温泉バカンス

不当表示、分析書改ざん、無許可飲泉利用など長湯温泉で現在起こっている一連の問題を温泉レポートにて徹底追及中!

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 前回のレポートでは、長湯温泉の「源泉かけ流し」宣言の宣言文中にある「蟆峅Δ砲茲觝膿袈畭絏奮惻存海砲茲蝓炭酸泉含有量が日本一であると再度立証された。」という文章の内容が非常に疑わしいということを、花王の調査が行われたという昭和60年前後に測定された9枚の分析書の数値を根拠に解説した。
 結局、入手した9枚の分析書からわかったことは、9枚の分析書全てが炭酸泉の基準値(遊離炭酸が1000mg/kg以上)に達しておらず、9施設全てが炭酸泉ではなかったということである。
 9施設全てが炭酸泉ではないということは、当然のことながら「炭酸泉含有量が日本一」とは言えない。

 しかし、上記の分析書は全て大分県の登録分析機関である大分県公害衛生センター(平成3年から大分県衛生環境研究センター)により作成されたものであり、入浴剤メーカーの蟆峅Δ砲茲辰萄鄒されたものではない。
 では、花王の「最新近代科学実験」とは一体、どのようなものであったのだろうか。
 そこで、この花王が行ったという実験に関して書かれた資料を様々な方面から収集した。
 まずは、その調査内容が書かれた資料をいくつか紹介しよう。
 第一に挙げるのは、「これが本物!日本の湯宿」(松田忠徳・郡司勇・野口冬人・井門隆夫・八岩まどか・竹村節子・門上武司・大塚治雄監修、2004年、全日出版)である。
 この温泉ガイド本のP94には『この山間の小さな温泉地が大きく変わるきっかけになったのが、花王の調査で入浴剤「バブ」の約7倍という日本一の炭酸含有量だということが分かったことです。』(第三章 旅行作家・野口冬人の「癒しの療養温泉番付」より)と書かれている。
 しかし、「花王の調査で入浴剤「バブ」の約7倍という日本一の炭酸含有量だということが分かった」というのはいささか不可解な記述である。
 以前にもこのレポートで書いたが、バブの7倍の炭酸含有量というと700ppm(mg/kg)である。この700mg/kgという数値は一見多そうに思えるが、実は非常に凡庸な数値で、炭酸泉の基準値である1000mg/kgにさえ達していない。
 1000mg/kg以上の炭酸含有量の温泉地(つまり炭酸泉の温泉地)は全国に数十箇所あるので、700mg/kgという数値では、どう頑張っても炭酸含有量日本一にはなりえないのである。
 700mg/kgという数値そのものが、長湯温泉が炭酸泉ではないことを表しているのであるが、それにしても何故、700mg/kg程度の炭酸含有量で日本一の炭酸含有量と言い切れるのか、理解に苦しむ。
 700mg/kgの炭酸含有量で「炭酸含有量日本一」とするのは、残念ながら、論理的に破綻しているのである。 
 
 さらに、このレポートの(14)でも紹介した旅行読売出版社編集部からの回答にも上記の資料と同様に「バブ」の7倍という記述部分がある。その記述は以下のとおりである。
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 昭和の頃、「バブ」という入浴剤が登場したときに、その7倍の炭酸量があるという調査結果が出たため、「日本一」とうたうようになったそうです。
<旅行読売出版社編集部による2006年11月24日付け回答より>【長湯温泉は日本一の炭酸泉か?(14)】参照
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 最後に、もう一つ資料を紹介しよう。
 大分県竹田市が発行した奥豊後新竹田紀行という冊子<=上記写真参照=>に以下のような記述がある。
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 長湯の炭酸泉のすごさをわかりやすい例でみてみると、みなさんよくご存知の「花王のバブ」。炭酸で入浴効果を高める人工的な入浴剤であるが、長湯の炭酸泉は、なんとその七倍以上もの炭酸濃度を誇るのだ。
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 ここにもバブの7倍という記述があるが、上述したように、バブの7倍の数値では、炭酸泉ということすらできない。
 それなのに、この冊子の文中には「日本でも珍しい高温の炭酸泉」「日本一の炭酸泉」などという、事実に反する記載が多数見られる。これは、一体どういうことか。
 しかも、この冊子は大分県竹田市が作成した冊子なのである。旅館組合だけでなく、その旅館組合を管理する立場にある行政機関が虚偽の記述のある冊子を作成するなど言語道断であろう。
 実は、今回の長湯温泉の不当表示問題は、長湯温泉旅館組合だけではなく、大分県竹田市も深く関与していることが既に判明しているが、そのことに関してはまた機会を改めてこのレポートで報告することにする。

 上記以外にも、数多くの雑誌や本などで長湯温泉は「バブの7倍の炭酸含有量」であると紹介されている。そして、「7倍」の根拠が花王の調査によるものであるというのがほとんど定説になっているのだ。
 ところが、平成18年10月10日付けの竹田直入温泉連絡協議会会長および長湯温泉旅館組合組合長の回答書に書かれている炭酸泉調査の内容は、上記に挙げた「バブの7倍」という数値と著しく異なっていた。
 では、それは、一体どういうものであったのか。
 詳細に関しては次回のレポートで紹介したい。


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