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しん君から電話があった。 しん君は立川談志先生の息子さんだ。子供の頃からよく知っている。 談志先生とは、プロレスに入門して1年目からの付き合いだったから、もう40年前になる。 初めて会ったのは、那須ハイランドパークで試合があった時だった。 オレを見ると談志先生は、 「お前は体が小さいんだから、動いてトリッキーなプロレスをやった方がいい。」 とアドバイスをしてくれた。 でかいキラーカーンと、ちっこいオレと大小のデコボココンビがいい、と言ってくれた。 噺家だからよく喋るのはわかるか、本当に勘がいいというか頭の回転が速いというか、天才、すごい人だった。 それ以来とても可愛がってもらった。よく飲みに連れて行ってもらっては騒いだりバカやったり、いろんなことをした。 オレが日本に帰ってきてからは、どこかで高座があると、ブラッと控え室に行ってみる。 控え室にはお弟子さんはもちろん、いつも俳優やタレントの人たちが来ている。 よくテレビに出ている有名な人たちばかりだ。 そんな中、談志先生はオレを見ると、 「浜田ーー! よく来たな!元気か? オレはお前に本当に世話になったからなあ!」 と大声で飛んでくる。 周りにいた俳優やタレントの人たちが、びっくりしてオレを見る。 世話なんかしてない。世話になったのはいつもオレの方だ。 だけど、「お前には世話になった。オレは恩返しをしなければいけない。」 と必ず言うんだ。 そして早口で、「こいつはちっちゃいけど強いんだよ 今でも控え室のドアを開けると、 「おー、浜田!よく来たな! お前には本当に世話になったよ と、ハチマキ姿であの声が聞こえてくる気がするよ |

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