温泉バカンス

不当表示、分析書改ざん、無許可飲泉利用など長湯温泉で現在起こっている一連の問題を温泉レポートにて徹底追及中!

長野県の温泉(13)

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別所温泉 臨泉楼柏屋別荘  ★★★★

 臨泉楼柏屋別荘は「信州の鎌倉」というキャッチフレーズで売り出している別所温泉にある老舗旅館で、木造4階建ての本館の建物の外観が素晴らしい。
 また、建物の内部も小奇麗で、宿全体に華やいだ雰囲気がある。
 風呂は特別風情があるわけではないが、男女別の内湯・露天風呂の他に貸切内湯も備えている。
 使われている源泉は、別所温泉で集中管理されている別所温泉4号源泉だ。湧出形態は、掘削深度350Mの掘削自噴で、湧出量は毎分1150L。そのうち、毎分59Lを臨泉楼柏屋別荘が引いている。引き湯量は決して多くないが、その使い方が大変良い。
 というのも、冬季の寒い期間に露天風呂を加温する以外は、基本的に加温・加水・循環・入浴剤・塩素系薬剤使用なしの源泉100%掛け流しだからだ。さらに、浴槽内の清掃も毎日行なわれているので、源泉の使い方という面においては最良といえる。
 内湯・露天風呂とも決して広くないが、これも少ない湯量に見あった浴槽の大きさだと理解すれば、納得できよう。湯口にはコップが置かれていたが、源泉が飲泉可能だというのも嬉しい。
 分析表(分析日:平成16年8月30日)によると、この別所温泉4号源泉は、源泉温度50.9℃(気温32℃)の単純硫黄泉である。成分総計は329mg/kgで、PHは8.9。
主な成分は硫化水素イオン12.4mg、遊離硫化水素0.2mg、ナトリウムイオン79.6mg、カルシウムイオン12.1mg、塩素イオン40.2mg、硫酸イオン90.8mg、炭酸水素イオン33.1mg、炭酸イオン8.1mg、メタケイ酸48.9mgなどである。
 分析表を見る限り、この別所温泉の4号源泉は硫化水素イオンを12.4mg含有する硫化水素イオン系の硫黄泉であることがわかる。
 この硫化水素イオン系の硫黄泉というのは概してPHが高めであり、甘くマイルドな硫黄臭がして、飲むと甘い硫黄味がするという特徴がある。
 その特徴通り、臨泉楼柏屋別荘の内湯の湯口の源泉からは甘い硫黄臭が漂っており、飲んでも甘い硫黄味がした。ほとんど癖がなく、飲みやすい味だったので、ごくごく飲んだ。
 驚いたのは、内湯の湯の色が薄い緑色透明であったことである。湯の色が緑色透明になる現象は、硫化水素イオン系の硫黄泉で時たま見かけられる。同じ信州では、戸倉上山田温泉の亀の湯や田沢温泉有乳湯の上がり湯、野沢温泉の滝の湯でも、この現象を見たことがある。なお、少量だが、黒い湯の花も浴槽内で観察できた。
 内湯と違って、露天風呂の湯の色は無色透明で、浴槽内の硫黄臭はほとんど感じられなくなっていた。
 内湯の泉温はやや熱めで、露天は逆にかなり温めであったが、湯口から注がれる源泉は50.9℃の源泉そのままなので熱かった。 
<訪問日:2006年11月9日>

営業時間:13:00〜20:00、不定休(繁忙期は要問合せ)
入浴料金:大人1050円
住所:〒386-1431 長野県上田市別所温泉1640
電話:0268-38-2345
ホームページ:http://www.rinsenro.com

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ほたる温泉 野天風呂長寿乃湯 ★★★★

 志賀高原にある「ほたる温泉」は長い間、「熊の湯温泉」と呼ばれてきたスキー場のある温泉地。スキー場の名前は今でも熊の湯のままだが、温泉旅館やホテルは現在、「ほたる温泉」と名乗るところが多い。しかし、緑色の硫黄泉で有名な「熊の湯ホテル」は昔ながらの「熊の湯温泉」いう名前を使用しているし、「志賀高原ホテル一望閣」などは「熊の湯ほたる温泉」という名称を使用している。また、「硯川ホテル」は「熊の湯硯川温泉」と名乗っていたりもする。以上のように現状では、様々な名前が混在して使われており、少々ややこしく思える。
 さて、今回紹介する「野天風呂 長寿乃湯」は「ほたる温泉」を名乗る志賀プリンスホテルが無料開放している木造の簡素な湯小屋である。野天風呂といっても、一応、屋根がある。ただし、隙間があいているので、半露天といったほうが適切かもしれない。浴場は男女別で、脱衣場と浴場が一体化したシンプルなもの。シャワーなどの設備はなく、ただ白のポリ浴槽があるだけである。その浴槽には、かなり熱めの源泉が注がれていて、かけ流されている。一部、浴槽が茶色く変色している部分があるが、これはおそらく温泉成分によるものだろう。ただし、浴槽内の湯も湯口の湯も無色透明無味無臭で、ほとんど特徴はない。泉温はかなり熱めである。
 分析表(平成14年12月6日)によると、源泉名は「熊の湯平床の湯」で、「源泉水と井水を熱交換したものにつき湯口で採水」と追記されている。おそらく温泉街から少し離れたところにある「平床大噴泉」という源泉から湯を引いたものであろう。泉温43.5℃(調査時の気温2℃)の単純温泉で、PHは7.3(湧出地)となっている。ただし、実際湯口から出ている湯の温度は43.5℃よりも高く感じられた。実際、志賀プリンスホテルのホームページには「この温泉は無色透明、無味、少し硫黄臭があります。81℃の源泉は、引湯する時に適温に管理をしております。ほたる温泉平床大噴泉は強い硫黄臭が漂っておりますが、硫黄臭に弱い方もいる為、ある程度、硫黄臭を取り除いて引湯しております。」と書かれている。ということは実際の源泉温度は81℃もあるということだ。「硫黄臭を取り除いている」というのはどのような方法で、取り除いているのだろうか。硫黄臭好きな温泉ファンとしては、少々残念である。 
 分析表上の成分総計は225.2mg/kgと少なく、主成分はナトリウムイオン12.5mg、マグネシウムイオン6.1mg、カルシウムイオン20.4mg、硫酸イオン38.9mg、炭酸水素イオン66mgで、他にカリウムイオン3.2mg、塩素イオン7.5mg、鉄(供縫ぅン0.04mg、メタケイ酸54.7mg、遊離二酸化炭素12.9mgなども含有している。分析表上の硫黄分はゼロであった。
 源泉かけ流しの風呂を無料開放していると言うのは何とも太っ腹で、好感が持てる。ポリ浴槽の下がやや汚れていたのがやや気になったが、無料なら文句も言えまい。湯にはほとんど特徴はないが、熱くて良い温泉だと思った。
(訪問日:2006年5月24日)

住所:長野県下高井郡山ノ内町志賀高原ほたる温泉
TEL:0269−34−2824
入浴料金:無料
営業時間:7:00−21:00
定休日:無休

FILE#92 山田温泉 大湯

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山田温泉 大湯 ★★★★

 長野県上高井郡高山村にある山田温泉の大湯は、まさに大湯という名にふさわしい共同浴場である。大湯は山田温泉の温泉街の中心にあり、外観、内装共に重厚な木造の湯屋建築で、全国の共同浴場の中でも、建築物としては屈指のものだと言っても過言ではない。現在の建物は1988年に改築されたものであるが、黒塗りの外観や大きな唐破風は、威風堂々としたもので、昔からある古い木造建築物のような風格を感じる。
 分析表(分析日:平成17年6月18日、27日)によると、大湯の源泉は「元湯」と「わなば」の混合泉で、源泉温度66.5℃(気温23℃)の含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物泉である。成分総計は4913.9mg/kgで、PHが6.9(湧出地)。主成分はナトリウムイオン1038mg、カルシウムイオン414mg、塩素イオン2154.4mg、硫化水素イオン1mg、遊離硫化水素1.4mg。他にカリウムイオン211mg、硫酸イオン460.6mg、炭酸水素イオン167.8mg、メタケイ酸180.3mg、メタホウ酸194.3mg、遊離二酸化炭素51.2mgなども含有している。
 大湯の浴場に入ると、天井が思ったよりも高いことに驚かされる。昔から続く本当に良い湯屋建築というものは、換気扇の力を借りずに天井を高く取ることにより、湯気を逃がすよう工夫されているのだが、最近の温泉施設でこのような光景をみることは極めて稀である。
 この大湯で、まずユニークだと思ったことは、浴槽に注がれる木製の樋から洗い湯を取るというシステムである。これは、木製の樋に付随する木製の栓を動かすことにより、洗い湯を自在に得ることが出きるというもので、よく工夫して作られているなと思わず感心してしまった。なお、この樋を流れる湯はやや温めの温度だったので、おそらく源泉を加水したものを使っているはずである。
 浴場には、縦長で広い「あつ湯」と、小さな「ぬる湯」の二つの木製の浴槽がある。「あつ湯」はその名の通り、極めて熱いが、「ぬる湯」でも結構、熱めに感じた。源泉の湯口には白い湯の花が付着し、浴槽内にも湯の華の浮遊が見られた。
 浴槽内の湯は無色透明で、微弱ながら硫化水素臭を感じた。源泉を舐めると弱い塩味+苦味がしたが、加水により源泉の個性が少し弱まっていたのは残念に思えた。源泉温度が高いため加水はやむをえないのだろうが、もう少し源泉の個性を活かす方法を考えてほしいものである。しかし、塩素消毒・循環無しのシンプルな源泉かけ流しなのは評価したい。なお、大湯の前にある温泉広場の足湯は源泉100%とのことである。
(訪問日:2006年5月24日)

住所:〒382−0816 上高井郡高山村大字奥山田3580
電 話:026−242−2314
時 間:6:00〜21:00
定休日:毎月第3水曜日
料 金:大人300円

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戸倉上山田温泉 亀の湯 ★★★★

 戸倉上山田温泉は長野県の中では屈指の巨大な歓楽型温泉地である。千曲川に沿って、明治26年開湯の戸倉温泉と明治36年開湯の上山田温泉が並んでいるが、現在では総称して戸倉上山田温泉と呼ばれている。戸倉温泉には14の源泉があり、総湧出量は毎分2983Lにのぼる。一方、上山田温泉は38の源泉で総湧出量が毎分5349Lあるので、合計すると52個の源泉地から毎分8332Lの源泉が湧出しているということになる。
 そんな戸倉上山田温泉には7つの外湯があるが、その中でダントツに安い料金で入浴できるのが今回紹介する亀の湯である。他の外湯は280円〜650円という価格設定だが、亀の湯はわずか50円で入浴できる。亀の湯に次いで安い戸倉国民温泉の5分の1以下、一番高い瑞祥の13分の1以下という料金には、ただただ驚くしかない。なお、地元住民はわずか20円で入浴できるというから、さらに驚きである。
 亀の湯は、地元住民向けの簡素な有人の公衆浴場で、外観・内部ともやや老朽化が進んでいる感があるが、泉質と湯の使い方は良かった。
 分析表(分析日:平成12年9月19日)によると、上山田温泉亀の湯は源泉温度47.3℃(気温29℃)の単純硫黄泉(低張性ーアルカリ性ー高温泉)である。源泉名は上山田温泉株式会社源泉で、26号、27号、30号、32号、35号、40号、41号、43号、46号という9つの源泉の混合泉である。
 PHは、8.74で、成分総計は599.9mg/kgと少ないが、硫化水素イオンを15.3mg、遊離硫化水素を0.3mg含むので硫黄泉に分類されている。他の主な含有成分はナトリウムイオン160.3mg、カルシウムイオン30.9mg、塩素イオン205.9mg、硫酸イオン67.8mg、炭酸水素イオン58.5mg、炭酸イオン6.6mg、メタケイ酸41.5mgなど。
 亀の湯の源泉は混合泉ながら、加水・加温(※1)なしの源泉100%かけ流しで、塩素系薬剤や循環装置の使用は全くない。浴槽からは硫黄臭が漂い、飲んでみると飲みやすい硫黄味で、つるつる感もある、湯質はすこぶる良く感じられた。加水していないため、浴槽内の泉温は熱めである。
 驚いたのは、浴槽のタイルが水色なのにも関わらず、浴槽の湯が緑色に見えることである。薄い緑色透明で、微量ながら黒い湯の華の浮遊も見られた。亀の湯は、源泉の使い方の良さも手伝って、硫化水素イオン型の硫黄泉の特徴をはっきりと浴槽内に留めている。浴場自体は古いが、泉質とその使い方、そして格安の入浴料金には非常に好感を持った。
(訪問日:2006年5月24日)
※1 基本的に加温はなしだが、厳冬期のみ、一部の源泉において、時間加温することがあるとの掲示があった。

住所:長野県千曲市上山田温泉1-28-23
営業時間:13時〜23時(22時30分まで受付)
定休日:毎月16日、月末日
入浴料金:50円

FILE#88 田沢温泉 有乳湯

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田沢温泉 有乳湯 ★★★★★

 田沢温泉は十観山の麓に位置する静かで、小規模な温泉地。明治時代には島崎藤村が逗留し、「千曲川のスケッチ」を執筆したことでも知られるが、現在でも、石畳のある閑静な温泉街には、どこか郷愁を感じさせるような独特の雰囲気がある。
 今回、紹介する有乳湯(うちゆ)は、そんな田沢温泉のシンボルとも言える共同浴場である。
 現在の有乳湯は2000年に改築されたもので、まだ建物は新しい。大きな唐破風が印象的な外観は威風堂々とした作りで、素晴らしい。
 しかし立派な外観に比べて、内部の浴場は無個性なタイル張りで、ちょっと味気ないように感じられる。どうせなら、野沢温泉の大湯や山田温泉の大湯のような、外観と内装に統一性がある昔ながらの湯屋建築の共同浴場にして欲しかった。そこだけが、少し残念である。
 外観の素晴らしさと対照的に、浴場の内装には少々、不満の残るところがあったが、泉質や湯の使い方、浴感は最高であった。
 分析表(平成17年11月14日)によると、有乳湯の源泉は源泉温度39.5℃(気温18℃)の単純硫黄泉(低張性ーアルカリ性ー温泉)で、PHは9.5とかなり高めである。源泉名は田沢温泉二号泉で、300メートル掘削後、自噴しているもの。この源泉の湧出量は毎分450Lだが、そのうち毎分170Lを引湯して、この有乳湯で使用している。
 成分総計は229mg/kgしかない。主成分はナトリウムイオン52.3mg(75.75ミリバル%)、カルシウムイオン14.4mg(23.92ミリバル%)、塩素イオン40.8mg(37.95ミリバル%)、硫化水素イオン7.1mg(6.93ミリバル%)、硫酸イオン28.1mg(19.47ミリバル%)、炭酸水素イオン9.8mg(5.28ミリバル%)、炭酸イオン24.6mg(27.06ミリバ
ル%)、遊離硫化水素0.03mg、メタケイ酸49.4mgなど。面白いのは炭酸イオンの構成比が27.06ミリバル%とかなり高い数値であることだ。炭酸イオンが20ミリバル%を超える分析表を見ることは極めて稀なので、分析表を見て驚いてしまった。
 また、硫化水素イオンを6.93mg含むので、無色透明の源泉からは、はっきりとした甘い硫黄臭が漂う。飲んでみても甘い硫黄味で、飲みやすく、個人的に好きな味だ。
 しかし、何といってもこの有乳湯の最も素晴らしい点は泡つきが良好なことである。浴槽をよく観察すると、無数の泡が湯の中に浮遊していることに気づく。浴槽に入ってすぐの段階ではそれほどの泡つきを感じることはないのだが、しばらくすると微細な泡が大量に泡に付着して、拭っても拭っても次々と泡が付着するのである。
 分析表を見ると、遊離炭酸の値がゼロなので、この泡つきは炭酸によるものではないことがわかる。炭酸がゼロなのに、これほどの気泡が肌に付着するのは、まさに温泉の妙味と言ってもよいだろう。非炭酸系で泡つきのある温泉としては、有乳湯は全国でもトップクラスで、非炭酸系泡付き温泉の代表格と言える。
 さらに、有乳湯は加水・加温なしの源泉100%掛け流しで、入浴剤・殺菌剤の使用もなしだ。その上、毎日、完全換水されていると言うのだから、源泉の使い方としては最高である。そして、掛け流し量もかなり多めなので、浴槽内の湯が常に新鮮なのだ。源泉が加熱されていないので、泉温は最初は温めに感じられるのだが、しばらく入っているとポカポカになる。
 さらに驚いたことには、浴槽の湯が透明なのに、上がり湯の湯は鮮やかな緑色透明だったこと。硫化水素イオン系の硫黄泉は、劣化すると、しばしば緑色になることがあるが、この上がり湯の色を見て、この有乳湯が硫化水素イオン系の硫黄泉であることが再認識できた。
 最後になるが、この有乳湯は温泉情報の自主的な情報開示にも積極的である。脱衣場には、『「安心、安全、正直」な信州の温泉』と称する、実に詳細な温泉情報の開示があった。
 以上のように有乳湯はその泉質だけでなく、使い方、管理方法、情報開示の積極性、どれを取っても素晴らしく、非常に好感を持った。
(訪問日:2006年5月24日)

住所:長野県小県郡青木村大字田沢2698
TEL :0268−49−0052 、年中無休
入浴料金 200円
営業時間 :6:00〜21:30

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