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2010年11月緑フォーラム報告
「被爆国日本・日本から平和を考える」 二度と戦争を起こしてはならないと命の限り被爆の実際を訴える鈴木さん 11月27日、足立区竹の塚地域学習センターで、"被爆国日本・日本から平和を考える"をテーマに緑フォーラムが開催されました。 はじめの言葉では、足立区内で環境・福祉・平和を守る運動で尽力している「環境と平和を考える会」のやこう恵美代表から「足立区では学力向上を叫ぶ中で『被爆』の教育をしていない。平和教育が遅れている」と区内の教育現状が訴えられました。来賓あいさつで緑の党対馬テツ子党首は「戦後65年、戦争は終わっていません。オバマ米大統領は"核のない世界"と言いましたが、来日しても広島・長崎には訪れません。そして日本もアジアを侵略しましたが謝罪も補償もしていません。今、朝鮮半島が緊迫しています。"だから抑止力として米軍基地が必要"というのが民主党の論です。被爆国日本の役目は"武力でなく話し合いで"と発信することです。戦争反対の運動を広げていきましょう」と話された。 講師の足立区原爆被爆者の会理事の鈴木末治さんは、被爆の実際を語ってくれました。「原爆が落とされた時は師範学校生で、学徒動員で兵器工場で魚雷を作る仕事をしていました。原爆により戦争に関係ない人もたくさん犠牲になりました。原爆投下後"学校に帰れ"という命令で学校に帰り、2日野宿し被害者の救助活動を行いました。死んだ人、ケガした人をいっぱい見ました。その後、家に帰ると"生きていたか"と迎えられました。その直後から、髪が抜ける、歯ぐきから血が出る、だるくて仕事が出来ないなどの症状が出ました。40歳くらいで歯が全部抜けてしまいました。教員をやめてから心臓の重い病気になり3000ccを輸血する大手術で助かりました。 戦争は一面では人を殺していますが、もう一面で戦争でもうけている者がいます。日本では朝鮮戦争でもうけた者がいました。戦争は二度と起してはならない」と語り、自らが8月に書いた"地球を守りぬく平和宣言"を読み上げました。 会場からも活発に意見が出されました。まとめの言葉で日本新聞社・小田桐朋子主幹が「広島、長崎で原爆で一瞬にして多くの命が奪われ、今も犠牲になっている人がいる。今の朝鮮半島情勢の緊迫を理由に、米国は日米軍事同盟強化をねらっています。アメリカの圧力に屈しないためには、経済的に自立する必要があります。そして、アジアで経済圏を作っていくことです。平和・環境を守っていく運動を進めていきましょう」と訴えました。 尾崎鮎美さんのミニライブでは「ヒロシマのある国を」をみんなで高らかに歌いました。共に戦争反対の運動を広げていきましょう。 |
報告
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2010年10月 緑フォーラム報告
消費税増税は必要か
「増税では生きられない」と声をあげることが大事 10月30日、東京都板橋区のハイライフプラザいたばしで「暮らしと経済研究室」主宰の山家悠紀夫さんを講師に「消費税増税は必要か」のテーマで緑フォーラムが行われた。
あいにく台風接近の悪天候だったが、緑フォーラムの青年達が消費税について学習したり、街頭で消費税増税反対の署名活動をするなか多くの参加があった。 来賓の緑の党対馬テツ子党首は、「消費税として集めたのは224兆円、この間法人税の減税額は208兆円。輸出戻し税をトヨタは約3000億円ももらう。非正規労働者を増やし大企業がもうけ、働く者が消費税を払わされている。私達が生きやすい政治に変えていかなければならない」と語った。 山家さんは、日本の財政事情について資料をもとに説明した。政府は「2010年度一般会計で税収など収入は48兆円、支出92.3兆円、足りない分借金を44.3兆円。年度末には借金は637兆円になり、世界最悪の借金国で、これを家計に例えると40万円月収があり、支出が77万円、借金が37万円、年度末ローン残高6370万円となる」と宣伝しているが、まず国家財政を家計に例えるのもおかしいし、言っているのは事実だが言わないで隠していることもある。それは世界一借金があるが、年金積み立てなどの金融資産、固定資産など世界一の金持ち国であるのも実際である。孫子の将来に借金を引き継ぐのがだめだ、というが、資産も引き継ぐ。政府は医療・福祉・教育など生活を保障するのが仕事であるから、収入が少ないからとサービスを削るのは本末転倒である。財政の健全化はその次の目標だ。 財源はどうするのか
財源として、①国内の余剰資金の活用②景気を良くする−介護従事者の賃金値上げなど社会保障の拡充こそが最高の景気浮揚策③ムダな支出を削る−軍事費5兆円こそ最大のムダ。(道路や橋を渡れないほど大きな戦車をアメリカから買ったりしている)④大企業、高額所得者など負担能力のある者に課税すべき(小泉政権時代に決めた所得税率は1億円を超えると税率がどんどん下がる。現政権もその期限を延長し続けている)これらのことをすれば消費税増税は必要ない。 政府やマスコミの「大赤字」宣伝で、国の財政を心配して「消費税増税も仕方ないか」となるのではなく、財源をどうするかは政治家が考えてやらなければいけないこと、「消費税増税では生活できなくて困る」と声をあげることが大切だと訴えた。 参加した青年からも「わかりやすく、増税の必要はないと知ってすっきりした」など意見が出され、活気のある緑フォーラムだった。 |
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2010年9月 緑フォーラム報告
「高校無償化問題から考える」 朝鮮人差別は日本社会の問題
9月25日、東京都北区の銀河実験劇場で「高校無償化問題から考える」のテーマで、在日本朝鮮民主女性同盟中央本部国際部長のチョン・ジョンスンさんを講師に緑フォーラムが開かれた。
日本の朝鮮侵略により生きていく糧を奪われ日本に来た人、強制的に連行され過酷な労働を強いられた人が、在日朝鮮人として日本で生活し、今は5世、6世になっている。「家庭の状況に関わらず安心して勉学に打ち 込める社会を作るため」という趣旨で高校無償化を創設するのであれば、朝鮮学校だけを除外するのはあり得ないことである。 在日1世の親達が戦後、民族の言葉、歴史を正しく教える民族学校建設、維持のために大変な苦労をしてきた。その経緯を伝えるDVDを上映したが、アメリカ占領軍の意向のまま、現在も差別し続けている。朝鮮人差別 は、あらゆる差別により支配されていることをあらわしている。 チョンさんは、「高校無償化問題について、この間本当にたくさんの日本人が署名してくれたり、各分野の日本人が声をあげてくれた。最終的には60万人を超えるほとんど日本人の署名を届けたら文科省はびっくりしていた。高校生が要請に行った時審議官は絶句したという。それを聞いて私も胸がつまった。 DVDで警察権力に迫害されていたが、セピア色が今カラーになっただけで、60年以上たっても警察と立ち向かう在日の子ども達、これが現状です。 日本人が日本人としてアイデンティティーを持つように朝鮮人が朝鮮人として誇りを持つのがなぜ悪いのか。これは人間の尊厳の問題だ。私はチマチョゴリを着て通学した。今は着て通学できない。朝鮮学校の無償化除外は日本の問題だ。“歴史の教訓を忘れた民族に将来はない”という言葉がある。日本もそうだし私たちも同じ。歴史を見据えて未来を見るために高校無償化の問題に取り組んでいきたい」と語った。 若い参加者からも「除外するのは間違っている」と活発な意見が出された。 朝鮮学校で正しい民族の歴史と文化を学び、朝鮮人としての誇りをもつ子ども達。私たち日本人は正しい歴史を学ぶ機会を奪われ、何を誇りに生きるのかと考えさせられた。朝鮮学校の生徒達が集める署名に協力する日本人がたくさんいるということがせめてもの救いであり、差別だらけの社会を変えていくことが、人間らしく生きていくことだ。
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2010年8月緑フォーラム報告
「ひめゆり学徒の沖縄戦」
自分に何ができるか、平和の道を考えよう
8月28日、東京都北区の神谷実験劇場で「ひめゆり学徒の沖縄戦」というテーマで緑フォーラムが開 かれ、ひめゆり学徒として沖縄戦を生き抜いた上江田千代さんが、沖縄戦について語った。
上江田さんは自らの体験を次のように語った。 「私が学校に通っていたころは皇民化教育が行われ私自身も軍国少女だった。先生になりたかったので、1944年に沖縄師範学校女子予科に入学した。授業料も寮費もタダで、小遣いもくれた。国の金を使っているんだからと、強制的に戦場に駆り出された。軍の病院壕は血と尿とウジのにおいが充満していた。軍医も衛生兵もいなく薬もなかった。水を飲ませ、ピンポン玉のような小さなおにぎりを食べさせることしかできなかったが、ウジをとってあげたりして誠意を尽くした。戦況が不利になって軍が撤退する時、歩けない者には手榴弾が渡された。その時私も申し出て手榴弾をもらった。その後、両親と一緒に南部に移動したが生き地獄だった。父は日本兵に撃たれて殺された。究極の悲しみ、極限状態の時、人間は泣かない。手榴弾を探したがなかった。父が私が死なないようにと捨てたのだ。今日、命があるのは父のおかげだ。同じ壕の中で、血だらけのおばさんが子どもを連れて出ていった。そして“アメリカ兵は殺さない。あなた達も出てきて”と言った。こうして私と母は助かった。命こそ宝だ。陸軍の牛島中将は“方言を使うものは殺していい”と言い、沖縄の人々は無惨にも殺された。軍隊は戦争になったら住民を守りはしないと、身を持ってわかった」 参加者から、上江田さんがつらい体験を多くの人に伝え続けていることに心を打たれたという意見が 続いた。上江田さんは「東京の高校生平和の集い」世話人として、平和ゼミナールで戦争の本当のことを語り続けている。次の世代に平和の大切さを伝えている姿に頭が下がる。 「一人の力は小さいと思わないでほしい。国民一人一人が団結すれば、戦争をなくすことができる。 自分が何ができるかアンテナを立てて頑張っていきましょう」という上江田さんの言葉に、参加者は大きくうなずいていた。戦争反対の運動を広げていこう。 |
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2010年7月緑フォーラム報告
韓国併合100年を問う!「鳥竿を通して見えた渡来文化」 一古代・いま・そして未来−
7月30日、東京都北区の銀河実験劇場で緑フォーラムが開催された。1910年大韓帝国を無理やり一方的に併合してから100年。映画監督・前田憲二さんを講師に学習した。前田さんは、「月下の侵略者一文禄・慶長の役と『耳塚』」を制作した。豊臣秀吉が朝鮮侵略し、戦功のあかしとして鼻を削ぎ、塩漬けにし持ち帰ったものを供養したのが京都にある耳塚。その残虐さは、関東大震災や先の戦争でも無差別虐殺、強制連行・労働、従軍「慰安婦」でも同じであり、いまだに朝鮮人差別は横行している。 日本の文化は吹きだまり文化
前田さんは、「日本全国、中国、朝鮮各地を回り、祭りや芸能を映像にした。8世紀以前に作られた日本の神社でまつられているのはみな渡来の神。金毘羅はインドの神様であり、ほとんどが朝鮮の神である。日本書紀は百済三書を下敷きに書かれており、浅草の三社祭は百済系の観音を持参したという3人を神輿でかついでいる。日本は大陸から渡ってきた文化のふきだまりである。 韓国では3〜6メートルの竿の先に木製の鳥をつけた鳥竿を村の入り口に立てる。これは幸福が鳥等によってよそから運ばれてくる、という考えからくる。そして日本の遺跡からも鳥竿につけられていたと考えられる木製の鳥が発掘された。00天皇陵など葬られているのは皆朝鮮の人。その門の鍵は被差別部落の家に受け継がれ、今でも宮内庁はそこから鍵を借りて儀式を行う。青森県八戸市にある新羅神社は山梨の新羅神社から分かれて移動したもので、南部という。1868年、日本は西洋近代化を受け入れ、明治維新を成し、近代国家意識をもち、倣慢な国家体制となり、戦争をしてきた。日本の伝統文化に色濃く残るアジアの国々と争ったり、差別するのは間違っている」と熱く語った。
高田亮子・荒野座座長が「劇『関東大震災一命ある限り』を上演して29年目になるということはすごいことだ。 同時に29年たっても訴え続けなければならない差別がある。そして差別を煽る宣伝が一層強められている」と
語った。高校無償化も朝鮮学校を除外している。 前田監督の制作した日本の祭りの映像も流し、日本の学校では学ぶ事のできない歴史を聞き、このように映像とともに学べたら社会科も面白かっただろうと思った。真実を訴え続け、連帯していこう。
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