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2009年12月13日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
●今や社内はグッチャグチャ

「JALに乗ってください。よろしくお願いします」――。

 札幌駅前で9日、JALのOBらがハッピ姿で通行人に声をかけ、チラシ配りに精を出した。

 業績不振で苦境に立たされている現役社員のために一肌脱いだそうだが、企業年金問題では、いまだに多くのOBが反発している。

 後輩を応援する先輩がいる一方、「現役が責任を取れ!」と息巻くOBもゾロゾロだ。これに現役スッチーたちが怒りの声をあげている。20代の国際線スッチーがこう不満をぶちまけた。

「『責任を取れ』と言いたいのは私たちの方です。OBは月25万円近い企業年金をもらって、削減計画ではわずか3割カット。現役社員は5割カットですよ。給料だって月とスッポン。OBスッチーは年収1000万円以上の高給取りでしたが、私たちは時給1300円の契約社員を終え正社員になっても年収500万円程度。おまけに今冬はボーナスゼロ。だいたいOBは定年退職後も飛行機にタダで乗れる制度がある。私たちがツケを払わされているようなものです」

 JALにはいずれ公的資金が注入される。国民に納得してもらうために当然、社内では経費削減の嵐が吹き荒れている。現役スッチーの職場環境は悲惨だ。

「コスト意識を高めるため、仕事に必要な書類や封筒にも5円とか7円とか値札が張ってあります。事務所の廊下の照明は半分が消されて薄暗いし、飛行機は地上待機中は空調を止めるから真夏はサウナ状態。のどがカラカラになりますが、機体重量を減らして燃料代を節約するため、『飲み物は機内に持ち込まず現地調達するように』と言われています」(20代・国内線スッチー)

「ANAスッチーとの差もくっきりです。彼女たちはドイツ製の高級ブランド『リモワ』のスーツケースが支給されていますが、私たちはボロボロの中国製の使い回し。空港では肩身が狭く、すれ違うときは下を向いちゃいます」(30代・国際線スッチー)

「ステイ先のホテルは以前と比べて2ランクダウンしました。虫が天井を這っている宿もあります。でも一番きついのは、経営不振へのお客さまからのおしかりです。コックピット(操縦士)と違って、私たちは頭を下げっぱなしです」(30代・国際線スッチー)

 こうした現役の苦労に理解を示すOBもいれば、年金のことしか考えていないOBもいる。みんながグチャグチャ。JAL問題の縮図が見えてくる。

(日刊ゲンダイ2009年12月10日掲載)
http://news.livedoor.com/article/detail/4501204/

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