郷友福岡のブログ

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 去る、1月19日に福岡郷友連盟の新年会に初めて出席させていただく機会を得ました。多士済々の顔ぶれで大変盛況な会でした。
 中でも福江広明西部航空方面隊司令官の講演には非常な感銘と啓蒙を受けました。正に鳥の眼の如く情勢を俯瞰された徹底したリアリズムは、素晴らしいそれも、レベルが違う素晴らしさという表現が最も的確な内容でした。希望や情緒性は交えずに現状の分析とそこから、将来の可能性を考慮される思考の論理性には舌を巻きました。評論家の潮匡人さんが自衛隊を「最後の理性」と呼ばれる所以がよく解りました。去年の福本出海上自衛隊幹部学校校長のインタビューと合わせ見て、自衛隊関係者の冷静なリアリズムと頭脳には深い感動と信頼を覚えます。これも旧軍からの伝統とアメリカ軍から学んだ自衛隊の進化なのでしょう。
 福江司令官の講話内容は、高度な情報やインテリジェンスに裏付けされ様々な事実が散りばめられていると思いますが、我々素人の眼には専門中の専門家の高度な能力と思える実力が、世界の大国に比較すると日本は規模、能力共に比較にならないと良く言われます。一体、情報大国の実態と実力はどんなものか想像を絶するようです。
 
 最近は尖閣への中国の挑発が恒常化して、日本人も国民レベルまで「覚悟」の片鱗が出来始めているように思います。マスコミは取り上げませんが庶民は軍事力、自衛隊に以前より関心を高めつつあります。少なくとも不要なものとする意識は明らかに減りつつあります。これは会社の人間を見て感じる事です。しかし、悲しいかなテレビや出版で名を売っている識者の中には、「否定するのがインテリである証明」と思っているのか、愚かな人が少なくありません。報道があった鳩山由紀夫さんは異常に近い人ですが、意外に外務省出身者に軍事力を充実させることに不熱心な人が多いのはなぜでしょうか。外務省の孫崎享さんの論調には、歴史解釈を道具として日本を不利に、中国の主張が正当論とする思考に一層拍車がかかり、東郷和彦さんも自主防衛強化は戦前の歴史批判への反発、危険な「絶対的自己正当化」の具象と田母神理論をその象徴として論評されているように思います。沈着に持論を述べられる最近人気の宮家邦彦さんは日米安保の条約課長まで勤められているのに「中国が考えていることを正しく知る事が最も重要」と言われ、北朝鮮との交渉で活躍された田中均さんも「中国に軍事予算の透明化を求めなくては」と一面の正論を述べられます。しかし、それは日本にも相応の軍事力があればという条件付きで可能な事でしょうし、砂の民と孫文が呼んだまとまらない国民性の百様の考えを果たして正しく知る事が可能なのでしょうか。それとも「一筋縄ではいかない中国を統治するために中国は共産主義を便宜上使っているのだから、日本はムキになってはいけません。中国は日本を踏み台にすることなど毛頭考えていないのです。」と言われるのでしょうか。「中国に行っていつも思うのは、こんな善人のおじちゃんおばちゃんと何で喧嘩しなくてはいけないのか。政治家にまかせないで自分たちが立ち上がろうという機運が日中に起こり始めている。」と述べた大学教授がいましたが、残念ながら、学者の世間知らずと揶揄されても仕方がないでしょう。尖閣は庶民レベルの問題ではなく、また、絶対的悪人に生まれつく者などいないのは小学生でもわかります。しかし、接点と利害が絡まった時、対立する悪人が生じるのであり、そこに文化の違いがあれば「話せばお互いに解決できる。」は真理ではないのです。「君の言うことは理解できる。でも駄目だ。私にとって君との友情は変わらない。でも駄目だ。」外国人との交渉では良く経験する事ではありませんか。
 
 このような文人の賢さに同居する脆弱性を見せつけられるとき、福江司令官が示された自衛隊の頭脳集団としての存在価値がより一層光るのです。
 国民が自衛隊に最も望む「強い」という条件を支える頭脳の戦いにも、自衛隊が進化を続けられることを心より希望いたします。自衛隊の進化によって日本の存在感は大いに増すことでしょう。福江司令官に沈着冷静が武人の条件という事を教えられた新年会でした。

平成25年1月20日
守山善継

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