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不当表示、分析書改ざん、無許可飲泉利用など長湯温泉で現在起こっている一連の問題を温泉レポートにて徹底追及中!

温泉レポート(38)

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 前回、大丸旅館内湯の炭酸含有量を例にとって長湯温泉の源泉が炭酸泉でないことを解説した。
 では、他の温泉施設ではどうなっているのか。以下に、私が現在把握している長湯の温泉施設の炭酸含有量を並べてみた。
 なお、()内はその施設の遊離炭酸(二酸化炭素)量である。単位はmg/kg。なお、mg/kgppmと同じ。()の後は分析年月日を明記した。

宿房 翡翠之庄(159.8)平成17年1月14日
大丸旅館内湯(132)平成7年3月8日
御前湯(33.9℃の源泉:365.8、48.6℃の源泉:247)前者:平成10年10月14日、後者:平成13年7月10日
千寿温泉(455) 昭和58年8月20日
天満湯(709)昭和60年11月15日
かじか庵(744)平成2年7月17日
ラムネ温泉(低温669、高温510)平成17年7月22日
友喜美荘(155.4)平成17年2月15日

 上記の温泉施設の炭酸量を見る限り、ただの一つも炭酸泉の規定値である1000mg/kgを超えるものがないことがわかる。
 すなわち、上記の温泉施設は分析表上、全て炭酸泉ではないのである。

 なお、何故か、今アクセスすることができなくなっている(※)「ラムネ温泉館公式ホームページ」に
「長湯温泉はすべて炭酸ガスを含んでいます。平均で700ppmですが、ラムネ温泉はさらに高濃度で1200ppmもあります。」との記述があったが、この記述も上記の一覧を見れば、誤りであることがわかるだろう。
 ppmというのはmg/kgと同じ単位なので、そのまま上記の数字をあてはめると、ラムネ温泉は32℃の低温源泉で669ppm、42℃の高温源泉だと510ppmしかない。事実、両者の泉質名はマグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩泉で、炭酸泉の泉質名になっていない。(炭酸泉ならば、この場合、含二酸化炭素ーマグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩泉という表記になるはずである。)
 しかも、上記の記述では「平均で700ppm」とあるが、その平均値の数値さえないのである。それなのに1200ppmと書かれているのは一体どういうことか。理解に苦しむ。
 さらに、長湯温泉の全体の平均値が700ppmあるというのも疑わしい。上記一覧の通り、「宿房 翡翠之庄」(159.8ppm)や「大丸旅館内湯」(132ppm)、友喜美荘(155.4ppm)など炭酸の量が極めて低い源泉があることを考えると、700ppmという平均値は根拠のない数字のように思われる。実際に、上記の8箇所10源泉の平均値を出してみると、414.7ppmしかないのである。
 もちろん、長湯温泉には他の源泉や温泉施設もあるので、他の源泉の炭酸量も加味しないと正しいことはわからない。しかし、私が把握する限り、現在の長湯温泉の温泉施設で規定値の1000ppmを超えるものは知らない。(上記の条件にあたる温泉施設=炭酸泉の温泉施設がないかどうか、八月上旬に長湯温泉.comに問い合わせメールを送ったが、質問を送ってから一ヶ月以上たった今も、その質問への回答は未だなしの状態である)
 また、仮に平均値が700ppmだとしても、炭酸泉の基準値の1000ppmには達していないので、「ラムネ温泉館公式ホームページ」に書かれていた記述そのものが、長湯温泉が炭酸泉でないことを如実に物語っていると言えよう。
 なお、炭酸含有量が155.4ppmしかない友喜美荘のホームページには「泉質は国内では数少ない炭酸泉。その湧出量と二酸化炭素の含有量、温度から、日本一の炭酸泉と称されています。当館は、源泉を単独で敷地内に有し、直接お湯を引いておりますので、新鮮なかけ流しの炭酸泉を贅沢に楽しんで頂けます。」と書かれているが、これも明らかに遊離炭酸量が炭酸泉の規定値に達していないので、明らかな不当表示と言う事ができるだろう。

 次回は、さらに踏み込んで長湯温泉の問題点に切り込んでいきたい。

(※)この文章を書いた当時は、「ラムネ温泉館公式ホームページ」にアクセスできなかったが、現在ではアクセスできるようになっている。

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 では、炭酸泉の定義とは何だろうか?
 炭酸泉というのは、旧泉質名での呼び方であって、新泉質名では二酸化炭素泉と表される。ただし、長湯温泉では旧泉質名の「炭酸泉」ということばを主に用いているので、今回のこのレポートでは、それにあわせて炭酸泉という呼び方で論じていくものとする。
 天然温泉において、炭酸泉かそうでないかの基準は、遊離炭酸(遊離二酸化炭素)を1000mg/kg以上含有するかどうかで決まる。つまり、温泉水1kg中に遊離炭酸が1000mg以上含まれれば炭酸泉、そうでなければ炭酸泉ではない、ということである。
 なお、泉質名をつける際の指針となるのが、環境省の「鉱泉分析法指針」である。詳細に関しては以下のPDFファイル御参照願いたい。この文章を読めば、炭酸泉の規定値や、泉質名のつけ方が理解できるだろう。
http://www.env.go.jp/nature/onsen/bunseki/01.pdf

 炭酸泉かそうでないかの具体例を挙げてみよう。例えば、長湯温泉の大丸旅館内湯の遊離炭酸(二酸化炭素)含有量は132mg/kgしかない。(分析日:平成7年3月8日)(上記の写真参照。)
 そうなると、遊離炭酸(二酸化炭素)含有量が炭酸泉の規定値である1000mg/kgまで達していない。この大丸旅館の分析表上の泉質名は新泉質名の「マグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩泉」という表記で表されているが、もし、この源泉が炭酸泉であるならば、「含二酸化炭素ーマグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩泉」という表記になるはずである。しかし、そうはなっていないので、泉質名からもこの源泉が炭酸泉でないことがわかる。
 では、炭酸泉の表記はどういうものになるのだろうか。島根県の千原温泉を例にとってみよう。
 まず、以下のホームページを参照していただきたい。
http://www.chihara-onsen.jp/seibun2.html
 そこには千原温泉の分析表があるが、その泉質名を見てみよう。
 千原温泉の泉質名は、含二酸化炭素ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉」と書かれている。ここでは、泉質名の一番最初の部分に「含二酸化炭素」という表記があることに注目したいただきたい。この「二酸化炭素」という表記こそが、新泉質名における炭酸泉の証なのである。
 次に遊離成分の項目にある遊離二酸化炭素の量を見てみよう。そうすると、基準値を上回る1262.7mg/kg含まれていることがわかる。この量なら炭酸泉の規定値をクリアしているので、堂々と炭酸泉をを名乗れるというわけである。
 一方、最初に引用した大丸旅館の遊離炭酸はわずか132mg/kg。この量では到底、炭酸泉を名乗ることができない。しかし、現在の長湯温泉では、ほとんど全ての源泉で遊離炭酸(遊離二酸化炭素)の量が規定値の1000mg/kgを下回っている。つまり、炭酸泉を名乗ることができないのである。
 それなのに、長湯温泉はポータルサイト「長湯温泉.com」において「高温の炭酸ガス濃度は名実ともに日本一の炭酸泉」「日本一の炭酸泉は昔も今もいい気持ち。」などという表記をいまだに行っているのである。そして、本年の7月29日から31日にかけては、「日本一の炭酸泉祭り」が行われたという。これらの表記は明らかに景品表示法における不当表示にあたると思うのだが、皆さんはどう思われるだろうか?
 次回では、具体的なデータをもとに、さらに長湯温泉の現状と問題点に切り込んでいきたい。
 
長湯温泉.com
http://www.nagayu-onsen.com/index.php


 

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 長湯温泉が「日本一の炭酸泉」というキャッチフレーズとともに、最近、ことに雑誌や新聞などのメディアに取り上げられることが増えている。長湯温泉が「日本一の炭酸泉」であるということは、長湯温泉自身が言い始めたこと(※)であるが、今や長湯温泉がそう呼ばれることに対して、一般の温泉利用者はもちろんのこと、著名な温泉評論家も新聞記者もそれを受け入れ、何の疑いもなしにそのキャッチコピーを当然のことのように使っている。
 しかし、それは果たして事実なのだろうか?私は、長湯温泉を調べるうちに、長湯温泉が「日本一の炭酸泉」ではないことはもちろんのこと、大半の源泉が「炭酸泉」ですらないという驚愕の事実を知るに至ったのである。
 今、長湯温泉の源泉はどうなっているのか。何故、「日本一の炭酸泉」と呼ばれる長湯温泉の源泉が炭酸泉ではないのか?
 何回かにわたって、この温泉レポートでその現状をレポートしていきたい。

(※)長湯温泉のポータルサイト「長湯温泉.com」に、『「日本一の炭酸泉」というキャッチコピーは、長湯温泉で平成元年より使用しております。』との記述があった。なお、どういうわけか現在、その記述は削除されている。
「長湯温泉.com」↓
http://www.nagayu-onsen.com/index.php

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