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後藤ひろひと OFFICAL SITE ひろぐ

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昨日の『ひろぐ』
あるエピソードを付け加えたい!
(そんな事をしているから
 『ひろぐ』が東北から出られないのだ!)

私の無記憶に対して
同窓生のみんなは
高校時代の私の事を実によく覚えてくれていた!
「後藤君がやったあれだけは忘れられない!」
とか
「”生徒会長”のあの演説は忘れない!」
とか
いっぱいの事を語ってくれて
私に失われた記憶を差し出してくれた!
まるで親や親戚に赤ん坊の頃の事を
聞かされているようだった!

そんな中!

「俺はお前にやらされたあれだけは一生忘れない!
 応援団長としてあんなに情けない思いをした事はない!
 だから今でもお前を恨んでいる!」

ただならぬプロローグで
「応援団長・高嶋」が静かに語り始めた!

毎年高校の学園祭において
投票で決定する学園祭のヒーロー&ヒロイン!
私はそれにうっかり1年生の時に選ばれ
「3年生の想い出を台無しにした男」だ!
我々が3年生として迎えた学園祭で
「団長・高嶋」はなんと「ミスター学園祭」に選ばれた!
ミスに選ばれたのは
当時大人気のかわいらしい女の子だった!
そんな二人に
賞状と王冠とたすきを手渡すプレゼンターは
当時学校内でかなりの有名人だった
私の役目だったようである!
壇上で二人に一式を手渡すと
私はマイクを通して客席にこう言ったのだそうだ!

「それではこれより!
 本年度のミスター&ミス学園祭に!
 私が作詞作曲した『こうもり男の歌』を
 歌っていただきましょう!」

当時の私は
「生徒会長」として壇上に立つたびに
いつも新曲を発表していた!
『こうもり男の歌』は
そんな中でも空前の大ヒットを記録した作品だった!
大事な話をすべく壇上に上がっても
全校生徒からその曲をリクエストされ
「では本題はこのぐらいにいたしまして」
と『こうもり男の歌』を歌った!
ある時などは
他校の生徒が口ずさんでいたのを
耳にした事もあるほどだ!

応援団に代々伝わるぼろぼろの学生帽をかぶり
「金田一耕助」よろしく
とんびマントをはおり
真冬の「山形」でも下駄で通学する事を義務づけられていた
硬派の鑑とうたわれる「応援団長」!
笑顔すら見せる事を禁じられた
そんな男が!
私の心ない一言によって
壇上で『こうもり男の歌』を歌わなければいけなくなった!

「くやしかったよ・・・」

「芋煮会」のシートの上で
遠くの山を見つめながら
「団長・高嶋」が静かに口ずさんだ!

♪こうもり男がやって来る
 こうもり男がやって来る
 逃げろ(逃げろ)
 100匹やって来る

 ざざざざんざんざん
 ざざざざんざんざん

「芋煮会」にいたみんながその歌を覚えていた!
そしてなんと!
私もその歌を覚えていた!
覚えていたどころか
私だけがその歌を
フルコーラスで歌う事ができた!

♪こうもりはさかさまに下がる
 こうもりは超音波で話す

 ざざざざんざんざん
 ざざざざんざんざん

ひょっとしたら私は
劇団「遊気舎」に在籍していた時代にも
まだこの歌を歌っていたのかもしれない!
なので「カミさん」もこの歌を知っている!
世界中からアクセスを頂戴しているこの『ひろぐ』だが
範囲を限定した
とても小さな質問をしよう!
この『こうもり男の歌』に
聞き覚えがあるとおっしゃる方は
是非ともPiperホームページ掲示板に
書き込みを願えないだろうか?
それによって私は
忘れてしまった時間を
再び取り戻す事ができるような気がするのである!

♪ざざざざんざんざん
 ざざざざんざんざん

はてさて!
「ママ」はすごい!
どんな言葉でもしりとりで
「パナキ」という意味不明な言葉につなげる
意味不明な生き物「サバンナ八木」に匹敵するほど
何をリクエストしても
「なす漬け」に変わる!

例えば
誰にも迷惑はかけずに自分で煎れるので
コーヒー豆はないか?
と尋ねると
すぐに「ある」と言う!
では「くれ」と言うと
それよりももっといいコーヒー豆があると言う!
コーヒーと言えば
先日誰がしから頂戴した紅茶もあると言う!
なんなら日本茶もあると言う!
日本茶ならばお菓子が欲しいだろうが
辛党のお前はお菓子など食べないだろうから
「なす漬け」はどうか?
と問われて冷蔵庫が開けられる!
コーヒーを飲みたかったはずなのに
登場するのは「なす漬け」に変わる!

パナキでーす!

年寄りはお肉など買うだけ買って
なかなか食べやしないので
是非ともあるだけ食べてくれと言われる!
まだまだ魚よりもお肉が好きな私なので
願ったりな事だ!
是非いただきたいと申し出ると
「山形」はお米がおいしいので
ご飯もいっぱい食べるがいいと促される!
もちろんいただきますと言うと
誰ぞにもらった舞茸で
おいしいお吸い物を作ったので
それも飲むべきだと言われる!
ならばそれも下さいと言うと
それを温めなおすまで
「なす漬け」を食べなさいと言われ
冷蔵庫が開けられる!
食べたいと言ったのはお肉なのに
出て来るのは「なす漬け」だ!

パナキでーす!

1分間に1000文字話す事を得意とした「ママ」は
年をとるほどにその記録を更新し
今では1分間に2300文字ほど話す事ができる!
猛烈な勢いで体調不良を訴えられても
なかなか説得力はない!
しかもその1分間のトークに
約2人から3人の
知らない人の名前が含まれる!
”それは誰?”と尋ねてみたりすれば
その人物を説明するために
更に4人から5人の知らない名前が登場する!
それはもう”おしゃべり”と呼ぶよりは
旧約聖書に近い構造だ!

そんな「ママ」の聖書から逃れるべく
「ごんぼちゃん」
一日に何度も家を出て行く!
一体どこに何をしに消えて行くのか尋ねてみると!
一軒隣に新築している
よその家の建築工事を見に行くと言うのだ!

「おもしゃいんだよ!
 どんどん建つんだよ!
 おもしゃいんだよ!」

「おもしゃい」とは「山形」の方言で
「おもしろい」という事だ!

「いやーおもしゃい!
 後でまた行ぐよ!
 おもしゃいおもしゃい!」

わからない!
それの何が「おもしゃい」のか
私にはまったくわからない!
なのに「ごんぼちゃん」は
「おもしゃいおもしゃい」と
一日に何度も出かけて行く!
他人の家だぞ!
自分の家ならば
かなり「おもしゃい」のだろうが
誰が住むかも知らない家屋の工事を眺めて
何が「おもしゃい」ものか!
それでも「ごんぼちゃん」は
「おもしゃいおもしゃい」
と言って食前食後に消えて行く!
ご飯ができたら
私が呼びに行かなければ
現場から帰って来ない「ごんぼちゃん」!
息子として断言しよう!
「おもしゃい」のはあんただよ!
まぁご飯ができたからと言って
あわてて戻る必要もない!
まずは「なす漬け」だろうから!

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しかしふと思った!
おしゃべりする事が大好きな「ママ」と
他人が興味を示さない事に没頭する父!
間違いない!
私の遺伝子のうち
50%は彼女で
50%は彼だ!
考えてみれば飲み屋で最初に注文し
最後にもう一度注文する品目が
「なす漬け」な私なのである!

はい!
「近所の温泉」に毎日通い
ついでに実家の庭で「葉巻」を一服する事も
日課に定めた私のひろぎ写真!

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プライベートな帰郷だったので
のんびりごろごろ過ごそうと思ったが
なかなかそうはさせてくれない素敵な「山形」だ!

「いるなら出てよ!」

「迷い人」の愛称で知られる
「浅倉かおり」嬢が
ラジオ番組に誘ってくれた!
どういうわけか
たいして喋りもしないくせに
俳優「吹雪ビュン」もいた!

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収録後は食事にでも行こうという事になり
久しぶりに彼女が運転する車
通称「ワンダラー号」に乗った!
目的のお店は
FM局を出発して
角を一つ曲がるだけだったので
私は彼女が二つ曲がりはしないかと
どきどきしながら運転を睨み続けた!
なんと!
驚くべき事に
彼女は角を一つしか曲がらなかった!
成長している!

翌日私は「YBC 山形放送」に向かった!
「山形放送」と「山形新聞」は同じビルにある!
なのでまずは
「山形新聞」で長年連載を続けさせて頂いている
コラム『アートフロンティア』の担当記者に
初めてお会いして挨拶を交わした!
これまでメールでしかやりとりした事のない方だったので
話してみたい事はいっぱいあった!
しばしコーヒーを飲みながら談笑し
やがて居場所を「山形放送」に変えた!
なんでも毎週月曜日から金曜日に
朝7時から生放送されている
ローカルラジオ番組
『グッとモーニン!!』のワンコーナー
「ふるさとへグッとモーニン!」に
毎月一回どこにいようが電話出演しないかね?
という依頼を受けたのだ!
知っての通り私は電話が大の苦手だ!
親の電話も取った事がないし
携帯電話などは「カミさん」以外の番号を
全て着信拒否に設定している!
しかしながら生まれ故郷の番組に
毎月自分の言葉を送る事ができるのは
それはそれは名誉な事だ!
私は喜んでその依頼を受ける事にした!
そんな打ち合わせをあれこれ行っているところに
「いるなら出てよ!」
と言い出したもう一人の怪人が現れた!

「山形すみます芸人」の
「三浦友加(みうら・ゆか)」だった!
久しぶりに会って驚いた!
以前の彼女は芸人でありながら特に面白い事も言わず
むしろ無口な印象すらあった!
丸坊主で性別もよくわからなかったあの彼女が
今ではヅラのような髪を伸ばし
なんだかとても芸能人らしくなっている!
周囲に聞けば
今の「山形」で彼女を知らない人はいないようだ!
街角でお祭やイベントのポスターを見れば
たいがい彼女が司会者として記載されている!
「浅倉かおり」嬢の「運転手」としての成長もすごいが
たった一年での芸人「三浦友加」の成長ぶりには
目を見はるものがあった!
全国に放散した「吉本すみます芸人」の中でも
数少ない成功例となったようである!
その証拠に自分のラジオ番組も持っており
私をそのゲストとして招いてくれたというわけだ!

「それでは次の曲に!
 ・・・行ってもいいですか?」

わかる!
私を招いて緊張するのはわかる!
会社の中でも私は君の大先輩だ!
けどなぜゲストに曲を流す許可を問う!
君の番組だ!
好きになさい!

「では続いてのコーナーに!
 ・・・行っていいですか?」

だから聞くな!

「それではそろそろ!
 ・・・終わっていいですか?」

既に私の夢である
「花笠まつり」の山車にも乗ったという「三浦友加」!
吉本芸人が「山形」という土地に根付き
そして多くの人から愛されている事は
同郷同社の私にとっても誇らしい限りだ!
心から応援したい!

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他にも沢山面白い事があった!
こっそりと中学時代の憧れの少女
「まきちゃん」にも会った!
まだまだここでは書けない秘密作戦を
とある名士と高級料亭で話し合ったりもした!
色々な事があった「山形」だったが
ここらで去るとしよう!
なにしろこの記事を記している今ならば
「ごんぼちゃんハウス」も
既に建築が終わっている頃だ!
『ひろぐ』はここらで「東北」を抜け出そう!

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「浅倉かおり」嬢のラジオ!
「三浦友加」のラジオ!
自分が新レギュラーとなるラジオ!
ラジオがいっぱい続く”ラジオ・デイズ”な中
もう一つ大きなラジオの仕事が
私を待ち構えていた!
みんなに別れを告げて「山形」を去った私は
そこから「東京」へ向かい
「渋谷のNHK」に入館した!

休憩所から
誰かと会話する女性のかわいらしい声が聞こえた!

「あー次いよいよ『Yellow Boy』の録音だぁ!
 あたしあの脚本だけがよくわかんなくって
 今朝4時まで台本読んじゃいました!
 あれってどう演じたらいいんだろ?」

私は名乗り出るべきだと思った!

その台本はおじさんが書いたんだよ!」

あっ!
と驚いた顔をして
「蒼井優」ちゃんが私に挨拶をしてくれた!

*****ひろ速報<Radio Days>************
 21日深夜というか22日午前と言うか!
 なにしろ私は本日21日の夜中にラジオ局入りし
 「大将」こと「兵動大樹」君の
 ラジオ番組に出演します!
 関西ローカルの番組ですが
 「大将」と一緒に
 朝までいっぱい喋りますよ!

 『兵動大樹のラジオ大好き』
 ABC radio 1008kHz
 10月22日
 1:30AM〜4:35AM



毎日次々とおもしろい事が起こっているのに
『ひろぐ』はなかなか東北から抜け出せないでいる!

「たった3時間の睡眠」
「馬見ヶ崎川(まみがさきがわ)」の河原に向かった私!
そこで私を待ち受けていたのは
「応援団長・高嶋」をはじめとする
多くの高校同窓生達だった!
私が久しぶりに帰郷する事を
「Facebook」で知った懐かしい友人達が
私のために「芋煮会」を開催してくれたのだ!

どういうわけか私には
「高校」時代の記憶がとても薄い!
部長でありキャプテンでもあった
ハンドボール部が
新設部だったために学校のグラウンドを借りられず
放課後は毎日チームメイトと「山形大学」に向かい
大学のグラウンドで大学生達と練習していた!
実はそれこそが
高校時代の記憶が薄い最大の理由だと考えている!

私は放課後の母校の様子をほとんど知らない!
恐らくは多くの人々の心に残るであろう
”夕陽の射し込む校舎”
という景色を見た覚えが無いのだ!

”夕陽の射し込む校舎”は大切だ!
中学時代を思い出すと
実に多くの”夕陽の射し込む校舎”を記憶している!
友人とじゃれていたのが
いつの間にか本気の喧嘩に変わってしまったり
それが理由で何時間も先生に叱られたり
「どの女の子が一番かわいいか?」
を議論しているところに
その女の子が通りかかったり
その子に手紙を渡したり
その子から手紙をもらったり・・・
中学時代の”夕陽の射し込む校舎”は
いっぱいいっぱい自分の中にあり
そのどれもが大切な想い出である!

ところが!
高校時代にはそんな記憶がない!
割と人気者ではあったので
沢山の友人と話をしたはずだ!
けれどそれらは全て10分か15分程度のもので
どの会話も始業準備ベルによってさえぎられた!
友人はいっぱいいたはずなのだが
”夕陽の射し込む校舎”で
暗くなるまで話した友人の記憶が一つもない!
放課後は大急ぎで山形大学に駆けつけたため
高校に登校した記憶はいっぱいあるのに
下校した記憶がまったくない!
どうやら私は自分の心だけを
見た事もない”夕陽の射し込む校舎”に
置き去りにしてしまったようである!

川縁にシートを広げ
既にいい具合に出来上がった40代半ばの同窓生達!
男女共学ではあったのだが
女子は1割ほどしかいなかったので
私を迎えてくれたのも全員が野郎ばかりだった!
みんな私にとても親切だった!
「わかるかな?
 ○年生の時に○組で一緒だった○○だよ!」
何年生の時に自分が何組だったのかも
まったく記憶にない!
今私に25年ぶりに挨拶してくれている相手の
顔も名前も思い出す事はできるのだが
その彼と自分がどういう関係だったのかを
思い出す事ができない!
登校中に出会って
ただ挨拶をかわす程度だったのか?
それとも授業の合間に
いっぱい仲良く話した友人だったのか?
大喧嘩をしてそれっきりだったのか?
つらい時にいっぱい励ましてくれた大切な友なのか?

なにも・・・
思い出せない・・・

なんだかちょいと泣けて来た!
みんなが高校時代の私を覚えていてくれて
おかしなエピソードをいっぱい話してくれるのに
当の私にその記憶がない!
自分の事なのに
「へぇ」とか言ってしまう!
みんながいっぱい今の私の仕事ぶりを讃えてくれるのに
私にはファンに接する時の態度しか取る事ができない!
3年間も毎日会った友人達なのに
「また見てね」とか言ってしまう!
”あの頃”の事を共に語り合いたいのに
私の中には”あの頃”がない!
なんだか・・・ちょいと泣けて来た!

けど!
ならば!
それでいいじゃないか!
自分への嘘などうんざりだ!
なんでも話を合わせようとすれば
それは人生の時間を無駄に使う事になる!
何十年も前に置き忘れた物を
今でも大切に預かってくれている友人がいるのならば
少しずつ少しずつ分けてもらおう!
それでいいはずだ!

高校時代の私は
既に今の私になるために必死だった!
どこに向かい
どう生きれば
コメディを作る事を職業とできるのか?
なにをして
なにを得れば
他人の心を動かす術を手に入れられるのか?
それを誰にも相談できず
苦しみもがいた挙げ句
最終的には「モンティ・パイソン」
「テリー・ジョーンズ」氏に手紙で相談した
そんな高校時代の私だった!
やがて「43歳」になった今!
私は自分が高校時代に憧れた人物になっている!
夢に描いた以上の幸せな日々を送っている!
現実には存在しない話を創作して
他人の心を動かす事を職業としている私だ!
現実には記憶にない高校時代の交友を
今から始めてみる事に
何の問題があろう?

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野球部のやんちゃ坊主は銀行員になっていた!
菊池桃子マニアはテレビ局員になっていた!
口喧嘩の強かった男は弁護士になっていた!
おめめがぱっちりのかわいらしかった少年は
毛むくじゃらの精神科医になっていた!
ほとんど学校に来ないで
ゲームセンターで一日を過ごしていた奴は
念願叶ってなのか
コンピュータソフト会社の社員になっていた!
おとなしかった彼はEL発光パネルの技術者となり
あろう事か同窓生のあの子と結婚していた!
安定度の低い不真面目な自営業を営んでいるのは
私と昆虫カメラマンの「応援団長・高嶋」だけだった!
高嶋よ!
負けずに生きて行こう!
この世に「昆虫」がいる限り!
この世に笑いと喜びを求める人がいる限り!
我々は細々となにかしよう!

過去の事!
現在の事!
未来の事!
河原で芋煮をつつきながら
いっぱいいっぱい話していると!

・・・夕陽が我々を包み始めた!

目の前に流れる川は
そんな暖かい色の光を照り返した!
辺り一面がオレンジ色に輝いた!

私は”夕陽の射し込む校舎”を知らない!
けれども
高校時代の仲間と
いっぱい語り合いながら
夕陽に包まれた事がある!

河原から居酒屋!
やがてはバーへと移動し
ふらんふらんになりながらタクシーに乗り
久々の実家に帰ってみると
家は当然ながら既に真っ暗だった!
よかった!
3時間しか寝ていなかった私は
その日一日で3日間ぐらい過ごした気分だった!
もしもそこで
あのご陽気極まりない
「ママ」「ごんぼちゃん」に迎えられたなら
一日で4日間を過ごした気分になっていただろう!
両親がうっかり寝室から出て来ないよう
そっとそっと二階への階段を登った!

なにかをむちゃっと踏んだ!
階段の途中に「コアラ」が座っていた!



前回までのあらすじ
     仙台で騒いだ!

考えてみれば
私は「大阪」に25年間住んでいる!
もうすっかり関西人だ!
真夏の客人に
「何か冷たい物でもどうですか?」
と尋ねて
「いただきます!」
と言われたら”冷凍いか”を渡すし
「ペンを取ってくれ」
と頼んで”割り箸”を渡されたら
しばらくは”割り箸”を振って
インクが出ないインクが出ないと二度ほど愚痴る!
そんな「西側の人間」に成長した!
ならば「ベガルタ仙台」×「ガンバ大阪」
応援すべきは「ガンバ大阪」なのではなかろうか?
「仙台」は私が生まれ育った「山形」の隣県
「宮城県」の街であり
”割と近い”以外に応援する理由など無い!

ならば!
いっその事
原点に立ち返って
「山形」を応援するのが正常な流れだ!

翌朝我々一行は
「山形」行きのバスに乗った!
その日の晩には
「NDソフトスタジアム」にて
「モンテディオ山形」のホームゲームがある!
対するは「ロアッソ熊本」!
今シーズンから2部に落ちてしまったせいで
「大阪」では見られなくなった
「モンテディオ山形」の試合を
「ベガルタ仙台」同様に
ホームゲームで観戦しようではないか!

それはもちろんその場の思いつきではなく
事前に計画されたものだった!
「チケットレス・ブラザーズ」の兄
「やまーん・チケットレス」は
「モンテディオ山形」の試合の切符は持っていた!
弟の「サラリー・チケットレス」には
「奈良」で忘れたチケットが
速達でホテルのフロントに届いていた!
差し出し人の「のぶこ」は恐らく彼の母だ!
ありがとう「のぶこ」!
お礼に平城京を差し上げます!
ただひたすらに広大な平地でしかない平城京!
「私が大王からもらった!」
と言っても誰もたいした文句は言うまい!

かくして一行は
将棋の駒だけを誇って譲らない温泉地
「山形」は「天童温泉」に到着した!

ホテルにチェックインした後は
ものすごくお腹がすいていたので
ホテルの向かいにあった「そば」屋さんに入店した!
「天童市」の「水車生そば」と言えば
知らない人はいない老舗だ!

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ここはどういうわけか
おそば屋さんであるにも関わらず
「鳥中華(とりちゅうか)」という
ラーメンも有名である!
あまり食べ物を扱わない『ひろぐ』だが
撮った写真があまりにもおいしそうなので
掲載しておこう!

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されど私は「おそば」と決めたら「おそば」な男!
「鳥中華」には目もくれず
がしがしに固い麺を荒々しく手切りした
「板そば」を注文した!
あたかも人を馬扱いするような
一人前とは思えない豪快な盛りつけだ!
こういう素敵な食べ物が
手近に食べられる事こそ
我が故郷「山形」の魅力である!

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ホテルに戻って温泉につかった後は
浴衣には着替えず
「モンテディオ山形」の「ユニフォーム」をまとった!
いよいよ念願のホームゲーム観戦だ!

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「ベガルタ仙台」ほどの入場者数ではないが
青い旗がわっさんわっさん振られている!
なかなかの盛り上がりだ!
こんな光景は関西で行われる
アウェイゲームではなかなか見られる物ではない!
私はそんなスタジアムの雰囲気におおいにひろいだ!

そして!

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負けた!
2-0で負けた!
「ロアッソ熊本」のサポーターは
全部で20人ぐらいしかいなかったが
スタジアムには野次がこだました!
全部「モンテディオ山形」サポーターによるものだ!

「真面目にやれー!」

「なにやってんだー!」

しかしそんな野次まで含めて
サッカー観戦は楽しいものである!
故郷「山形」で
「山形」のチームを応援できた事は
私にとっては大きなひろぎとなった!
同行したみんなにとっても同様だったらしく
試合後の宴会は大きく盛り上がった!

しかし!
この日のサッカー観戦はこれでは終わらない!
日付が変わって午前2:30になれば
スペインはバルセロナにおいて
「バルセロナ」×「レアル・マドリード」
すなわち
「クラシコ」が開催される!
これこそ現代サッカーの最高峰と言われる試合だ!
私はこの試合を生中継観戦するために
携帯電話をWi-Fi電波を飛ばせる
「スマートフォン」に買い替えた!
そして愛機「iPete」を持参し
携帯スピーカーも購入した!
ついでにしっかり
「レアル・マドリード」の「ユニフォーム」も持参した!
それらがあれば
小さい画面ながらも大音量で
BS放送での「クラシコ」生中継が観戦できる!
つくづく未来だ!

アホ顔にも程がある
「やまーん・チケットレス」&「笹田子爵」
「バルセロナ」軍
通称「バルセロニスタ」!

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そして一方の「レアル・マドリード」サポーターは
通称「マドリディスタ」!
私の隣に写っているのは
『ひろぐ』初公開の「みぃこ」
つらい時間もありましたが!
ええ!
今の彼女はとっても元気です!

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結局試合は
「バルセロナ」の”遺伝子組み換え生物”
「メッシ」が1人で2点!
「レアル・マドリード」の”寂しがり屋”
「クリスチアーノ・ロナウド」が1人で2点!
2-2の引き分けに終わった!
これによってツアーメンバーに亀裂が生じるのも防がれた!
しかし終わってみれば朝の5時!
8時の朝食まであとわずかである!
興奮いっぱいながらも
あわてて床に就いた!

わずか3時間の睡眠で起床!
朝食と温泉浴を済ませ
一行は「山形市」へと向かった!
そここそが私の生まれ育った土地である!

全国から奇人達が集まったと聞き
「Royal Plant」メンバーにして
「山形」の舞台俳優
「吹雪ビュン」
「自転車」を飛ばして現れた!

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そんな彼の案内で
名物「冷やしラーメン」を食べた!
特にとんでもなくおいしい物ではないのだが
長く「山形」を離れると
時々食べたくなる食べ物だ!

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かくして「山形」駅にてツアーは解散!
名残を惜しみながらも別れを告げ
それぞれがそれぞれの方向へと帰って行った!
しかし!
私が帰る場所はそこだ!
15時には「馬見ヶ崎川」の河原に来い
との指令を受けていた!
相手はあの「応援団長」
昆虫カメラマンの「高嶋」だった!
私は一人
わずか3時間の睡眠による疲労と戦いながら
決闘場へと向かったのであった!



自分が今どこにいるのかわからない!
どこまでが昨日の出来事で
どこからが今日なのかもわからない!
なのに頭を打ったわけでもなければ
おかしな薬を服用したわけでもない!

ひろぎ過ぎたのだ!!

10月4日の木曜日に『ミヤネ屋』に出演した!
大好きなチーム「レアル・マドリード」が好調だったため
衣装にはこっそりと
「レアル・マドリード」のピンバッジを忍ばせた!

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番組の内容は
ベスト・ジーニスト賞の発表や
スペインのトマト祭など
世界情勢には97%ほど無縁な物が多く
コメンテイター席に座り
ただきゃっきゃとひろいだ!
ああいうどうでもいい事になると
私はいっぱいコメントしたくなる!

「楽屋のお弁当」をかばんに詰めた私は
長居は無用のテレビ局を脱出し
大荷物を引きずりながら新大阪駅へ向かった!
目指すは「東京」だ!

翌5日!
「新宿」は歌舞伎町にある
吉本興業東京本社において
映画会社の方と共に重要会議を開催した!

今月初めに吉本興業から私に届いた給与明細には
「3万円」と記されていた!
「大王」と名乗りながらも
今の私は「月収3万円」の男だ!
”何かの間違いだろう?”
と見直す事もしなかった!
むしろ
”あれ?そんなに働いたのか?”
と自らに感心したほどだ!
賢い「カミさん」による備蓄のおかげで
故意に仕事をしていない2012年なのである!
以前の『ひろぐ』にも記した事だが
そんな暮らしをひろぐ今の私には
1日に2つほど
自分でも驚くようなすごいアイディアが生まれ続けており
時々そのアイディアにショックを受け
道ばたで立ち止まってしまう事も多い!
なので最近は
それらが耳や鼻からはみ出さないよう
様々なプロデューサーに構想を語って
体調バランスを調整している!
そしてそれらがまた
飛ぶように売れている!
”しまった!
 実現したらとんでもなく忙しくなるぞ!”
と後悔すらしている!
以前「関大前」を散策した際
吉本興業社長の大崎氏に
うっかり話した映画に関するアイディアが
面白いもの好きな社長の好奇心をとらえたようだ!
そして今は
その実現に向けて大きく動き始めているのである!

映画の会議を終えた私は
そのまま「東北新幹線」に乗車した!
目指した場所は「仙台」だ!

「一度でいいから
 ベガルタ仙台の試合を
 ホームスタジアムで観戦してみたい!」

そんなどうでもいい私の欲求が飛び火した!
”遊ぶための努力”を心底までに叩き込んだ
私のワークショップ「Royal Plant」のメンバー達が
ならば「仙台」に集合しよう!
という騒ぎになったのだ!
(来月は「Royal Plant 神戸」を開催!
 参加応募はまだ受け付けています!)
しかも「Royal Plant」のみならず
私の仲良しである
デザイナーの「笹田子爵」までもが
かっさかさの声で
「僕も行きますよ!」
と言い出した!

翌6日!
お昼12時に「仙台」駅に向かった!
昨年訪れた際には
ほぼ全面にブルーシートがかけられた駅舎だったが
今ではすっかり奇麗な壁面となり
歩道のゆがみなども一切無くなっていた!
街もにぎわい
歩く人々もいっぱいの笑顔だった!
強い街だ!
さすがは片目を失いながらも
ひるまず戦い続けた男が収めた土地だ!

約束の時間になってみると
そこには20人近い「Royal Plant」メンバーがいた!
「北海道」
「石川」
「愛知」
「大阪」
「広島」
ただJ.Leagueの試合を見るだけだと言うのに
全国各地から集合していた!
一体こいつらは何を考えているのだろう?
ははーん!
どうやら私と同じ事を考えているな?

"Work Easy and Play Hard!
  Live Easy and Die Hard!"
(のんびり働き 激しく遊ぶ!
 気楽に生きて ただでは死なない!)

「サラリー」という名を
覚えておいでだろうか?
『ひろぐ』恒例の読者人気記事投票
「第6回ひろいだコンテスト」
私個人的には不本意な1位を獲得した
衝撃の登山紀行記事
『俺たち冒険野郎〜地獄の登山編』
その記事において
土地の日本酒に泥酔し
自分と「アントニオ猪木」の区別がつかなくなり
大広間を全裸で荒れ狂った私の危険物を
「座布団」でフォローしてくれた
あの人物が「サラリー」である!
幼い頃からサラリーマン風の顔立ちをしていた事から
ずっとそう呼ばれていたらしい!
”サラリーマン風の顔立ち”
とは何だろう?
”医者風の顔立ち”とか
”弁護士風の顔立ち”とかもあるのだろうか?
シリーズとしては同じなのに
”農家風の顔立ち”とか言うと
相手からも世間からもすごく怒られるだろうに!
ちなみに私は以前
友人の奥さんから
”レスラー風の顔立ち”と言われた事がある!
「作家をしている友達が遊びに来ると聞いたので
 ひょろひょろに痩せこけた人が
 着物で来ると思っていたのに!」
というコメントだった!
私もいずれ「ノーベル文学賞」を受賞して
作家のイメージ像になりたいものだ!
「なんだ!
 作家のくせにタキシードも着ていないし
 ひげもくるんとしてないじゃないか!」
と他人が言われるようになれば嬉しい!

まあいい!

鹿と鹿せんべいの街「奈良」を深夜バスで出発し
ばかばかしいほどの時間をかけて「仙台」に到着した
そんな「サラリー」が一同に言葉をかけた!

「あのう・・・皆さんにお話がありまして」

「サラリー」の報告を聞いた一同から
一斉に「しりこ玉」がはじけ飛び
秋晴れの空に散った!

「サッカーのチケットを奈良に忘れて来ました・・・」

残すところわずか数試合にして
優勝を争う「ベガルタ仙台」!
どこを探してもチケットは完売である!
どうでもいい私の呼びかけに応じて
「奈良」から「仙台」に来るだけでも馬鹿なのに!
ここまで来ると「馬鹿」を越えて
「牛羊」だ!
馬より低い知能で
鹿より攻撃力の低い動物を並べてみた!
なんと読むのかは知らない!
「うよ」とか読めばいい!

「うよ」な奴の困惑はほっといて
ホテルに荷物を預けた一行は
バスに乗り込んだ!
秋の東北!
「芋煮会(いもにかい)」シーズン直撃である!

そもそも私の故郷「山形」の秋の行事である
「芋煮会」!
「山形」では1シーズンに
いくつの「芋煮会」に参加するかで
山形市民としての人間の価値が算出される!
一度も呼ばれなかったなどという人は
それまで何十年「山形」に住もうが
”準山形市民”となり
出世や結婚からも縁遠くなり
花笠まつり鑑賞なども席が後ろの方になる!
やがては山形市役所によって
勝手に住民票が書き換えられ
隣市である「上山市」や「天童市」といった
あまり人のいない温泉街の市民にならなければいけない!

そんな「山形」の行事を
上手にカバー・バージョンに仕上げたのが
「仙台」の「芋煮会」だ!
「山形」の芋煮が醤油だしの牛肉なのに対して
「仙台」の芋煮は味噌だしの豚肉!
以前も訪れた「まつぶち芋煮会場」に予約すれば
その両市の具材が用意されている!
川べりに集い
薪で火を起こし
それらの鍋をひたすら煮込む!
煮込んでいる間はバーベキューだ!

イメージ 2

芋煮は家で食べても意味がない!
ましてや
レトルトパックや
ご当地カップラーメンにされたら
もっと意味がない!
例えあまり上手にできなかろうが
屋外でわいわい食べるのが「芋煮会」なのだ!
幸いにして最高においしい芋煮が完成した!

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芋煮でお腹いっぱいになったところで
川縁に降りて
大好きな「葉巻」を一服!
最高にひろぐ!

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「芋煮会」を終えてホテルに戻り
いよいよ「ベガルタ仙台」観戦の準備!
”喫煙者部屋”と称された3人部屋は
私と「サラリー」と
そして衝撃の登山会を企画した山男「やまーん」だった!
普段ならば
ホテルと言えば個室が当然な私なので
3人相部屋というだけで
わくわくひろいでしまう!
写真右は問題の男「サラリー」!

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チケットレスな「サラリー」がうらやましそうに見守る中
私と「やまーん」は
「ベガルタ仙台」の「ユニフォーム」に着替えた!
「やまーん」はそんな間も
「サラリー」を馬鹿にし続けた!
人を馬鹿にする時に一番いきいきとする
そんな「やまーん」なのだ!

しかし!

「あれ?
 あれ!
 あれー!!!」

「やまーん」が次に発した言葉を聞いて
私から飛び出した「しりこ玉」は
何度も壁に当たり
果ては壁にかかった額を床に落とした!

「チケット忘れて来ましたーっ!」

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写真は「やまーん」が
チケットを忘れた事に気づいた瞬間!
財布に入っていたのは「toto」の投票券だった!
距離で言えば
「奈良」〜「仙台」よりも
「やまーん」が隠れ住む大阪の秘境
「八尾南」〜「仙台」の方が遠い!
という事は「牛羊」に段階があるとすれば
「やまーん」の方がより「牛羊」だ!
3人部屋でチケットを忘れなかったのは私だけ!
不本意にもマイナー勢力に自分がいる!

「お前らなんか知らーん!!」

強さのおかげで
最近では熱狂的なサポーターでも知られる
「ベガルタ仙台」!
ホームスタジアムである
「ユアテック仙台スタジアム」は超満員だった!
しかも相手は「ガンバ大阪」
私はこれまで何度も「万博記念競技場」で
その両者の対戦を見て来た!
寂しいアウェイ席に押し込められ
黄色いユニフォームで「ベガルタ仙台」を応援して来た!
しかし今回は立場が完全に逆転である!
「笹田子爵」も念願の観戦が叶い
地元サポーターに紛れて大興奮だ!

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しかも試合は2-1で「ベガルタ仙台」の勝利!
その日の試合で首位の「サンフレッチェ広島」が
引き分けてくれたものだから
2位である「ベガルタ仙台」は
その差を2ポイント縮めた!
最高にご機嫌である!

みんな笑顔でスタジアムを出た!
続いては「仙台」で一番の盛り場
「国分町(こくぶんちょう)」
通称「ぶんちょう」にて大宴会の予定だ!
そんな次々と用意された楽しい企画のせいで
我々は完全にうかれていた!
なので!
その場に全員がいないという事を
すっかり忘れていた!

ゲート外の広場に出ると
どこかでヤケ酒を引っ掛けたであろう
「サラリー」と「やまーん」の
「チケットレス・ブラザーズ」が
大声で応援歌を歌いながら
何かを忘れるかのように踊っていた!



「ドライブに行きたいね!」

「カミさん」がそう言い出した!
間違っても私は言い出さない!
なにしろ「運転免許証」を持っていない!
しかも我が家には自動車もない!
「カミさん」はレンタカーを借りればいいと言った!
世間には単純なアイディアなのかもしれないが
私にはなかなか思いつかないものだ!
私が自動車で思いつく楽しみと言えば
”何人乗れるかチャレンジ”
ぐらいしかない!
なるほど!
レンタカーでドライブというのもきっと楽しかろう!

けど一体どこに行くと言うのか?

我々は散々話し合った結果
「姫路城(ひめじじょう)」
に行くのがいいだろうという結論に至った!
確か現在「姫路城」は大改修工事中との事!
しかし!
その改修工事を
有料で見せてしまおうという
なんともヨーロピアン・ビジネスな行為に
日本中の「キャッスラー」達が沸いていると言うのだ!
我々は「キャッスラー」ではないが
それはなんだか面白そうではないか!

「夫婦で”姫路城”に行こうと思うのですが
 ”キャッスラー”ではない我々には
 見所がまったくわかりません!
 どうかアドバイスをお願いします!」

私は出発の前の晩に
3通のメールを送信した!

「ドラゴン」こと「藤波辰爾」選手!
「不良落語家」こと「春風亭昇太」!
「うそつき」こと「土田英生(つちだ・ひでお)」!
いずれも私の友人にして
世間にも知られる”城好き”
つまりは「キャッスラー」である!

出発の日の朝にメールをチェックすると
しっかりと”スリー・キャッスラーズ”からの
「姫路城」メールガイドが届いていた!
それをしっかり保存して
我々は「姫路城」へと向かった!

普段は自動車に乗り馴れていない「カミさん」なため
高速道路に乗るなり
分岐路を曲がり損ね
ほんの3kmほど走って
いきなり地上に降りた!
「自転車」でも移動できる距離に900円を投じる!
羽振りのいい芸能人な暮らしを営んでいないため
夫婦でおおいにしょげた!
泣いた!
慰め合った!
長い夫婦生活ではもっとつらい事があったはずだ!
ここは笑ってもう一度900円を払おう!
めったにしない自動車旅行だ!
あまりくよくよするのはよそう!

かくして前日に焼いたCD
『姫路Hitz』全5巻を聴きつつ
2時間ほどで
目的の「姫路城」に到着した!
平日の昼間なので
なかなかの閑散具合で居心地がいい!
奇怪な名物料理
「カツライス」なるものを食して
「姫路城」攻略に備えた!

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「城」を”戦略要塞”ととらえてのアドバイスは
意外にも「不良落語家」と「うそつき」から届いていた!
闘う男「ドラゴン」が
普段はいかに平和的人物であるかが伺える!

「行きは攻める側!
 帰りは守る側!
 その気持ちを抱いて天守閣まで歩くべし!」

わかったべし!

アドバイスに従い城内を歩く我々は
「姫路城」落城を狙う密使の気分だった!
ここを歩けば見つからない!
ここに身を隠せば狙われない!
そんな気持ちでこそこそと天守閣を目指した!
時折立っているボランティアガイドが
特に我々を怪しまないところを見ると
よくそういう「キャッスラー」がいるのだろう!
きっと「うそつき」も「不良落語家」も
やったのだろう!
ふとボランティアガイドの表情を見ると
誰もが余裕に満ちている!
”無理無理”とあざ笑っている!
そんな顔をされると
代々「忍者」の家系である私の心に
先祖が燃やした熱い火がともる!
笑っていられるのも今のうちだ!
帰りには殿の首をお前に突き出してやる!
そうなればお前など
城を追われて
レンタルサイクルの係に廻されるのさ!

しかし!
そもそも普段は他人に見られる職業である我々に
そんな器用な隠れ身の術が備わっているはずもない!
それに考えてみれば我が「後藤家」の先祖は庄屋だ!
ちっとも忍者じゃない!
ふと気づけば周囲360度を
鉄砲や弓矢を射る穴に囲まれており
どきっとしたりする!
驚異的なディフェンス力を持つ「姫路城」!
恐らく我々は
一人につき80本ほどの矢が刺さった状態で
歩き続けた!
100本までは死なないの決めたので
まだ大丈夫だ!
だが行く手には次々と罠が待ち構えている!
天守閣に近づいているようで
あまり近づいていなかったりする道!
天守閣を目指しているのに
まさかの遠回りをさせられる道!
天守閣に近づくにつれて低くなる門!
一番低い門などはこんな状態だ!

イメージ 2

くぐればすぐに中に入れるというわけではなく
しばしの洞窟状態になっているため
槍を持った夫婦が押し入るには
しゃがんで一人ずつくぐるしかない!
しかしそうなれば待ち構えたボランティアガイドに
ぶっすり刺されるのだろう!
我々はそれぞれ腹に7本ほどの槍を立てたまま
歩き続けた!
(槍は10本まで大丈夫!)

かくしてあやうく命を落としそうになりながらも
我々は遂に天守閣に辿り着いた!
いよいよ城主のお首を頂戴しよう!
だが!
そこには最大の罠が我々を待ち受けていた!

天守閣が絵なのだ!

イメージ 3

これは遠目に見るとこういう状態である!

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なんと!
「平成の大改修」と呼ばれる工事は
「姫路城」の天守閣を
かっぽり箱の中に入れて行われているのだ!
では天守閣をどうやって見るのか?
なんとエレベーターに載せられ
そのまま頂上まで行けと言う!
そしてエレベーターを出ると
ガラス張りの中では!

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驚いた!
こんな城見は生まれて初めてだ!
そしておそらく生涯ないだろう!
城の頂上を平行視線で見るなど
鳥か虫にしかできない荒技だ!!
ガラスの中では職人達が
見事な手つきで漆喰を塗り
屋根や壁を修理している!
普段は「白鷺城(しらさぎじょう)」の異名を持つ事から
この特殊な見学方法は
『天空の白鷺』と名付けられている!
これはたいそう珍しく面白い見せ物である!

「今回の改修によって初めて発見された
 ”謎の天窓”にご注目下さい!」

「ドラゴン」からのアドバイスに従い
”謎の天窓”をひろいだ!
かなり不可解で面白い物だった!
改修のために壁をはがした所
そこに埋め込まれた窓が
いくつも現れたのだ!
これは改修工事の最後には
また埋められるそうなので
『天空の白鷺』ツアーでしか見る事はできない!
敢えて写真も載せないので
是非ご自分の目でご覧いただきたい!

「いいなー!
 いいなー!
 いいなー!」

「うそつき」は
まだこの『天空の白鷺』ツアーを体験していないとの事!
きっとこの『ひろぐ』を読んで
あわてて姫路に向かう事だろう!

ついでにしゃちほこと背くらべもした!
負けた!

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帰りは指示通り
守る側に廻って城内を歩く!
なんとも心強い城である事が
とんでもなく実感できた!

「僕が好きなのは”姥が石”です!
 是非見つけて下さい!」

「ドラゴン」お薦めの「姥が石(うばがいし)」は
城壁の中にひっそりと納まっている!
なんでも城下でお餅を売っていたばあさまが
「城壁を作るのにこの臼も使ってください」
と言って商売道具を差し出したのだと言う!
普通そんな事をするはずがないので
本当は違う話のような気もする!
しかしその美しい話を愛する「ドラゴン」に
やっぱり心惹かれる私なのだ!

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「城内への入り口となる”菱の門”に注目して下さい!」

「不良落語家」からのガイドだった!

「”菱の門”の鍵はどちらに付いていますか?
 ええ!
 外側にしか無いのです!
 内側に鍵が無い!
 それはつまり
 姫路城はあくまでも戦略要塞であり
 中に人は住んでいなかったと言う事を示しています!
 城主すらも”菱の門”の外である
 城下に住んでいたとされています!」

なんと!
夫婦であれほどの矢や槍を受けて
命からがら天守閣まで辿り着いたと言うのに
中はもぬけの殻だったと言うのか!
だとすれば
それこそが「姫路城」最大の防御システムとしか
言いようがない!
ボランティアガイド達め!
だからあの余裕の笑顔だったのか!

「姫路城」攻略に玉砕した我々は
静かな場所で心を癒そうと
「好古園(こうこえん)」なる庭園にお邪魔した!
やはり平日であるため
観覧者は少なかったのだが
その少ない中には外国人観光客が多かった!
500円のお茶券を購入すれば
茶室でお抹茶など頂ける場所があったので
さっそく上がり込んでみると
3人の屈強そうな外国人男性達が
着物姿の女性を写真に撮影したりして
わいわいとにぎわっていた!
お茶をたててくれた女性に
彼らはどこから来た人達か?
と小声で尋ねると「チェコ」だと言う!
しかしそれを耳にした外国人は
違う!
と猛烈に反論した!
彼らはスロバキア人だった!
20年前
激しい政治論争の末に分離した2国
「チェコ」と「スロバキア」!
お年を召した方の中では
今でも両国は1つの国なのだろう!
それを否定すべくなんとか説明しようとする
スロバキア人達だったが
全く会話にはなっていないようだった!
しばしほったらかしてひろいでいたのだが
やがてスロバキア人が
「誰か英語は話せないのか?」
と言い出したので
ここは国際理解に貢献すべく
助けてあげる事にした!
着物の日本人女性に
スロバキア国家を理解させる手伝いをした事で
私はスロバキア人達から
ずいぶんと感謝された!

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「スロバキアの事は知ってるよ!
 いいサッカー選手がいっぱいいるもの!
 えーっとね!
 誰がいたかな?」

「ハムシクの事かい?」

「そうそう!」

「シュクルテルだっているぞ!」

「いいねぇ!
 リバプールのディフェンダーだ!
 こないだのマンチェスター・シティ戦では
 いいシュートを決めたね!」

「ヴィッテクも忘れないでね!」

「それより今期からイタリアリーグに移った
 ヴァイスが最高だよ!」

「うわー!
 ヴァイスって日本でも知られてんの?」

すごいものだ!
「サッカー」に詳しくなると
突然「スロバキア」人と会話する事になっても
話題が尽きない!

やがて彼らと別れて「好古園」を巡ったのだが
内部が複雑過ぎて
我々は道に迷ってしまった!
そこで出会ったのが
先程の「スロバキア」人達だった!

「どうしたの?」

「道に迷っちゃったよ!」

「あはは!
 出口はね!
 あっちだよ!」

助かった!
「スロバキア」人を助けたおかげで
「スロバキア」人に助けられた!
これで両国間の貸し借りは無しだ!

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『天空の白鷺』を見学されたい方は
土日休日などはたいそう混雑するそうなので
下記ページからのネット予約をお薦めします!

『天空の白鷺』ホームページ

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