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東海大学出版会が出版している月刊誌『望星』を1冊初めて手にして読んだ。今までは掲載されたエッセイを取り出したものをコピーで読んだことはあったのだが、武蔵野市の図書館「武蔵野プレイスに」に所蔵されていることを知って、実物を見ることができた。 バックナンバーも一度に見られるので重宝だが、これが総じて充実した内容だった。 例えば最新号1月号の主な目次は、http://www.tokaiedu.co.jp/bosei/ から見ることができるが、この中で なぜ「不都合な歴史」と向き合うのか と題したインタビュー記事は、2013年に長野県阿智村にオープンした満蒙開拓平和記念館の専務理事(ご両親が開拓団員)に、「本当の開拓」ではなかった満蒙開拓について聞いている。 この記事はネット上の目次でさわりを立ち読みできる。 国策で行われた満蒙開拓だから、国や県で記念館を造ってほしいと要望したそうだが、それは適わず結局民間団体で建設したという。その記事の最後の数行に目が留まった。今年11月17日に天皇皇后夫妻がこの記念館を来訪されたという。地元紙ではこれを報じたhttp://megalodon.jp/2016-1117-1827-59/www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161117/KT161117ASI000004000.php が、全国紙ではほとんど掲載されていないとあった。天皇ご夫妻は「不都合な歴史」に向き合うことに徹しておられるのか、「山の中のマイナーなテーマの小さな記念館」訪問を選ばれたのは、どのような経緯であったのだろう。 また12月号には映画から歴史を読み直すという、池内紀、川本三郎の対談記事があり、ここではヒトラーを描いた様々なドイツ映画について興味深い話が展開していた。記事中に紹介されていた池内紀氏のweb遊歩人というブログで取り上げていた、ヒトラーの時代「小市民について」が、とてもおもしろい。 http://www.bungenko.jp/yhj/blog/tag/%e3%83%92%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%81%ae%e6%99%82%e4%bb%a3%e3%80%80%e6%b1%a0%e5%86%85%e3%80%80%e7%b4%80/ さらに遡って8月号では、わが子は戦場へ行くのか いたたまれずに声を挙げた自衛隊の家族、の記事も読みごたえがあった。自衛隊員の息子を持つ父親が、母親が、同じ境遇の自衛隊員の家族に向かって自衛隊の海外派遣の違法性を全国行脚して訴える様子は心に重く響く。 毎号チェックする雑誌にこれからは『望星』も加えようと思う。
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