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今日はクラウン特集になってますが、ちなみに私の知り合いにもクラウンやってる人がいます。
子どもが好きで子ども相手にやったりすることもあるそうですが。
このクラウン、なんか不文律みたいなものがあるようで、例えば人前で食事はしないとか。
そいうえば、ユングの心理学でも、クラウン(トリックスター)は重要な役割ですよね。
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≪広がる活動 入院の子供を訪ねる道化師≫
ホスピタルクラウン−病院に入院している患者をパフォーマンスで楽しませたり、笑わせたりするクラウン(道化師)のことだ。クリニクラウンとも呼ばれ、米国の医療現場では、医学的ケアの一部として取り入れられている。子供たちに笑顔を、と日本でも同様の取り組みが始まっている。(村島有紀)
「僕の名前はKと言います。あなたのお名前は?」
「カナだよ」
「あー、カオンちゃんか〜」
「違う!カナ!」
「そっか〜。カナちゃんは、何色が好き?」
「ピンク!」
ポケットに色とりどりの風船を忍ばせて、クラウンK(本名・大棟耕介さん)が、東京都港区の「虎の門病院」にやってきた。
掃除のはたきを思わせるユニークな髪形に、オレンジのつなぎ服、顔には特有の赤い鼻…。同病院には0歳から14歳の子供たち14人が入院中だ。Kの姿を見ただけで、ほとんどの子供たちが目を輝かせる。
風船を持ったKの指先からは、次々と動物や花が出来上がる。「ウサギ作って」という注文にも即座に応じ、びっくりさせる。警戒していた子供の表情は、すーっと和らぎ、笑顔が広がった。
クラウンの小児病棟への訪問活動は、病気やけがで長期入院する子供たちの発達上の心理状態を問題視する声が広がり、本来の“子供らしさ”や社会性を取り戻させる活動として、欧米で広がった。
実在の医師兼クラウンをモデルにした、ロビン・ウィリアムズさん主演の映画「パッチ・アダムス」により、日本でも広く知られるようになった。
大棟さんが理事長を務めるNPO法人「日本ホスピタル・クラウン協会」(名古屋市)には10人のクラウンが所属し、愛知県内を中心にした8病院の定期訪問活動、全国への派遣も行っている。今年度は定期訪問先が12病院に増える予定だ。
また、1年半前に設立された日本クリニクラウン協会(事務局・大阪)でも、病院側からのニーズが高まっているという。派遣先は徐々に増え、関西では3病院、関東でも2病院に月2回の定期訪問を行っている。
一方、「クラウンをやりたい」という人も増加。日本ケアリングクラウン研究所(東京)によると、昨年1年間かけて、老人ホームや養護施設などを訪問するケアリングクラウン養成講座を開いたところ、主婦や会社員など、15歳から86歳まで全国から110人が受講した。
代表世話人の高田佳子さん(48)は「クラウンとは、別の自分を演じるのではなく、自分の殻を破り、本来の自分に立ち返る行為。これほど、クラウンに関心を持つ人が多いのは、笑いのなかに癒やしを求め、健全な社会とは何かを考える人が増えているから、というような気がします」と話した。
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■大棟耕介さん「主体性を引き出す」
クラウンKこと、大棟耕介さん(37)は筑波大学卒業後、名古屋鉄道に就職した。宴会の席などで楽しめない自分を“改革”しようと、22歳でクラウンの勉強を開始。28歳で名鉄を退職し、クラウン集団「プレジャー企画」を設立した。米国での病院訪問をきっかけに、国内における活動を始め、平成17年に「日本ホスピタル・クラウン協会」を設立(昨年からNPO法人)する。
ホスピタルクラウンを「無償で行っていても、“プロ”としての活動。適度に冷めていないと長くは続けられない。4日活動すると3日休みたくなるほど、精神力のいる仕事」と語る大棟さん。
クラウンの役割は、単に面白いことをして笑わせるのではなく、子供たち自身がたくさんの言葉を発し、コミュニケーションの主導権を取らせることだという。主人公は子供で、クラウンはあくまでも脇役だ。そのためにはわざと指示を間違え、「もっとまじめにやりなさい!」と注意されたりすることもある。
「子供は病院のなかでいつも指示される立場。痛い注射をがまんして、部屋から出ようとすると『ダメ』といわれる。だんだん、自分で考えられなくなるんです。そんな子供たちから、主体性を引き出すのが僕たちです」と話している。
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