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「福島からあなたへ」

武藤類子さん著
「福島からあなたへ」
 
 
故郷の地に武藤さんに来ていただき、講演会を開催しました。心の強い武藤さんですが、少し疲れていたようでした。そんな中でも、講演の最後には福島に伝わる踊り(正調)を披露して下さり、常に新しいたたかいを提案していただき励まされました。連帯して行きたいですね!
 
 
* 編集部より:友人から手紙が届き、その中に2冊の本の感想文があったので、了承を得てここに掲載させていただきました。
 
 
 
福島の武藤類子さんは、今、アメリカに招待されるなど忙しい毎日を送られています。しかし、それは決してうれしいことではありません。政府が国策として、原発なんか建設しなければ、多くの人を不幸にすることはなかったのです。大和朝廷の侵略軍と戦ったエミシは破れ、養蚕が盛んだった絹川は「鬼怒川」などと呼ぶことを強制されてきました。その怒りは、東北の人々に受け継がれて今日に至っています。「原発は安全だ」と多くの人はだませてもすべての人はだませませんでした。「東北の鬼」は、化外の民(けがいのたみ。皇民化政策に従わない民)の怒りの言葉です。
 
私たちは疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます。
でも口をついて出てくる言葉は、「私たちをばかにするな」「私たちの命を奪うな」です。
福島県民は今、怒りと悲しみの中から静かに立ち上がっています。
・子どもたちを守ろうと、母親が父親が、おばあちゃんがおじいちゃんが・・・
・自分たちの未来を奪われまいと若い世代が・・・
・大量の被曝にさらされながら、事故処理にたずさわる原発従事者を助けようと、  労働者たちが・・・
・土を汚された絶望の中から農民たちが・・・
・放射能によるあらたな差別と分断を生むまいと、障がいを持った人々が・・・
・ひとりひとりの市民が・・・ 国と東電の責任を問い続けています。そして、原発はもういらないと声をあげています。
私たちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です。
宇梶静江さん著
「すべてを明日の糧として」
 
アイヌの歴史・思想について知ったのは、社会人として故郷に戻ってきてからでした。激しく和人を罵倒する男性達の多い時代に、静かにアイヌの屈辱的歴史を語る女性達の言葉が胸に突き刺さりました。多くの事を学ぶことが出来た様に思います。
 
御用学者達が、どんなに「滅びた民族」と宣伝しようとアイヌ民族の魂は今もしっかり生き続けております。道なかばで倒れて行ったたくさんのアイヌの闘士を見て来ました。宇梶さんには、お体を労わって(いたわって)欲しいですね。
 
 
 
* 編集部より:友人から手紙が届き、その中に2冊の本の感想文があったので、了承を得てここに掲載させていただきました。

宇梶静江さん著「すべてを明日の糧として」は、タイトルからして魅力的です。たくさん苦労してきた宇梶さんの人生を凝縮しているような言葉です。希望をなくさないで行こうよ、ということですね。著書の中で、宇梶さんは、書店でアイヌの守護神であるシマフクロウの写真を見つけ、「お前はわしが守ってきたアイヌだ」とシマフクロウが語りかけて来た時、体の中に戦慄が走ったと書いています。アイヌがアイヌとして生きることが、最も生き生きとすることができることを、身をもって示してくれているので、その自然な姿はきっとアイヌの若者に、いえ、これから未来を生きるすべての若者に大きな励ましを与えてくれるでしょう。風雪から若木を守る大樹のような存在ですね。

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