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8月7日15時3分配信 毎日新聞
新潟県中越沖地震の被災地の動物病院に、ペットの犬や猫に食欲不振や嘔吐(おうと)などの症状が出たとの相談が相次いでいる。地震のショックでペットにPTSD(心的外傷後ストレス障害)のような症状が出ることは過去の地震でも指摘されており、専門家は「できるだけスキンシップを取って」と呼びかけている。
イトウ動物病院(柏崎市三和町)には、中越沖地震があった先月16日の夕方に4件、17日には30件の相談があった。以降も1日10〜15件は寄せられる。内容は▽おびえ▽食欲不振▽嘔吐、下痢――など。犬は大半がチワワやパピヨンなどの小型犬で、神経質な犬は症状が重いという。
同病院を訪れた同市松波の河南加代子さん(55)が飼っているマルチーズの「アン」は、河南さんから離れないようになった。母犬のチイとともに食欲がなくなり、地震前の半分も食べないと心配する。
01年の芸予地震でも、同様の状況が報告されている。山口県の獣医師、山本敏雄さん(故人)の調査では、調べた犬156頭のうち82頭が落ち着きがなくなるなどの異常を示し、15頭はPTSDのような状態だった。
人と動物の関係学が専門の太田光明・麻布大教授は「犬は身近におき、人間の子どもと同じように接してほしい。猫はストレスを感じない環境を与える必要がある」と話している。【山崎理絵、関東晋慈】
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