英語学習
アマゾン大火災と英語の重要性アマゾン大火災+石原千秋教授の人文系擁護論+ユニクロ柳井会長の原点
2019年8月28日
今日は、アマゾンの話を書こうとしている中に、英語教育、国語教育、そしてさらに
ユニクロの柳井正会長の資本主義論まで広がってしまいました。どれも自分には同じくらいの重要性をもつ内容ですが、みなさまのお口に合うかどうかは保証できません。関心もってお読みいただければ幸いですが、ご都合に合わせて適当に読み流してください。
1.アマゾン熱帯雨林の火災
TIMEの電子版を見てみると、アマゾンの森林火災についての動画が日本のメディアでは全く見られない空撮を見せてくれます。
TheAmazon has burned before フランスのマクロン大統領のツイートも知性を感じさせる文面です。
Our house is burning. Literally. The Amazon rain forest -the lungs which produces 20% of our planet’s oxygen - is on fire. It is an international crisis. Members of the G7 Summit,let's discuss this emergency first order in two days! #ActForTheAmazon
アマゾンの熱帯雨林には「地球の肺」(the lungs of our planet )という別称があることも
BBCでは何年も前から詳しいレポートを発表していることを、今頃自分は気づき、日本の新聞ばかり読んでいるとどんどん視野が狭くなっていくのだということを思い知らされました。
地球の酸素の20%をアマゾンの森林が維持している─この数字を知るともはやアマゾンは地球上の人類一人ひとりにとって他人事ではなくなってきます。
TIME「July 2019 was the hottest month ever recorded on Earth, amid a trend of skyrocketingtemperatures and heatwaves across the globe that are directly linked toclimate change. The Arctic has seen a surgein wildfires, including in Alaska, Greenland and Siberia.」 ここ数年の異常気象、ゲリラ豪雨、激化する台風は人為的な要因を真剣に考える段階に来ています。ブラジルの大統領はトランプと同じ「経済成長至上主義」で
牛肉の増産をねらって土地開発を積極的に推進しているのが森林火災の最大の原因になっていると報じられています。 日本のメディアがこの問題を深く追求しないのは、食肉業界と外食産業に大きく関わっているからだと自分は見ています。Beatlesのポール・マッカートニーが提唱している「Meat-free Monday」程度もほとんどマス・メディアでは話題になっていないくらいこの問題には敏感です。「ヴィーガン」(完全菜食主義者)についてのまとまった記事は6月の日経新聞くらいです。石鍋仁美編集委員の特集は東京地区の菜食レストラン事情を珍しく詳細にわたってレポートしていました。
2.なぜ英語学習が重要なのか?
以上アマゾンの森林火災とその原因について書いてきましたが、どう考えてもNHKや朝日新聞にはディープな報道は期待できないとすると、私たちはやはり第2言語としての英語を学び、BBC放送を毎日視聴するほうが視野の広い思考力をみにつける上でより現実的ではないだろうか、という素朴な疑問がふと頭に浮かびました。
それは、ここ数か月茂木健一郎氏が、BBCとNHKを比較して、どうしてNHKは科学番組にまで芸能タレントを呼んで子供目線の幼稚な番組制作しかできないのか、と言っているのです。彼がBBCのプロデューサーに訊くと、「世の中には500人しかわからない複雑なことがあり、BBCはその500人に知ってもらうための制作を誇りにしている」という回答があったそうです。
すべての番組をすべての視聴者が理解できるようにする、という考え方がNHKにはあるのかもしれませんが、「日本人の英語教育はどうあるべきか」というテーマにしても真剣に考えているのは日本で500人くらいではないでしょうか?
NHKでそんな番組を企画してもたいして視聴率はとれないのは明白です。ではその難問を番組でとりあげることは全く無意味なのかといえば、難しい問題こそむしろ真剣に考えなければいけないと言うこともできます。たとえば
③ユーモア、ウイットという西洋文化と諧謔、だじゃれという日本文化の違いは何か?
④チャップリンの笑い(「独裁者」のスピーチ)は日本人には無理なのか?
⑤夏目漱石、井上ひさし、三谷幸喜、他の誰が日本を代表するユーモア作家と評価されるか?
⑥女性のお笑い芸人、台本作家が少ないのはなぜか?文化的な規範か生物学的要因か?
国家100年の計は教育にあり。
⑦若い日本人が世界に向かって自分自身を説明できる教育を小学校から始めるために、私たちは何を重要視するべきか?
⑧高校国語から文学をはずして「論理国語」でよいのか?早稲田大の石原千秋教授が嘆いています。 【引用】テクノロジーは自動作用があるかのように進歩する。それを止めることができるのは文化しかない。どこまで進歩させるかを決めるのも文化しかない。大学では、文系学部の縮小は止まりそうもない。それは、僕たちが世界の形を決めることができなくなることを意味する。僕はただこのゆえに、文系学部の縮小に反対する。ただこのゆえに、文学に期待し、だから厳しくありたいと思っている。新しい年を迎えるに当たって、これだけは書いておく。 ⑨小学校・中学校の教員が「3Kのブラック職場」になり有能な若者が教職に就かなくてよいのか?
ちょっと考えただけでも、自分の中からこれくらい難しい問題が思い浮かびます。みなさまでしたら、もっと様々な領域のテーマが切実な問題として湧き出てくるだろうと推察します。
3.ユニクロ柳井会長の資本主義原論と未来の若者へのメッセージ
最後に、産経新聞でユニクロの柳井会長のインタビューが連載されています。
地方のいち小売店から世界3位のアパレル企業へ上り詰めた人間の原動力は何だったのか
いろいろ彼の言葉ににじむ信条が読み取れて興味深い内容になっています。
産経 柳井正 話の肖像画 1〜14まで掲載中(すべてネット上で検索可能)
(11)彼のビジネスに関する考え方の基本にあるのは生まれ育った山口県宇部市の炭鉱産業の衰退だと理解できなるほどと思いました。
(11)から引用
成長しなければ即死する−。社会の変化は、あるきっかけによって唐突に起こる。 そして成長から見放されることは、すなわち「死」を意味する。 私は身をもって、その事実を学んだ。これこそ、私の原体験である。 日本人が希望を持っていくということ。制度をつくるということではなしに、 希望を持って日本人が仕事をすることが、すごく大事なことです。 そのための内容をどうするか。その内容を議論してもらいたい。 政策をつくるための議論ばかりしていては、空虚ですよ。 ◆現在の日本にはビジョンがないことが一番の課題◆と言う 平成の時代は、日本経済の「敗戦」の時期でした。 日本はビジョンがないということが一番の問題。 新聞社が先導して、国民がビジョンをつくらないといけない。 【以上 引用終わり】
長い駄文をお読みいただきありがとうございました。
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