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恥知らずな人間

高校一年の時に読んだ太宰治の「人間失格」。
手記の冒頭の「恥の多い生涯を送ってきました」
という一節を読んだ際の衝撃は、今も心に刻まれています。

この歳になって感じることがあります。
それは、たくさんの「恥をかく体験」が私を成長させたということ。
恥をかく体験は私自身の内省を高めてくれました。

周りから笑われたり、馬鹿にされたり、叱られたり、諭されたり。
このような体験は、恥ずかしいものです。
しかし、誰よりも先んじて行動し、他者と違う道を歩くという
チャレンジをしなければ、決して体験できないことです。

恥をかくことは、チャレンジした人にとって矜持となるべきでしょう。
恥をかく体験は人をどんどん成長させてくれます。
そもそも、チャレンジしない人は恥をかく体験をすることがありません。

また、努力して上手くいったときに、妬(ねた)み嫉(そね)みを受けます。
それらは良い結果を出したことに対する他人の下衆な感情です。
人から受ける嫉妬におののきながら生きることほどバカげたことはありません。
チャレンジして努力した人が下衆な感情に負ける社会になってはいけません。

ただ一つ、私は「恥知らずな人間」にはなりたくないと思っています。
恥知らずな人間とは、まったく内省のない人間のことです。
つまり、「恥をかくこと」から何も学ばない人間です。

「恥知らずな人間」は、常に人様に迷惑をかけています。
イメージ 1
昨日の「母の日」,今年もお花を届けて参りました。

親への感謝を言葉にして子どもに聞かせることを大切にしたいものです。
自分が子どもの頃,親が自分にどのようなことをしてくれたのか,
そのことに関する感謝の気持ちを子どもには具体的に伝えたいものです。

子どもにとって,親のしてくれる支援はあまりにも当たり前なことです。
だから,子どもの頃には親への感謝の気持ちが芽生えにくいのです。

しかし,親がその親(祖父母)に対する感謝の気持ちを言葉にして伝えていると,
子どもは親がしてくれる支援について感謝の視点を持つことが可能となります。

もちろんその時点では,すぐに感謝の気持ちが芽生えるかどうかはわかりません。
しかし,長い目で見ると,親の良い言動は必ず良いお手本になっています。
できれば子どもが10代のうちに,自分の親への感謝をたくさん聞かせたいものです。

反対に,親や配偶者への不平不満を子どもにずっと聞かせていると,
その子どもは大切な人を大切に扱うことができない,つまり大切な人と
良好な人間関係を作るのが苦手な大人になってしまいます。

なぜか大切な人であればあるほど大切にできない人がいます。
そのような人は子どもの頃の親子関係を振り返ってみましょう。
親のどんな不平不満を聞き続けていたのでしょうか。

親の言動の連鎖を続ける必要はありません。
大切な人に感謝を伝えそして大切に扱う。
ただこの単純なことを日々やるだけ人生は必ず好転します。


















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微小だけど大きいもの

やりたくないと思うようなことは誰にでもあります。
面倒だったり,効力が不明だったり,さらには成果が出るのかどうかわからなかったり。
そんなものはできれば避けたいと思うのが人の心情です。
受験勉強や,雑用のような新人としての仕事は正にその繰り返しです。

そのような事に対して,ほとんどの人は嫌々な気持ちを持ったままやり続けるものです。
もちろん,それでも頑張って続けているということだけであなたは賞賛に値します。

しかし,何事にも「チャレンジした者だけが得ることのできる微小なアドバンテージ」があります。
それは必ずあるのですが,本当に微小なので認識できないかもしれません。
また,短期的にそのアドバンテージを活用する場面はないかもしれません。

ところが,それは長期的な見地からみるなら必ずアドバンテージとなることでしょう。
大切なことは,嫌なことを,「よし,やろう!」と決断し意思をもってやることです。

どんなにつまらない仕事であっても,どんなに退屈な勉強であっても,
「よし,やろう!」と腹を括ってやるのと,嫌々やるのでは得るものが全く違うのです。

「よし,やろう!」と決めてやることこそがチャレンジ。
そこで得られるアドバンテージは一見微小で見えないかもしれません。
しかし,その積み重ねはあなたにとって後々大きな財産となることでしょう。




















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寄席と研修

この秋は芸術の秋にちなんで落語の寄席に通い,
日本の伝統話芸を楽しんでまいりました。

さて,時々このようなことを聞かれます。
「落語って面白いですか?」

残念ながらこの質問に私は答えることができません。
私は面白い気持ちなりたいから寄席に行くわけです。
当然,面白いのです。

しかし,「面白いかどうか確かめてやる」という気持ちで寄席に行くと,
多分,面白くないところばかりを探してしまうでしょう。
人間とはそういうものです。

エンターテイメントは「楽しもう」という気持ちで行くから楽しい。

ひるがえって,学校の授業や研修セミナーに参加する時の気持ちはいかがでしょうか。
「何かを学びとろう」という気持ちで臨むと講義は楽しく,学習効果も上がるでしょう。
しかし,「何か教えてくれるのか?」という気持ちで臨むと,学習効果が上がらないだけ
ではなく,場合によっては退屈で苦痛な時間を過ごすことになるかもしれませんね。

授業や研修は「何かを学びとろう」とする気持ちで望むから学習効果が上がる。




おもしろきことのなき世もおもしろく
すみなすものは心なりけり
                  高杉晋作&野村望東尼

表と裏,光と影

目立って成功している経営者がよく,
「苦しい努力は必要ない,楽しいことを仕事にしよう!」
というような言葉をメディアで発言なり,書き残したりします。

この方たちは,苦しい努力をした経験はないのでしょうか。
多分,他人の何倍もの苦しい努力をしてきたことでしょう。

知識や教養や精神的なタフさやセンスを持たずに経営はできません。
何の努力もしない人がこれらを身に着けることはできません。
つまり,この方たちはどこかの時期に努力をしていると推測できます。

多くの場合,過去に苦しい努力をした事実を楽しさに変換して記憶しているのです。
だから,苦しい努力の記憶が失われた結果,上記の発言となるのです。

さらに,この方たちが成功した要因のひとつは,苦しい状況の中に身を置いても,
そこに大きな楽しみを見つける力を人の何倍も持ち合わせているところです。

成功者といわれるようなごく一部の人たちの特殊な記憶による発言を鵜呑みにして,
努力せずに「楽しみ」や「喜び」や「ワクワク感」を追究した挙句の果て,
ままならない人生を送ることになった人たちが沢山いることを理解しましょう。

「このような考え方を鵜呑みにして失敗しました」という話は表だって出てきません。
また,人は自分にとって都合のよい情報には興味を持ちますが,それ以外は無視します。

世の中には,表と裏,光と闇など,一方には見えやすい,わかりやすい状況が存在し,
また,その対極には見えにくい,わかりにくい状況が存在します。

人は見えやすいもの,わかりやすいものに飛びつく傾向があり,
その際には,その対極にあるものには目を向けることができなくなるのです。

常に自分を俯瞰して見る習慣を持ちましょう。



















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