温泉バカンス

不当表示、分析書改ざん、無許可飲泉利用など長湯温泉で現在起こっている一連の問題を温泉レポートにて徹底追及中!

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湯河原温泉 亀屋旅館 ★★★★

 湯河原温泉の亀屋旅館は明治18年創業の老舗旅館である。狭い坂道を登った高台にある亀屋旅館は、外観も内装もやや古びた印象のある旅館だが、2本の自家源泉を持っており、その源泉を循環無しのかけ流しで使用しているのが素晴らしい。
 亀屋旅館のホームページには「源泉2本による湯量は湯河原一で,地下300メートルより湧き出る摂氏59度と81度の良質な温泉は毎分160リットル(一日にドラム缶1,200本)沸出しております。」と書かれている。
 日帰り入浴で入浴可能なのは内湯と野天岩風呂だが、野天岩風呂はその名の通り、巨石を配したワイルドな作り。貸切で利用できるのが良い。一方、内湯はユニークな形をしたタイル張りのシンプルな浴槽である。ともに、湯口から熱い源泉がそのまま注がれ、泉温はかなり熱めである。私が訪問した時は、野天岩風呂の泉温はまだ入れるほどの泉温であったが、内湯の方は猛烈に熱く、とても入れる温度ではなかった。
 この熱さも、源泉を100%かけ流しで使用している宿命であると考えれば、我慢も出来よう。
 この亀屋旅館でまずユニークだと思ったのは、ペットと一緒の宿泊も可能だということである。なんとペット専用の露天風呂もあり、飼い主と一緒に入浴も出来るので、温泉好きのペットにはたまらないであろう。このあたりは老舗旅館の意外なフットワークの軽さを垣間見たような気がして、好感がもてた。
 また、さらに驚いたのは17室ある全ての客室に風呂がついていて、この風呂を源泉掛け流しで利用できるという点である。これも高温の自家源泉を持つ旅館の強みであろう。館内には、野口悦男氏が代表をつとめる「日本温泉遺産を守る会」による温泉遺産の認定証(「源泉かけ流し風呂」の項目)が掲示されていた。
 分析表(分析日:平成8年7月2日)によると、亀屋旅館の源泉名は湯河原町温第55.127号線混合泉で、源泉温度62.1℃のナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉である。PHは8.3で、成分総計は1792mg/kg。主成分はナトリウムイオン447mg、カルシウムイオン134mg、塩素イオン657mg、硫酸イオン358mgである。他にカリウムイオン22.9mg、炭酸水素イオン53.5mg、メタケイ酸106mgなども含有している。
 内湯の脱衣場には昭和35年10月15日分析の古い分析表も掲示されていて、こちらは源泉温度59.4℃、PH8.5、成分総計972.9mg/kgの単純温泉となっていた。主成分はナトリウムイオン235mg、カルシウムイオン98.05mg、塩素イオン326.8mg、ヒドロ硫酸イオン173.7mg。源泉名は湯河原温泉(亀屋第二号)と明記されていた。
 内湯・野天岩風呂ともに源泉は無色透明無味無臭で、ほとんど特徴はない。とにかく熱いことが印象に残る源泉であった。
 なお、日本全国マル秘湯112選(郡司勇監修、辰巳出版、1999年)のP64には亀屋旅館が紹介されているが、その文中に「成分はかなり濃厚とみえ、源泉をなめてみると非常にしょっぱい」という記述がある。しかし、この文章には、少々、違和感を覚える。確かに、源泉にはナトリウムイオン447mg、塩素イオン657mg相当の食塩を含んではいるが、この程度の成分量では「非常にしょっぱい」というレベルの味覚にはならないはずである。それを裏付けるように、亀屋旅館のホームページにも「塩分は少なく無色透明なナトリウム・カルシウム塩化物−硫酸塩泉(※1)の温泉は、各種のけがや病気に有効とされています。」と書かれているのだ。何故、「日本全国マル秘湯112選」の中にあのような不可解な記述があるのかは理解に苦しむところである。どうも亀屋旅館のあの文章は、監修者の郡司勇氏が書いた文章ではないように思えるのだが、真相の程はわからない。
(訪問日:2005年3月14日)
※1 正確には、「ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉」という記述が正しいが、原文のまま引用した。

住所:〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上517 
TEL:0465-62-2145 
日帰入浴料:1人1,000 円
貸切料:1組1,000 円(30分)

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