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一定の年収などを条件にホワイトカラーの労働時間規制を除外し残業代を支払わない裁量労働制、
いわゆる「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション」が来年度の国会で審議されそうです。
“審議=通過”と考えてほぼ間違いないのではないでしょうか。
アメリカでは、当初“裁量労働制”に該当する人はステイタスと考えられました。
そのため、その適用範囲をどんどんと広げた結果、今ではファーストフード店の副店長まで
裁量労働制の適用範囲となりました。
適用者は過労死の原因になっているケースも多く、現在大きな社会問題となっております。
「成果主義で賃金が発生するから大歓迎」という風潮もありますが、
逆に考えれば、どんなに長時間働いても決められた目標達成ができなければ給料が下がるのです。
さらに言うならば、どんなに長時間働いても目標達成できなかった人は降格や切捨てにもなります。
そして会社への不信感や同僚や部下との熾烈な争い、人間的コミュニケーションの欠如が蔓延します。
あなたは、たとえ食うためとは言えそんな会社で働きたいですか?
人間はもっと“偉大な獣”のはずです。
人の心を無視した産業社会の中で、今後は産業カウンセラーの真価が問われる時代でもあります。
以下は10月7日にホワイトカラー・エグゼンプションに関して書いたものです。
http://blogs.yahoo.co.jp/gr2ykdt/21185181.html
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近々日本にもホワイトカラー・エグゼンプションを導入しようという気運が高まってきました。
ホワイトカラーの労働時間規制撤廃制度です。
簡単に説明するとサラリーマンが仕事の時間管理を自分でするということです。
一見すると、仕事時間を自分の自由裁量で仕事ができるのでよかったと喜べそうですが、
そう簡単な問題でもないのです。
本来、労働時間は労働基準法に則して決められています。
労使が三六協定と言われる協定を結べば、残業をしてもよいのですが、
使用者側はその際に割増の残業手当を支払わなければなりません。
ホワイトカラー・エグゼンプションが導入されると、対象者はその協定がなくなるのです。
ということは、みなさんお解かりの通り、どんなに長く働いても残業手当はもらえなくなります。
この制度では、使用者側はどんどん仕事を与えて際限なく労働者の時間を使うことができます。
労働者は与えられた仕事ができなかった場合は家に持ち帰ってしなければなりません。
こんなことはもちろん現在でも行われていますが、今のところは一応でも労働基準法違反です。
これをインターネット回線のCM風に簡単に言うと、
「使用者は労働者を定額で使い放題!」・・・こんな感じでしょうね。
まだまだ問題はあります。
もし、長時間労働のために過労死や自殺という最悪の事態が起こっても、
使用者側の抗弁として「労働時間の管理は本人の裁量ですので、こちらには責任がありません」と
労働災害認定を妨げることができ、労災保険料が上がるのを阻止することができます。
その上、その後の民事裁判で遺族に対する多額の賠償金を回避することができるのです。
ホワイトカラー・エグゼンプションは使用者側からすると言うことなしの制度です。
しかし、労働者からすると益々人間性を無視されて、使い捨てにされることになります。
こうなってくると、この制度を取り入れた全ての事業所に
カウンセラーの配置を義務付けることが必要でしょう。
人間として発する最後の危険サインを見逃さないようにしなければならないですから。
G&Bヒューマンキャピタル【福岡・EAP・コンサルティング】
http://members2.jcom.home.ne.jp/humancapital/
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