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人間というのは外国に行くと、同国人だというだけで相手を信用してしまう、独特な心理が働く。その心理を利用して、日本人をだます日本人がどこの外国にもいるものだ。ニューヨークにも、ケチな同胞詐欺がウヨウヨしている。恥を知れって感じ。
在ニューヨーク日本国総領事館の邦人援護班によると、2年ほど前から頻発しているのは、オンライン掲示板を悪用したアパート詐欺。ニューヨークに住む犯人(日本人)が、日本からの留学生をターゲットに、「短期アパート貸します」と掲示板で告知する。日本でそれを見た学生が、メールで指示されるままに1カ月分の家賃を犯人の銀行口座に振り込む。
ところが、いざニューヨークに着いてみると、そんなアパートは存在しない。被害金額は1件につき平均1600ドル(約15万円)。被害者の中には、「(犯人が)メールで悩みまで聞いてくれたので、つい信用しちゃいました」っていう人もいたとか。
もうひとつは空港からの白タク詐欺。主犯はアフリカ系と相場は決まっているが、空港でキョロキョロしている日本人観光客を拾う日本人のポン引きがいるのだ。JFK空港からマンハッタンまで、タクシーで通常60ドル(約5700円)のところを、白タクだと400ドル(約3万8000円)ももぎ取られる。
同胞詐欺とはちょっと違うが、息子や娘を海外留学させている親は、「オレオレ詐欺」にもご用心。ニューヨーク留学中の息子だと偽り「あ、オレオレ。こっちでトラブっちゃってさ、すぐ金が要るんだ」と電話し、見ず知らずの夫婦から300万円をだまし取った日本人の男がいる。
はっきり言って、だまされる方も軽率でっせ!
(ささききん・NY在住)
(日刊ゲンダイ2009年4月30日掲載)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/n_ny2__20090506_3/story/03gendainet02041081/
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