四国の城郭探訪

お城の写真と簡単な歴史紹介。

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「蜂須賀家万年山墓所」
明和3年(1766年)10代藩主重喜によって、徳島城の南の眉山北側の萬年山に儒教式の墓所が造営された。家祖正勝公の墓所が昭和46年に大阪より移設された他、8代宗鎮公の墓を興源寺墓所より改葬し、以後、最後の藩主となる14代茂韶までの6人の藩主の墓と、妻子・親族ら67人の墓がある。9代から13代までは儒式墓と興源寺の仏式拝み墓の両墓制となっており、全国的に極めて特異な形式となっている。
太平洋戦争前までは旧家臣団により維持管理され整備されていた。しかし、戦後になると管理するものも少なくなり、藩主の墓は比較的保存状態が良いが、その他は荒廃している。徳島県は国の史跡に指定されたのを期に整備を進めている。

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万年山墓所への参道入り口。入り口から最高所の家祖正勝公墓所までは約1キロの道のりとなります。


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万年山墓所への参道入り口に建つ案内板。広範囲に墓所が配置されている。また墓所の配置や歴代藩主の経歴など書かれたパンフレットが置かれているので、これらを参考にしながら登りました。



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「8代藩主:宗鎮公、10代藩主重喜公墓所」
藩主経歴はこちら

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阿波徳島藩11代藩主治昭公墓。おおび正室俊(とし)及び側室の墓。正室、側室の墓が藩主とおなじ場所に埋葬されているのは菩提寺では見られない傾向である。また墓所入り口には最近の物と思われる門が唯一復元されている。側室墓は他に3つ並んでいたが整備の途中と思われ傾いている。

「11代:蜂須賀治昭公」
蜂須賀 治昭(はちすか はるあき)
宝暦7年11月24日生(1758年1月3日) − 文化11年3月24日没(1814年5月13日))
10代藩主蜂須賀重喜の長男。母は立花貞俶の娘。
幼名は千松丸。初名は喜昭。官位は従四位下侍従、阿波守。
宝暦7年(1757年)生まれ。明和6年(1769年)父重喜の隠居により、家督を相続する。父重喜の失政により、出仕をとどめられるが、明和7年(1770年)に赦される。
同年11月7日従四位下阿波守に叙任する。なお、この日、元服し、将軍から一字を賜り、治昭と称する。文化10年(1813年)9月7日隠居し、次男・斉昌に家督を譲る。文化11年(1814年)、58歳で死去。

治昭正室俊(とし)
彦根藩10代藩主井伊直幸の娘。天明6年江戸藩邸で没する。遺言により万年山墓所に埋葬される。
享年24歳。

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阿波徳島藩12代藩主斉昌公墓。11代藩主治昭の次男

「12代:蜂須賀斉昌公」
蜂須賀 斉昌(はちすか なりまさ)
寛政7年7月10日生(1795年8月24日) - 安政6年9月13日没(1859年10月8日)
第11代藩主・蜂須賀治昭の次男。
官位は従四位下、阿波守、侍従。
文化10年父・治昭の隠居により藩主となる。この頃になると徳島藩でも財政が悪化していたため、藩政改革が必要となっていた。しかも幕府から甲斐国の河川の築堤などを命じられ、新たな財政負担により領民に多大な負担をかけた。
このため、斉昌は財政再建のために徳島藩の特産品とも言えた煙草の専売に乗り出しまた新たな税を課した。このため、領民は天保12年(1841年)、600人近くが伊予国今治藩に逃散し、その翌年には一揆までもが起こった。しかもこのとき、徳島藩は一揆の首謀者を処罰できなかったと言われるほどだから、どれだけ領民の怒りが凄まじかったかがうかがえる。
天保14年(1843年)、家督を養嗣子の蜂須賀斉裕(第11代将軍・徳川家斉の二十二男)に譲った。
安政6年(1859年)9月13日、65歳で死去した。

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阿波徳島藩13代藩主斉裕公墓。11代将軍・徳川家斉の二十二男。

「13代:蜂須賀斉裕公」
蜂須賀 斉裕(はちすか なりひろ)
文政4年9月19日生(1821年10月14日)- 慶応4年1月6日没(1868年1月30日)
11代将軍・徳川家斉の二十二男。同母兄に津山藩主・松平斉民がいる。12代将軍・徳川家慶の異母弟。13代将軍・徳川家定は甥。
官位は正四位上、阿波守、参議。幼名は松菊。
文政10年(1827年)徳島藩12代藩主蜂須賀斉昌の養子となる。
多くの男児は、他藩の養子として出されることが多かったが将軍の子であるから、その多くはほとんどが親藩であり、なおかつ大領を領しているのが条件となっていた。このような中で、斉裕は外様大名である蜂須賀氏の養子となって、家督を継ぐこととなったのである。蜂須賀氏は阿波・淡路両国を領する大藩であるから、領土的には申し分ないが、外様であることに間違いはない。つまりこれは、徳川氏の歴代将軍の中でも異例の出来事であった。
天保14年(1843年)、斉裕は家督を継いで藩主となった。この頃、徳島藩では財政が悪化し、窮した前藩主・斉昌は百姓に重税を強いることで解決しようとしたが、これに百姓が猛反発して一揆を起こした。しかもこのとき、斉昌は一揆の首謀者の一人を処罰できずに許すという無様さを示している。
そのような中で藩主となった斉裕は、藩政改革に取り組みまず、藩士の知行を三割削減し、領内の特産品である染料と藍を扱う大商人に献金を求めたのである。さらに藩の軍制をイギリス式に改め、海防に力を注いだ。岩屋や由良(洲本)に砲台を建築するなど、海防においては多くの功績を挙げている。
このため、幕末の動乱期に、斉裕は幕府が新たに設置した役職である陸軍総裁に任命されている。
しかしこのための出費が凄まじく、短期間で陸軍総裁は廃止され、徳島藩の財政は破綻寸前となる。
斉裕は幕末期、公武合体を目指して京都などに家臣を積極的に送り込んでいる。しかし、洲本城代の稲田氏をはじめとする家臣団の多くから公武合体に対して批判的な意見が多く、藩論を統一することができなかった。
慶応4年(1868年)1月6日、48歳で急死し、後を次男・茂韶が継いだ。


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阿波徳島藩14代藩主・侯爵茂韶公墓。徳島藩最後の藩主。正室随子の墓

「14代:蜂須賀茂韶公」
蜂須賀 茂韶(はちすか もちあき)
1846年9月28日生(弘化3年8月8日) - 1918年(大正7年)2月10日没
第13代藩主・蜂須賀斉裕の次男。
正室随子は徳川慶篤(水戸藩10代藩主)の娘。
官位は従四位上、阿波守。侍従。爵位は侯爵。幼名は氏太郎。
慶応4年(1868年)父の急死により家督を継ぐ。
斉裕の死がよりにもよって鳥羽・伏見の戦いの最中であったことから徳島藩は大混乱を起こした。その後の戊辰戦争では新政府側に与して奥羽にも兵を送ったが、相次ぐ藩内の混乱のため、新式のイギリス軍備を導入していたにも関わらず、少数の藩兵しか送れなかったため、諸藩からの冷評を受けたとまで言われている。
明治維新後はオックスフォード大学に留学した。帰国後、第11代東京府知事(1890年 - 1891年)、第2代貴族院議長(1891年 - 1896年)、文部大臣等を務め、麝香間祗候の待遇を受ける。

「盗賊伝説について」
司馬遼太郎の『街道をゆく43 濃尾参州記』に、こんな記述がある。
茂韶公が宮中に参内して応接室で待たされたとき、ふと卓上にあった紙巻タバコを一本失敬したところ、やってこられた明治天皇がそれに気づかれ、「蜂須賀、先祖は争えんのう」と嬉しそうに茂韶をながめられたという。これは『太閤記』の記述にある家祖蜂須賀正勝が盗賊あがりだと思っていたためだろう。蜂須賀家では歴史学者に依頼して、正勝が盗賊ではないことを立証してもらったという。

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「万年山墓所への道しるべ」
佐古小学校の西側に面した細い道を眉山めがけて進むと、終点が墓所入り口になります。
万年山墓所入り口

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