温泉バカンス

不当表示、分析書改ざん、無許可飲泉利用など長湯温泉で現在起こっている一連の問題を温泉レポートにて徹底追及中!

温泉レポート(38)

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 前回のレポートでは、長湯温泉の「源泉かけ流し」宣言の宣言文中にある「蟆峅Δ砲茲觝膿袈畭絏奮惻存海砲茲蝓炭酸泉含有量が日本一であると再度立証された。」という文章の内容が非常に疑わしいということを、花王の調査が行われたという昭和60年前後に測定された9枚の分析書の数値を根拠に解説した。
 結局、入手した9枚の分析書からわかったことは、9枚の分析書全てが炭酸泉の基準値(遊離炭酸が1000mg/kg以上)に達しておらず、9施設全てが炭酸泉ではなかったということである。
 9施設全てが炭酸泉ではないということは、当然のことながら「炭酸泉含有量が日本一」とは言えない。

 しかし、上記の分析書は全て大分県の登録分析機関である大分県公害衛生センター(平成3年から大分県衛生環境研究センター)により作成されたものであり、入浴剤メーカーの蟆峅Δ砲茲辰萄鄒されたものではない。
 では、花王の「最新近代科学実験」とは一体、どのようなものであったのだろうか。
 そこで、この花王が行ったという実験に関して書かれた資料を様々な方面から収集した。
 まずは、その調査内容が書かれた資料をいくつか紹介しよう。
 第一に挙げるのは、「これが本物!日本の湯宿」(松田忠徳・郡司勇・野口冬人・井門隆夫・八岩まどか・竹村節子・門上武司・大塚治雄監修、2004年、全日出版)である。
 この温泉ガイド本のP94には『この山間の小さな温泉地が大きく変わるきっかけになったのが、花王の調査で入浴剤「バブ」の約7倍という日本一の炭酸含有量だということが分かったことです。』(第三章 旅行作家・野口冬人の「癒しの療養温泉番付」より)と書かれている。
 しかし、「花王の調査で入浴剤「バブ」の約7倍という日本一の炭酸含有量だということが分かった」というのはいささか不可解な記述である。
 以前にもこのレポートで書いたが、バブの7倍の炭酸含有量というと700ppm(mg/kg)である。この700mg/kgという数値は一見多そうに思えるが、実は非常に凡庸な数値で、炭酸泉の基準値である1000mg/kgにさえ達していない。
 1000mg/kg以上の炭酸含有量の温泉地(つまり炭酸泉の温泉地)は全国に数十箇所あるので、700mg/kgという数値では、どう頑張っても炭酸含有量日本一にはなりえないのである。
 700mg/kgという数値そのものが、長湯温泉が炭酸泉ではないことを表しているのであるが、それにしても何故、700mg/kg程度の炭酸含有量で日本一の炭酸含有量と言い切れるのか、理解に苦しむ。
 700mg/kgの炭酸含有量で「炭酸含有量日本一」とするのは、残念ながら、論理的に破綻しているのである。 
 
 さらに、このレポートの(14)でも紹介した旅行読売出版社編集部からの回答にも上記の資料と同様に「バブ」の7倍という記述部分がある。その記述は以下のとおりである。
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 昭和の頃、「バブ」という入浴剤が登場したときに、その7倍の炭酸量があるという調査結果が出たため、「日本一」とうたうようになったそうです。
<旅行読売出版社編集部による2006年11月24日付け回答より>【長湯温泉は日本一の炭酸泉か?(14)】参照
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 最後に、もう一つ資料を紹介しよう。
 大分県竹田市が発行した奥豊後新竹田紀行という冊子<=上記写真参照=>に以下のような記述がある。
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 長湯の炭酸泉のすごさをわかりやすい例でみてみると、みなさんよくご存知の「花王のバブ」。炭酸で入浴効果を高める人工的な入浴剤であるが、長湯の炭酸泉は、なんとその七倍以上もの炭酸濃度を誇るのだ。
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 ここにもバブの7倍という記述があるが、上述したように、バブの7倍の数値では、炭酸泉ということすらできない。
 それなのに、この冊子の文中には「日本でも珍しい高温の炭酸泉」「日本一の炭酸泉」などという、事実に反する記載が多数見られる。これは、一体どういうことか。
 しかも、この冊子は大分県竹田市が作成した冊子なのである。旅館組合だけでなく、その旅館組合を管理する立場にある行政機関が虚偽の記述のある冊子を作成するなど言語道断であろう。
 実は、今回の長湯温泉の不当表示問題は、長湯温泉旅館組合だけではなく、大分県竹田市も深く関与していることが既に判明しているが、そのことに関してはまた機会を改めてこのレポートで報告することにする。

 上記以外にも、数多くの雑誌や本などで長湯温泉は「バブの7倍の炭酸含有量」であると紹介されている。そして、「7倍」の根拠が花王の調査によるものであるというのがほとんど定説になっているのだ。
 ところが、平成18年10月10日付けの竹田直入温泉連絡協議会会長および長湯温泉旅館組合組合長の回答書に書かれている炭酸泉調査の内容は、上記に挙げた「バブの7倍」という数値と著しく異なっていた。
 では、それは、一体どういうものであったのか。
 詳細に関しては次回のレポートで紹介したい。

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 前回、前々回のこのレポートで、二度にわたり平成18年5月24日付けの長湯温泉の「源泉かけ流し」宣言の宣言文の中に複数、虚偽の記述があったということを指摘した。
 今回は、もう一点、宣言文の中に非常に疑わしい内容の部分があるので、ここに紹介したい。
 問題の部分は以下の通りである。
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昭和44年日本初の「温泉学」を著した湯原浩三、瀬野綿蔵、両氏により全国の温泉調査結果にて、日本一の炭酸泉であると評され、又、蟆峅Δ砲茲觝膿袈畭絏奮惻存海砲茲蝓炭酸泉含有量が日本一であると再度立証された。

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 上記の文章で疑わしいのは、後半の「蟆峅Δ砲茲觝膿袈畭絏奮惻存海砲茲蝓炭酸泉含有量が日本一であると再度立証された。という箇所である。
 長湯温泉の現在の「炭酸泉含有量」が日本一でないことはこのレポートで既に立証されている。(詳細に関しては、このレポートの(12)および(15)をご覧戴きたい。)
 問題は、この実験が行われた当時、「蟆峅Δ砲茲蠱沙誓含有量が日本一であると再度立証された」かどうかである。
 この実験が行われたのは、竹田直入温泉連絡協議会会長および長湯温泉旅館組合組合長の連署入りの回答書によると1985年(昭和60年)となっている。
 そこで、昭和60年前後の長湯温泉の分析書を可能な限り収集してみた。
 入手したデータは以下の9箇所である。
 まずはご覧戴きたい。
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<長湯温泉における昭和58年〜平成4年当時の各温泉施設の遊離炭酸含有量>
※左から、施設名、遊離炭酸含有量《単位は全てmg/kg(ppm)》、分析年月日の順に並べた。
しず香温泉 423.0 昭和58年7月12日
千寿温泉  455.0 昭和57年8月20日
天満湯   709.0 昭和60年11月15日
ガニ湯   521.7 平成元年5月10日
中村屋   535.0 平成元年11月14日
長湯荘   169.0 平成元年1月19日
かじか庵  744.0 平成2年7月17日
河川プール露天風呂 46.8 平成3年7月5日
宿房翡翠之庄 7.9 平成4年3月10日
平均値 401.27

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 いかがだろうか。
 まず、第一に言えることは上記9施設で炭酸泉の基準値(遊離炭酸が1000mg/kg以上)に達している施設は一軒もないということである。つまり、上記9施設の全てが炭酸泉ではないのだ。
 なお、上記の分析書は全て大分県公害衛生センター(平成3年に大分県衛生環境研究センターに改称)による分析書の数値である。
 これらの分析書を見る限り、昭和60年前後で既に長湯温泉の多数の源泉で遊離炭酸の減少が顕著になっているが、少なくとも分析書の数値から言えることは、この当時の長湯温泉の炭酸泉含有量も、現在の長湯と同様に日本一ではなかったということである。
 もちろん、上記9施設は全て炭酸泉ですらないのだから、炭酸泉含有量が日本一でないということは、言うまでもないことではあるのだが。
 さて、昭和60年に行われたという蟆峅Δ猟敢困發海梁臺県公害衛生センターの分析結果に準じたものになったものと思われるが、それは具体的にどのようなものだったのか。
 次回のレポートではその点について深く切り込んでいきたい。

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  前回のレポートでは、平成18年5月24日の日付が刻印された長湯温泉の「源泉かけ流し」宣言の宣言文を公開し、この宣言文に虚偽の記述があったということを指摘した。
 では、宣言文のどの部分に虚偽の記述があったのか。
 具体的に見ていこう。
 まず、宣言文が出された平成18年5月24日の時点で、長湯温泉に「炭酸泉」は存在したのかということが非常に重要なキーポイントになってくる。
 結論から先に言うと、この平成18年5月24日の時点で、長湯温泉の入浴施設に「炭酸泉」は存在しなかった。
 詳細に関しては、このレポートの(24)をご覧戴きたい。
 そこには、長湯温泉旅館組合に加盟する全ての旅館を含めた27の入浴施設の遊離炭酸の量が記載されているが、その数値を見ての通り、そこには炭酸泉の基準値(1000mg/kg以上)に達している施設が一軒も無い。
 それにも関わらず、この宣言文には「炭酸泉日本一」「個性的かつ希少な高濃度炭酸泉」「世界に希少な『高濃度炭酸泉』」と派手な宣伝文句が書かれている。
 しかし、この宣言文が書かれた平成18年5月24日の時点で、長湯温泉の入浴施設に「炭酸泉」は存在しないのだから、上記の記述は全て虚偽の内容である。
 ということは、当然のことながら、この宣言文自体が景品表示法違反にあたり、不当表示の対象になるはずである。
 長湯温泉が「源泉かけ流し」宣言をすること自体は素晴らしいことだと思うが、その宣言文に、明らかな虚偽の内容を書き込むという行為は決して許されるべきことではないだろう。
 さらに、この宣言文には賛同宣言者や共同宣言者、賛同立会人として長湯温泉旅館組合長、直入町商工会長、直入町観光協会長、竹田市長を始め、札幌国際大学教授の松田忠徳氏など錚錚たる顔ぶれが列記されている。
 果たして、これらのお歴々はこの宣言文が出された時点で長湯温泉の実態を知っていたのだろうか。
 このことを知らずに名前を貸したのあればあまりにも軽率であるし、知っていながらこの虚偽の宣言文に署名したのなら、非常に悪質な行為であると言わざるをえない。何故なら、これだけ錚錚たる肩書きの名前が並ぶことで、宣言文の信憑性は一層高まり、その内容に疑問を持つ人はほとんどいなくなると思われるからである。
 いずれにせよ、この宣言文に署名した人物に、宣言文に対する説明責任が発生することは言うまでもない。
 一体、どのような経緯でこの虚偽の宣言文が作成されたのか、そしてその事実を賛同宣言者や共同宣言者、賛同立会人らがどの程度認知していたのかということに関しては、当事者である長湯温泉旅館組合長、直入町商工会長、直入町観光協会長、そして竹田市長といった方々に説明責任を果たしていただきたい。
 

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 長湯温泉が平成18年5月24日、「源泉かけ流し」宣言をしたことは記憶に新しい。
 ところで、その時作成された「源泉かけ流し」宣言の宣言文というもの読んだことがあるだろうか?
 この「源泉かけ流し」宣言の宣言文は、かけ流し宣言をした各施設に掲示されているが、この宣言文に虚偽の記述があることが判明した。
 とりあえず、今回はその宣言文の写真、及び宣言文の全文を掲載するので参照していただきたい。そして、その文章の中にどれだけ虚偽の表示があるのか発見してほしい。
 このレポートを最初から読んだ方なら、おそらく発見できるであろう。
 ちなみに、この宣言文の日付は平成18年5月24日となっている。この平成18年5月24日の時点で、長湯温泉に「炭酸泉」は存在したのか、ということが一つのヒントである。
<以下、「源泉かけ流し」宣言の宣言文全文>

炭酸泉日本一 長湯温泉
「源泉かけ流し」宣言
〜九州初「新温泉主義の旗手」を目指し〜

 大分・九州アルプス(久住、黒岳、大船)の麓の高原に位置する直入町。風土記の時代から湧き出していた名湯、長湯温泉。江戸期には藩主が当時に訪れ、安永10年(1781年)殿様の湯屋「御前湯」が建てられた。明治13年温泉医学の父と言われるドイツのベルツ氏が著した「日本鉱泉論」から53年後の昭和初期、ドイツでベルツ氏等とともに温泉治療学を学んだ九州大学、松尾武幸博士いわく「飲んで効き、長湯して効く長湯のお湯は、心臓胃腸に血の薬」と記す。昭和44年日本初の「温泉学」を著した湯原浩三、瀬野綿蔵、両氏により全国の温泉調査結果にて、日本一の炭酸泉であると評され、又、蟆峅Δ砲茲觝膿袈畭絏奮惻存海砲茲蝓炭酸泉含有量が日本一であると再度立証された。個性的かつ希少な高濃度炭酸泉として新たに全国、いや世界に冠たる名湯である事を自信と誇りにし、又後世に伝えるべき温泉文化を継承すると共に「新温泉主義の旗手」としてここに「源泉かけ流し」宣言を行うものである。

一、 全ての組合員は全ての施設でレジオネラ菌検査を行った結果、国の基準値に適合、常に安全性に細心の注意を怠らない。
一、 スケール(湯アカ)が非常につきやすい為に、毎日の清掃及び管理には細心の注意を怠らない。
一、 世界に希少な「高濃度炭酸泉」を念頭に「独自性」「個性」「ほんものの温泉」とし、胸を張り皆様に開放する。
一、 全国初の温泉保護策、長湯温泉涵養条例を施行することにより、自然環境を守り育む温泉地作りを目指す。(植林をする事により貯水量を増す目的)
一、 平成元年から続くドイツ、バートクロツィンゲン市との飲泉・湯治・療養等による温泉文化交流も永遠に続ける事とする。
一、 温泉医学の視点に基づいた健康的、医療的入浴法を取り入れた全国稀有の先端的温泉療養地を目指す。
一、 上記に属した全施設には「源泉かけ流し」宣言、「専用看板」と「宣言書」、「のぼり」を設置する。

アフロディーテ伝説
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 温泉文化の歴史のページをひもとくと、先人達は、いつも発砲しながら湧く長湯温泉の「泡」の中に、「夢」そして「希望」を抱いていたことが読みとれる。80年前、世界を見据えた男”御沓重徳氏”そして当時の日本温泉協会理事”酒井谷平氏”。九州大学の引地興五郎博士。「世辞ではなく国宝にもなる温泉なれば十分注意して泉源を保護せねばならぬ。」「設備さえすれば世界第一位、下がっても二位の温泉たる泉質である。」
 そして期が熟すように、現代、日本初温泉教授、松田忠徳氏に太鼓判を押して戴く。先人達が遠く見据えた「夢」、「希望」が、今「時」を要し開花されようとしている。

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 終わることのない温泉文化の歴史を再認識し、次世代以降に語り守り、継承する事に全力を注ぎ、全ての先人達に感謝を忘れる事もなく、平成18年5月24日、ここに、炭酸泉日本一長湯温泉「源泉かけ流し」宣言をするものである。
 「新温泉主義の旗手」として。

平成18年5月24日
代表宣言 長湯温泉旅館組合長 首藤文彦
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賛同宣言 直入町商工会長 秦安廣
「源泉かけ流し」宣言協会顧問 竹田市長 牧剛尓
賛同宣言 直入町観光協会長 佐藤正
「源泉かけ流し」宣言協会顧問 観光カリスマ 首藤勝次
共同宣言 温泉療法専門医 伊藤恭
賛同立会人 札幌国際大学観光学部教授 松田忠徳

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 前回のレポートで、毎日新聞の『炭酸泉「日本一」のコピーはダメ 県が行政指導』という見出しの記事を紹介したが、その後、西日本新聞の後追い記事がYahoo!JAPANニュースに配信された。
 まずは、その記事の全文を以下に記載するが、記事内容に明らかな誤りがあったので、その点を指摘しておきたい。
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 年80万人来客大分・長湯温泉 「日本一の炭酸泉」看板下ろす 「数値的裏付けない」

5月14日10時7分配信 西日本新聞

 年間80万人が訪れる大分県竹田市直入町の「長湯温泉」が、公正取引委員会や県の指導を受け入れ、約20年にわたって掲げてきた「日本一の炭酸泉」の看板を下ろすことになった。きっかけは「日本一の表記に数値的な裏付けがない」という、ある温泉愛好家の指摘。炭酸泉を目玉に地域振興を図ってきた地元は「もともと企業や学者のお墨付きを得て使ってきたキャッチフレーズ」と反発していたが、混乱が続けば「一段とイメージを損ないかねない」と苦渋の決断をした。
 長湯温泉の炭酸泉は1985年、全国各地の炭酸泉成分を分析した入浴剤メーカーでもある花王(東京)から「全国最高の炭酸泉」との評価を受け、一躍脚光を浴びた。約7万人だった年間観光客は80万人に増え「長湯の奇跡」と呼ばれた。
 ところが、関西の温泉愛好家が昨年8月以降、インターネット上などで「長湯のいくつかの温泉施設は環境省が定めた炭酸泉基準値(湯1キロ中の二酸化炭素含有量が1000ミリグラム)を満たしていない。日本一は景品表示法上の不当表示に当たる」と主張。公取委や長湯温泉旅館組合に撤回を求めた。
 この指摘を受け、長湯温泉は約50カ所の温泉成分を再調査。分析結果の提出を受けた大分県景観自然室によると、基準を満たさない施設が少なくなく、県は温泉街や道路沿いに掲げた看板やホームページ上の「日本一の炭酸泉」の表現を自主的に削除するよう地元に要請した。
 地元は「日本一の定義は単に二酸化炭素濃度が高いというだけでなく、二酸化炭素濃度、温度、湧出(ゆうしゅつ)量の3要素を総合し判断したもの」と、修正に抵抗。しかし、長湯温泉が会場となる「源泉かけ流し全国温泉サミット」の開催を来月に控え、混乱回避を優先した。竹田市や温泉旅館組合、商工会など関係団体は、代表者連名の文書で指導の受け入れを表明。ただ「日本有数の炭酸泉であることは変わりない」と強調している。
■間違いとは言い切れぬ 温泉に詳しい由佐悠紀・京都大名誉教授(地球熱学)の話
 長湯は高温でありながら、炭酸泉基準値を超す源泉が複数ある温泉群。規模や湧出量を総合的に判断すれば「日本一」が間違いとは言い切れない。

 =2007/05/14付 西日本新聞朝刊=

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 文章中に『関西の温泉愛好家が昨年8月以降、インターネット上などで「長湯のいくつかの温泉施設は環境省が定めた炭酸泉基準値(湯1キロ中の二酸化炭素含有量が1000ミリグラム)を満たしていない。日本一は景品表示法上の不当表示に当たる」と主張。』とあるが、これは事実ではない。
 長湯温泉旅館組合が景品表示法違反の疑いで、公正取引委員会に申告されたのは平成18年9月であるが、その時点において、長湯温泉の入浴施設で遊離炭酸含有量が鉱泉分析法指針における炭酸泉の基準値(1000mg/kg以上)に達している施設は一軒も無かったのである。
 つまり、平成18年9月の時点で長湯温泉の入浴施設は全て炭酸泉ではなく、全ての温泉施設が環境省が定めた炭酸泉基準値(湯1キロ中の二酸化炭素含有量が1000ミリグラム)を満たしていない。」という状況だったのである。
 全ての温泉施設が「炭酸泉」ではない以上、「日本一の炭酸泉」はもとより、「炭酸泉」という表示をすることが自体が不当表示の対象となるのは自明の理であろう。
 これは、「果汁30%飲料」のことを「果汁100%ジュース」と表示することが不当表示となることと同様の理屈だ。
 以前、このレポートの(9)及び(15)で長湯温泉の各施設の炭酸含有量データを掲載したが、その後の調査で、新たな温泉施設の遊離炭酸含有量がわかったので、それもあわせて以下に記載する。
 その数値が、炭酸泉の基準値(1000mg/kg以上)を満たしてるかどうか、まずは、参照していただきたい。

 <長湯温泉の各温泉施設の遊離炭酸含有量・改正版PART2>※左から、施設名、遊離炭酸含有量《単位は全てmg/kg(ppm)》、分析年月日の順に並べた。
(1)御前湯 (46.8℃の源泉)296.8  (47℃の源泉)71.5 (31℃の源泉)106.8 平成17年10月27日
(2)千寿温泉 256.9  平成17年1月12日
(3)ながの湯 462.1 平成11年8月20日
(4)旅の宿上野屋 349.5 平成17年1月12日
(5)丸長旅館 144.0  平成12年2月15日
(6)万寿温泉 大山住の湯 195.8  平成10年12月16日
(7)水神之森 927.7  平成10年4月13日
(8)豊泉荘別館 468.7  平成17年3月16日
(9)山の湯かずよ 297.0  平成7年5月10日
(10)宿房翡翠之庄 159.8  平成16年12月21日
(11)かじか庵 464.3  平成17年3月16日
(12)長湯憩いの家 226.0  平成17年1月12日
(13)旅館紅葉館 144.0  平成12年2月15日
(14)国民宿舎直入荘 (源泉1)649.0 (源泉2)477.4  平成11年4月12日
(15)大丸旅館 (源泉1)137.0 (源泉2)132.0  平成7年3月8日
(16)御宿友喜美荘 155.4 平成17年1月12日
(17)旅館中村屋 
   (源泉1)208.3 (源泉2)274.5 平成17年1月12日
(18)やすらぎの宿 かどやRe 353.9 平成17年1月12日
(19)長生湯 539.3  平成17年1月12日
(20)天満湯 111.2 平成17年1月12日
(21)ラムネ温泉 (ラムネ温泉)781 平成13年5月25日
(ラムネ温泉第二源泉)669 平成17年7月22日(高温ラムネ温泉)510 平成17年7月22日
(22)ガニ湯 521.7 平成17年1月12日
(23)ドイツ村温泉 23.2 平成6年11月7日
(24)ドイツ村温泉(N02) 294.0 平成8年11月1日
(25)郷の湯旅館 176.0 平成11年12月15日
(26)長湯荘 169.0 平成元年1月19日
(27)河川プール露天風呂 270.0 平成3年7月5日
(28)新木本温泉 161.0 平成11年12月15日
(29)しず香温泉 423.0 昭和58年7月12日


 その数値を見ればわかるとおり、上記の全ての入浴施設が炭酸泉の基準値(湯1キロ中の二酸化炭素含有量が1000ミリグラム)に達していない。
 炭酸泉が全くない状況の中で、「日本一の炭酸泉」というキャッチコピーを使い続けてきたこと自体が理解に苦しむわけであるが、それに加えて「日本一の高濃度炭酸泉」「炭酸含有量日本一」「炭酸泉濃度日本一」などという明らかな虚偽の表示を使い続けてきたことは許しがたいことである。
 ところで、今回の新聞記事は「長湯温泉旅館組合および諸団体が県の行政指導を受けて、日本一の炭酸泉というキャッチコピーを使うことをやめる」という内容のものであったが、
 実は長湯温泉には、単一の温泉施設として極めて悪質な不当表示を行ってきた疑いのある施設がある。
 その施設がどこなのかは、いずれ明らかになるだろうが、その施設は単体として公正取引委員会に景品表示法違反の疑いで申告されている。
 その件に関しては、また別の機会で取り上げたい。

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