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6月1日15時0分配信 毎日新聞
「キング」と呼ばれる男が統括するグループによる振り込め詐欺事件で、警視庁が定額給付金の詐欺マニュアルを押収していたことが分かった。指定金融機関でATM(現金自動受払機)を操作すれば、その日のうちに定額給付金を受け取れるという内容で、詐欺に使おうとしていたとみられる。先月末までに約1800の全自治体で給付が始まっており、警察庁は、定額給付金を悪用した振り込め詐欺が続発する恐れがあるとして、全国の警察本部に警戒を指示した。
捜査関係者によると、押収されたのは、電話を掛けるだまし役が全国各地に向け電話する際の「台本」が書かれたペーパー。05〜07年、早大生ら約40人の実行役を操り約20億円を詐取したとされる「キング」こと、戸田雅樹被告(31)=組織犯罪処罰法違反罪で公判中=のグループの関係先から見つかった。
マニュアルは相手を警戒させぬよう丁寧な話し言葉で書かれている。
「給付金の配布が始まったので、ご連絡さし上げました」と、自治体職員を装い、書面とATMの2通りの受け取り方法を紹介。「書面の手続きだと最低2〜3カ月はかかります」と話す一方、「本日中に受け取りたい場合には、指定する銀行か信用金庫のATMをご利用下さい」と指示している。
そのうえで、「窓口業務のないATMに限ります」と述べ、金融機関職員らによる声かけを受けにくい無人ATMに誘導。巧みな操作指示で、高齢者らに振り込ませてしまうことを企図しているという。
警察庁によると、支給をかたる不審電話などの未遂事案は40都道府県で計335件(先月27日現在)に上るが、振り込め詐欺の既遂事案はまだ発生していない。
捜査幹部は「給付はこれから本格化する。振り込め詐欺グループが目をつけているのは明らかで、不審な電話や訪問があればすぐに110番してほしい」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090601-00000052-mai-soci
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