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教育・いじめ・自殺

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学区外から4〜7割通学
 少子化に悩む松山市の山間部と島の小中学校が、過疎地を逆手に取った「豊かな自然の中での少人数教育」を看板に子どもの数を増やしている。学区を弾力化して市全域から通学を認めた市教委の制度を使い、日浦小・中学校で7割、興居島小・中学校では4割が学区外から通学。地元住民は「地域ににぎわいが戻った」と喜んでいる。

午前8時、山あいのバス停に子どもたちの歓声が響く。「おはよう!」。松山市中心部から40分かけてバスで通う市立日浦小(松山市河中町)の子どもたちだ。同市樽味の6年森海斗君(11)は「学校の周りは緑がいっぱいでカブトムシもいる。バス通学もへっちゃらだよ」と元気に話す。

 同地区の人口は1960年代には1400人を超えていたが、2003年には約400人に減少。その年、日浦小の入学者は開校以来初めてゼロとなった。「学校は地域の財産。学区外から子どもを募集できないのか」との住民らの訴えを受け、市教委は同年、内規を改正して市全域から通学可能にし、04年には日浦中と合わせて「小中一貫教育推進事業」のモデル校に指定。松山市中心部から通学バスの運行を始めた。

 その結果、同小児童は03年度の17人から今年度は59人に増加。そのうち41人が校区外から通う。地元住民が児童と協力して道路沿いに桜を植え、稲作体験やホタル保護活動を行うなど、地区を挙げて子どもたちを歓迎。「へき地教育」の成功例として注目され、昨年10月には全国の教諭らを集めて公開授業が行われた。

 「異世代の子と触れ合えるのが魅力的に思えて息子を入学させた」という森君の母由美さん(40)は「地域が学校を盛り上げてくれて、すっかり日浦ファンになりました」。学校近くの農業渡部徳憲さん(72)は「元気に走る子どもの姿を見るとこっちも元気になるよ」と笑う。

 同様に過疎に悩む松山市の興居島の小中学校3校も05年度から同事業の対象になり、フェリーの定期券代を市が負担。学校統合で興居島小・中学校の2校となった今年度、全児童・生徒67人のうち島外からの通学者は26人を数え、島の子の減少を補って全児童数を横ばいにとどめている。

 島民の山内カネ子さん(62)は「フェリー乗り場に向かう子から『さよなら』と大声で言われるのがうれしい。大きな声であいさつを返すのが一番の楽しみ」と声を弾ませる。

 日浦小・中学校の武田峰紀校長は「学校が元気になって地域を引っ張り、地区を離れた若者を呼び戻したい」と意気込んでいる。

(2009年6月22日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/edu_news/20090622kk02.htm?from=iphoto

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