバムは
国内で流通した数も少なく
まさしく幻の一枚となっていた!
まったくヒットしなかった作品だったが
私にとっては現存が信じられない宝物だった!
なので何度も何度も熱帯夜の教室で聴いた!
アルバムの隅から隅まで聴いて
傷のある箇所まで心に記憶した!

夏に聴きたい曲だけをiPodに入れて
食器を洗う時に流していたら
シングル・カットもされていない
「レックレス・エリック」の曲を
「カミさん」が一緒に軽く口ずさんだ!
あの夏の教室から20年近く経つわけだが
夏が来るたびに
私が幾度となく聴いたせいだろう!

私が寝泊まりし
”そこで育った”と言っても過言ではない
劇場「スペースゼロ」は
もう何年も前に無くなった!
”後藤ひろひとを育てた”異端児「古賀先生」は
やがて講師職を辞任し
なにを思ったか「奈良県」で
「カステラ屋さん」を開業した!
そして「レックレス・エリック」は
「久しぶりに帰宅したら
 玄関前が雑草だらけで大変なんです!」
「Facebook」を通して私に愚痴った!


YouTube: Wreckless Eric - A Pop Song



ほんの2行の英雄達

最近の映画館を訪れると
そのラインナップにずいぶんがっかりする!

子供達が並んでいる列の先では
「仮面ライダー」が!
若人達はきゃあきゃあ言いながら
『ヘルタースケルター』に並び
私のような「初老」以上の者達は
「バットマン」と「スパイダーマン」に並ぶ!

シーズンによっては
「ここは電気屋のTV売り場か?」
と思えるほど
TVドラマの映画化ばかりが上映されるが
今の季節はどうやら
漫画を誰かに読んで欲しい時らしい!
年間通しては洋画邦画問わず
どれもドラマか漫画かアニメか小説の映画化ばかりで
このままでは
純粋に映画のために描かれた脚本に与えられる
「脚本賞」が無くなってしまうのでは?
と本気で心配してしまう!
(ただし日本映画界だけは世界にさきがけて
 他人が作った物を脚本に書き直しただけで
 「脚本賞」が受賞できるお手軽システムがある!
 世界の映画賞の中でそれを実践しているのは
 恐らく日本だけだろう!
 常識的な映画賞であれば
 別に「脚色賞」が設けられている!)

そうこう言いながらも
「バットマン」を主人公とした
『ダークナイト ライジング』と
「スパイダーマン」が主役の
『アメイジング・スパイダーマン』とを
数日間のうちにたて続けに鑑賞してみた!
どちらも単なる”漫画の映画化”というのを超越して
恐ろしいほど素晴らしい作品だった!
私の周囲では
『ダークナイト ライジング』を絶賛する人が
圧倒的に多いのだが
私個人の感想としては
『アメイジング・スパイダーマン』の方が
より優れた映画だと確信している!
恐らく私が書く舞台作品を好きでいてくれる方が
それら2本の映画を鑑賞したとしたら
そのほとんどが私と同意見を持つ事だろう!
見ていて笑顔になる時間がほとんど無い
『ダークナイト ライジング』に対し
なんだかとても素敵な気分にさせてくれるのが
『アメイジング・スパイダーマン』だ!

アメリカのコミック会社が映画界に参入し
圧倒的な猛威をふるっているのは
周知の事実だ!
もうじき
「アイアンマン」も「ハルク」も
「キャプテン・アメリカ」
みんな一緒になって闘う
『アベンジャーズ』が公開される!
そして調べてみると来年には
『Man of Steel(鋼鉄の男)』のタイトルで
「スーパーマン」も再映画化されるようだ!


YouTube: MAN OF STEEL - Official Trailer (2013) [HD]

「スーパーマン」!
「バットマン」!
「スパイダーマン」!
アメリカ人はそれらを何度映像化するつもりなのだろう?
しかし不思議なもので
作られるたびに私も見てしまう!
宇宙超人が地球の悪と闘う!
大富豪が最新鋭機器で悪と闘う!
特殊な蜘蛛に噛まれた特異体質の青年が悪と闘う!
そのいずれもが正体を隠して別人格を持っている!
そのコンセプトが変えられる事はない!
それら2行は絶対に守られる!
そんなほんの2行が
何度も何度も映像化され
必ずと言っていいほど
多くの観客から賞賛を受ける!
これは言わばTV界で言う
”動物とダイエット”のような物で
なにかしら視聴率を稼ぎたい時に登場させれば
必ず観衆が飛び付くといった
絶対法則の一つなのかもしれない!

漫画雑誌『アメイジング・ファンタジー』の第15号に
ほんの一話限りのノリで描かれたのが
「スパイダーマン」!
1963年の事だそうだ!
どうやら「板尾創路」係長と同い歳らしい!
つかみどころのない人達が生まれる年なのだろうか?
一方で「スーパーマン」と「バットマン」が
この世に登場したのは
第二次大戦前年の1938年!
つまり「スーパーマン」と「バットマン」は
73年間愛されているキャラクターなわけだ!

リメイクされるたびに
「またスーパーマンかよ!」
「またバットマンかよ!」
と思ってしまうのだが
考えてみれば自分が位置している演劇界では
実に当たり前な事である!

チェーホフによる111年前の『かもめ』!
ベケットによるわずか60年前の
『ゴドーを待ちながら』!
「スーパーマン」や「バットマン」と
歴史的にたいして変わらない時代の演劇作品が
何度も何度も解釈を変えては上演されている!
ところがだ!
『かもめ』のストーリーを知っている人は
この世にほんの少ししかいない!
『ゴドーを待ちながら』の内容など
2回見た上で
1回出演した事もある私ですら
いまだに理解できていない!
たとえどれほどの名演があったとしても
それらをブルーレイで購入して何度も見たいとは
絶対に思わない!
断言しよう!
73年間愛され続けている超人達の話は
今から100年後も不変である!
チェーホフやベケットが消えても
「スーパーマン」と「バットマン」は
この世から消える事はあるまい!
シェイクスピアによる
『ロミオとジュリエット』
恐らく「スーパーマン」や「バットマン」のように
多くの人々に愛されたのだろう!
時にはファッションになったり
時には居間の飾りになったりして
脈々と生き続けて来たのだろう!
だから400年以上もの長きに渡って
そのストーリーが多くの人に知られているのだろう!

「バットマン」などは
最近の作られ方を見ていると
偶像崇拝による宗教法人が設立されそうな
そんな勢いだ!
もしそうなれば
シェイクスピアよりも長く
この世に残りそうな気がする!
前述した通り元はほんの2行なのに!

そんな2行を考えて夜更かしするのも
また楽しい私なのであった!



ある時期の『ひろぐ』を読めば
「サッカー」の事しか書かれていない!
たまに違うテーマの事が書かれていても
次の回にはやっぱり「サッカー」の話題に戻っている!
ある時期の『ひろぐ』は
「落語」の事ばかり書かれている!
またある時は「昆虫」についてばかり!
そんなように
私が入れ込むものには
次々と変化がある!

”三日坊主”とか”飽き症”とか言われたら
どれだけ幸せだろうか?
私が抱える大きな問題は
それらの題材を『ひろぐ』に記さないだけで
すべての興味が常に衰える事なく
今なお継続している点にある!
「靴紐」だって結んでいるし
「小銭」だって磨いているのだ!

そんな中でも最近はかなり落ち着いた興味に
「ケーブル」がある!
一時期『ひろぐ』には
「へびいちご高橋」君と共に考察する
「オーディオ・ケーブル」の話ばかり書いていた!
あの時期に入れ込んだおかげで
私の書斎「LEVEL 4」のオーディオ・システムは
ほぼ満足な出来となったため
それ以降は一切改良を加えていない!

iPodで使っていたイヤホンが先日壊れた!
片方の音しか出なくなった!
別にヘッドホン式のなかなかいい物を持っていたので
当然それで代用していた!
しかし!
この暑い季節となると
密閉式ヘッドホンなど
ほぼ防寒具の”耳あて”だ!
なので最近は書斎「LEVEL 4」でしか
音楽を聴かなくなっていた!

最近の私はあまり働いていない!
特に働く気もない!
なのでほとんど収入はない!
だが「カミさん」が賢いおかげで
贅沢をしなければ食べていけるだけの蓄えは
充分にある!
いや!
多少贅沢してもてんで平気だ!
しかしそんな気も別に起こらない!
友人知人が育てた野菜や果物をもらって
しばしそれだけで過ごしてみるのも
普段は感じられない幸せを
いっぱいに感じられる素敵な時間なので
喜んでひろいでいる!
芸能人らしい派手な遊びにも
激しいショッピングにも
そもそもまるで興味がない私なので
今のこの呑気な暮らしぶりは
たいそう居心地がいい!
本来ならばこの状況に
あわてるところなのだろうが
私の中には自分でも不思議なほど動揺がない!
色々な出来事に出会って
沢山のストーリーが頭の中で生まれ続けている!
言ってしまえば
今の私は最も作家らしく生きているのだ!
作家「マーク・トウェイン」はこう語った!

「持っているもので満足できるのが”豊か”という事!
 もっとお金が欲しいと思う限り
 その人は”豊か”にはなり得ない!」

今の私は”豊か”なのだ!

そのかわり最近の私には
会議や打ち合わせがたいそう多い!
「それも仕事だろ?」
と言われるかもしれないが
会議に三回出たら千円みたいな話は
聞いた事がない!
それらの会議は
私の中でこの時期心に浮かんだやってみたい事が
あまりにも多いせいで開かれている!
大金が欲しいわけではない!
追いつめられて作る作品から解放されている今の私が
自由にひろいで観客の心に入る事を望んでいるのだ!
頼まれて書く企画書には様々な制限がある!
予算の事や
キャストのランクに合わせた配役説明や
(交渉する事務所の難易度にあわせて
 役柄の説明を多めに書けとか言われる!)
作品がヒットする確証めいた事までをも
企画書に書き込まなければいけない!
しかし最近の私は
のんびりにこにこと
頼まれてもいない企画書を書いたりする!
それはあたかも
”これが本当にできたらすごいのになぁ!”
と子供が画用紙いっぱいに描く未来図のようなものだ!
そんな私の画用紙を
多くの人達が私と同じようにきらきらした目で眺め
”これやってみましょうよ!”
と言ってくれる!
それを聞いた子供がどれだけ喜ぶかを想像できれば
私の心のときめきも察していただけるだろう!
表現物というのは本来そうして出来るべき物だ!
有名になった作家だから
劇場がスケジュールを空けて待っている!
そんな事ではいけない!
”見せたい物があるんだよ!”
と強く思う者達だけが
作品を発表するべきなのだ!

しかし現在の私によるそうした動きは同時に
”近いうちにとんでもなく忙しくなる”
という予兆でもある!
ややっ!
なんだかそれもまた退屈に思えて来た!
だとすれば今の私は
与えられた全てののんびりした時間を
隅から隅までひろがなければいけない!

けど!

イヤホンは買うべきではないだろうか?
ぶらぶら歩きながら音楽を聴く事は
私の創造性の源でもある!

よし!
いいイヤホンを買おう!

そんなわけで
やはり打ち合わせに出向いたついでに
電気店に寄り
そこの店員と
1時間ほどあーだこーだ言いながら
イヤホンを選んだ!
自分のiPodを持参していなかったので
お店にあった聴いた事もない音楽の詰まったiPodを借り
「ドイツ」や「フランス」のメーカーのイヤホンを
次々と試聴しては
やっぱりあーだこーだと笑い合う!

「テクノ系をよく聴かれるんでしたら
 低音が強い物をお薦めしますよ!」

「けどジャズもクラッシックも聴きますからねぇ!」

「ははーん!
 それじゃこれとかどうですか?」

「カントリーを聴いたらどうなりますかねぇ?」

「それはどうでしょうねぇ?」

次第に店員が
売り上げ金を無視した本音を話し始める!
そこだ!
私はその時間を待っていた!

「ケーブル」を探し求めて奔走している時期に
アメリカの「モンスター」という会社に出くわした!
”モンスター・ケーブル”と呼ばれる
その会社製の「ケーブル」は
かなり私が好きな音を出してくれる!
書斎「LEVEL 4」に設置された
8つの「スピーカー」のうち
何機かは”モンスター・ケーブル”で接続されている!
「へびいちご高橋」君と二人で
「こいつぁすごいねぇ!」
と感嘆しながらつないだものだ!
そんな「モンスター」社が
ヘッドホンを製造販売しているとは知らなかった!

「前のイヤホンは結局断線して壊れたんですけどね!」

「内緒ですよ!
 こことこことあそこの会社は
 断線での苦情が圧倒的に多いです!
 お客さんそう考えたら!
 ・・・ここは”モンスター”ですよ!」

4万円や5万円や
それ以上するレベルの物も並んでいたが
そこまで聴力に優れた私ではない!
結局1万円程の物を選んだ!
今の私には高価な買い物かもしれないが
アイディアを与えてくれる源の一つと考えれば
過剰な出費にもなるまい!

帰宅して開封した!
ものものしいパッケージだったが
中に納まっていたのは
ほっそりとしたイヤホンだった!
私はそれをiPodに接続し
恐る恐るイヤホンを耳に装着した!
そして何でもいいから聴いてみたいと思い
ランダム再生ボタンを押した!

・・・すごかった!

あたかも人間国宝「桂米朝」氏が
耳元で囁いているようだった!
けどそうじゃないと思い
再びランダム再生ボタンを押した!
驚いた!
若かりし頃の「笑福亭仁鶴」氏が
がつーんと心に飛び込んで来た!
”3分間待つのだぞ”という氏の言葉も聞かずに
もう一度ランダム再生ボタンを押してみたら
今度は「桂枝雀」氏が現れた!
なんだか面白くなって来たので
そこでやめた!

明日こそEMINEMとかLL Cool Jとかが
出ればいい!
けどきっと「サミュエル・ホイ」とかなのでしょうよ!
まったく「半斤八両(ブンカンパリャン)」だぜ!



洗濯日と係長

結局たいそうな幸運もあってこそ
前代未聞の難事件を解決するのだから
”ラッキー・コップ”でもいいはずなのだが
それでもやっぱり世間の常識として
”世界でも最も運の悪い刑事”と言えば
『ダイ・ハード』シリーズの
「ジョン・マクレーン警部補」だ!
クリスマスを祝おうとすれば襲撃され
奥さんを空港に迎えに行けば襲撃され
犯人を護送すれば襲撃され・・・!
確かに運が悪いとしか言いようのない事件が
彼の周りには発生する!
私が今年3月に発表した作品
『ホテルからほり303』でも
宿泊している「ブルース・ウィリス」は
「カウンテス・ラッハーン」こと
「末成由美伯爵」にショットガンで撃たれる!

「大丈夫!
 彼は毎年クリスマスには撃たれますから!」

というのがホテル・オーナーを演じる
「池乃めだか」氏による弁解の台詞だった!

一作目『ダイ・ハード』の中で
「ジョン・マクレーン警部補」が放った最も有名な台詞は
"Yippie-Ki-Ya!"(イピカイエー)
だろう!
その後に続く言葉は『ひろぐ』にはそぐわないので
省略させて頂く!

「イピカイエー」という言葉には全く意味がない!
「カントリー音楽」の名曲
『Riders in The Sky』では
そのサビの部分で
♪いぴあいえー!いぴあいおー!
と歌われる!
「いぴあいえー」も「いぴあいおー」も
「イピカイエー」と同じで
「カウボーイ」が馬を手名付ける際のかけ声だ!
なのでどうしても日本語に訳すなら
「はいどーどー」
しかあてはまる物は無い!
敵のボスが「ジョン・マクレーン警部補」に無線機で
”お前さん正義のカウボーイにでもなったつもりかい?”
と問うたのに対し
「はいどーどーだよこんちくしょう!」
と返す名台詞なわけである!
これは「アポロ12号」船長である
大好きな「ピート・コンラッド」が発した
歴史的珍言「うぴー!」
最近ではスナック菓子の商標となっているようだが
実際は私がこの国で初めてそう日本語表記した
「ひーはー!」
と同じ種類の意味を持たない牧童言語なのだ!

『ダイ・ハード』では他にも
ステインレス製の通風口を抜けながら
「俺はTVディナーかっつうの!」
という名言もあるのだが
「ジョン・マクレーン警部補」の台詞の中で
私が一番好きなのは
『ダイ・ハード2』の

"Laundry day.(ランドリー・デイ)"

である!
テロとの闘いで顔も衣類も
ぐだぐだに汚れくたびれた「ジョン・マクレーン警部補」!
しかし事態を全く理解していないビルの案内係が
彼のそんな姿を見て驚いて尋ねる!
「あなた大丈夫ですか?」
そう聞かれて初めて
自分の衣類を眺めた「ジョン・マクレーン警部補」が
この短く強烈な「タグ・ライン」を放つのだ!

「・・・洗濯日なのよ。」

腹立たしいほどの暑さに包まれた「大阪」
なのに「散歩」も徒歩通勤も止めようとしない私!
ふと自らの装束をみやれば
いつもかぶっている「NCIS」のキャップも
いつも背負っている「チェルシー」のリュックも
結晶化した塩が模様を成しているではないか!
マハトマ・ガンジーが率いた「塩の行進」とは
我が身の事であるような気がした!
そう言えば履いている「crocs」サンダルも
先日「甲虫捕獲」に出かけた際の「登山靴」
「ジョージ&アンディ」
全然洗っていない!
いけないいけない!

どうやら私は先日の『ミヤネ屋』出演において
”割と上手に話せた”という理由により
月1回の準レギュラーコメンテイターに
選んでいただいたようである!
(次回出演は今月28日予定!)
となれば熱心な視聴者が
どこで私を見ているかわからない!
誰かが私を「塩の行進」と呼ぶやもわからない!

私は目を細めて口を半開きにし
「ジョン・マクレーン警部補」よろしく
かすれ声でつぶやいた!

"Laundry day."

全裸姿に
サンダルを履いて
リュックを背負って
帽子をかぶって
シャワーを浴びる!

外でやったら犯罪だし
「国民宿舎宴会場」でやっても
かなりの大問題となるのだろうが
世帯主が自宅の浴室でやるのだ!
誰の目も誰の良識も恐れる必要はない!
(幸い「カミさん」は仕事で不在!)
かなりの愉快な経験に
浴室の私はひろぎにひろいだ!
「いぴー!」とか「うーいー!」とかいう
別の牧童言語も自然と発せられた!
「大阪万博」で発表された
”人間洗濯機”というのは
これをやった事のある人が思い付いたのだな!
というのにも気づく事ができた!
ばっさりと洗濯洗剤をかぶり
多少はそれで自分をも洗った!
この日照りだ!
何をどれだけ洗おうと
ベランダに置けばどうせ10分で速乾するだろう!
私はざぶざぶにひろぎ続けた!

とその時だ!
かなりの腕前で「ヨーデル」を決めている私の足下に
リュックのポケットから何かが転げ落ちて来た!
なんだこれは?

それは先日道ばたで見つけた「ピーカップ」
あまりのばかばかしさに1個だけ購入し
3〜4分間笑って終わった
「板尾創路ストラップ」だった!
「巡査板尾」だった!

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不吉だ!
なんだか不吉だ!
ものすごく不吉だ!
出会うたびにいつだって私を混乱させる
そんな「係長」こと「板尾創路」氏!
ありえないほどユニークな格好をしている私の前に
コトンと現れた「係長」
しまった!
絶対に何かよからぬ事が起こる!

・・・ほら見ろ!
・・・案の定だよ!
・・・空がごろごろうなっている!
・・・雨が降って来たじゃないか!



後藤ひろひと
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