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大海原を渡った古代人の知恵と技術を実証したい―。
韓国から出雲の国に海を渡った夫婦の神様をモチーフに、
松江市の市民グループ「日韓古代の海の道をたどる会」が、
当時の舟を再現した舟で日本海を渡る「日韓丸木舟プロジェクト」を進めている。
丸木舟は長さ約11メートル、直径約1メートルで、6人乗り。
樹齢300年のモミで、島根県東出雲町の個人が所有していた。
メンバーは毎週末、同市の出雲かんべの里に集まり、
おのやチェーンソーを持ち寄って作業。7月中旬の完成を目指している。
市教委指導講師の錦織明さんが
日韓の神話をもとに作った絵本「海を渡った神様」に収録した「ヨノランとセオニョ」から発想。
新羅から出雲の国へ岩に乗って渡った夫婦の物語で、
錦織さんらメンバーは「岩の代わりに、丸木なら渡れる。
古代の交流の証しを実証したい」と発奮。
絵本が縁で交流している韓国の浦項(ポハン)市の地方紙慶北日報もプロジェクトを支援する。
航海は2011年夏を目指す。舟を浦項市に移送し、同市から出雲を目指す。
直線距離約340キロを約1週間で渡る。
代表の森泰・市城西公民館長は「ヨットの専門家には99%失敗するだろうと言われた。
だが、古代の人は丸太で海を渡っている。天候がよければ成功すると信じている」と話している。
同会は協力者とスポンサーも募集している。
問い合わせは松江市城西公民館=電話0852(26)2659。
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縄文人の用いた舟艇
縄文人が航海に用いたのは一本の丸太を刳り抜いた丸木舟であったと考えられている。
帆柱の跡やオール受けの跡は検出されていないため、基本的にはパドリングによる推進であった可能性が高い。
船体の断面は関東地方出土の丸木舟を見る限りでは半月型あるいは三日月型であり、弥生時代以降の凹型断面の丸木舟とは異なる特徴を示している。
船体長は最大で残存長7メートルから8メートルのものまであるが
小さいものでは4メートル以下のものも多数出土している。
材はアカマツやクロマツ、カラマツ、カヤ、ケヤキ、ムクノキ、クスノキなどの例がある。
なお、1982年には松江市内の小中学校の教師の有志により、「からむしII世」と名付けられた丸木舟による黒曜石の運搬実験が行われ、隠岐の宮尾遺跡から本州の松江市美保関町の七類港まで15キロの黒曜石を1日で運搬することに成功している。
2012/5/3(木) 午後 11:19 [ 底質汚染 ]