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『小田急線 沿線の1世紀』という大判の本を店頭で見て、手元に置きたいけれど値段が4000円だし、かさばるし、、、で、ともかく図書館で借りてきた。 特に小田急のファンというわけでもないのだが、、 でも今は小田急線沿線に住んでいるし、なにより子供時代へのノスタルジアが大きい。 新幹線に憧れは感じなくても、ロマンスカーには憧れがあり、今でも郷愁を感じる。 小田急(小田原急行鉄道小田原線)の開業は昭和2年4月1日だというから、 昭和とともに発展してきた鉄道そのものだ。 社名の『小田急』も、昭和の流行り歌『東京行進曲』の歌詞で使われたのが先行して、 後の社名変更になったという。 開業前後のエピソードを初めとする、小田急線ストーリーはさらりと流され、 各駅ごとの開業当時の様子やその土地の特徴などを丁寧に紹介している。 車両や駅舎の写真だけでなく、沿線風景などさまざまな昔の写真が数多く載っているのも興味深い。 今でも向ヶ丘遊園の駅舎に、かろうじてその面影が残っているのが、マンサードと呼ばれる形式だというのを、この本で初めて知った。 開業当時、主要5駅が、この二重傾斜構造のしゃれた駅舎構えでお目見えした。 今私が住んでいる、百合ヶ丘、新百合ヶ丘一帯は、急な坂道がいたるところにあり、 山を削って削って、宅地開発を進めてきたことがすぐにわかるが、 山に沿って大きく迂回していた小田急線の線路を、なんと山をそっくり削り取って直線化して、 新百合ヶ丘の駅を開設したというから驚いた。 複々線地下化に向けて、現在、工事が着々と進められている下北沢駅が見違えるように生まれ変わってしまう日も、間違いなくまもなくやってくる。時の流れとともに、それはいたし方のないことではあるが、 味わい深い特徴のある駅舎がまた一つなくなっていくのを目撃するのは淋しいことだ。 この本には、駅の数だけ、そのような今昔物語がたくさん入っている。 借りてきて一度見ただけでは味わいきれないので、そのうち買い求めようと思う。
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2009年09月16日
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