1月4日(水)
夕べ遅くなったので自転車を駐輪した溝口まで行って、さてどちらへ行こうかとゆるゆるとペダルを漕いでいたら目の前に走りやすそうな用水路が延びていた。説明板を見て二ヶ領用水路と知る。全長32キロ。旧稲毛領と川崎領の二ヶ領の農地に水を引くために江戸時代初めに建設された人口用水だという。現在も、市北部では農業用水、環境用水として利用されている由。用水路沿いは緑が多いし、何より車の往来が少ないので、迷わずその道を進むことにした。どこに出ても良い。風まかせのサイクリングだもの。
走るうちに夕べ走ってきた府中街道とほぼ平行して逆走していることに気づいた。いくつか大通りをまたいで進むうちに中原平和公園へ導かれ、なお行くととうとう行き止まりになってしまった。袋小路に迷い込み行きつ戻りつするうちに、行く手を遮っていたのは何本もの鉄道線路だとわかった。
家に戻って調べると二ヶ領用水路は「現在は多摩川大橋に近い平間浄水場の横までしか残っていません。」と出ていたが、私が阻まれたのは浄水場にたどり着く手前の横須賀線や南武線だった。やむなく用水路と別れて御幸跨線橋へ出る。
橋上からは初めて見る眺望だった。川崎工業地帯とビル群。上空も曇り空だったせいか一面無彩色の世界が広がる。足元下からは並走線路が何本もかなたへ延び、音響と共に電車が代わる代わる何本も来ては通り過ぎていくのが見えた。殺風景なロケーションだが、電車が行き交うのを高みから見るのはやはりおもしろい。基本的に私は鉄道派で高速道路派ではないのだ。
新川崎駅、鹿島田駅を過ぎて再び府中街道と合流し、しばらくして多摩川土手道と出会った。何だこの道は以前、川崎大師へ行った時通った道だとわかって、それでは、と急遽川崎大師へ向かうことにした。
昨日の鶴見総持寺も初詣客で大賑わいだったが、川崎大師はさらに輪をかけて混雑していた。私は大師出口から無意識に入り込んでしまったが、入口は入場制限で大きな人列ができていた。境内も押すな押すなの大渋滞。そそくさとお参りして、名物葛餅を買って早々に引き上げた。
帰り道は多摩川土手のサイクリングロードを北上しようと、六郷土手で京浜急行とその向こう側に東海道線の電車が次々に通り過ぎるのをしばらく見ていた。六郷は子どもの頃「六ゴー」だと思っていた。青色のかまぼこ型の鉄橋を電車で渡るとき、ゴーと轟音が5回響いたのを、五ゴーなのになんで六ゴーなんだろうと不思議に思った頃がなつかしい。
多摩川上りサイクリングは六郷橋を始め何路線も越えるので、いろいろな電車の往来が楽しめるのも良いところだ。やがて日暮れて小田急線まで来て、今日のサイクリングは無事終了。
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