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【シリコンバレー時事】先天性脳機能障害とされる自閉症の子供を持つ日本人主婦が開発した会話補助用ソフト「Voice4u(ボイス・フォー・ユー)」の売れ行きが好調だ。アップルの多機能型携帯電話機「iPhone(アイフォーン)」に取り込んで気軽に使えることから、昨秋の発売以来、販売数は前月比3割増のペースで推移。3月末現在では、日米や韓国、中国など13カ国に利用者が広がっている。
1989年に渡米した久保由美さんは、現在15歳の長男が1歳の時、自閉症であることが分かった。既存の会話補助用具は重く、使い勝手が悪い。そんなことから、アップルが2007年夏に発売したアイフォーンを見て、これを利用できないかとひらめいた。08年にスペクトラム社を当地で起業、現在は最高経営責任者(CEO)だ。 ソフトは日本人エンジニアと二人三脚で完成。「うれしい」「混乱しています」といった日常生活でよく使う表現を示すアイコンに指先で触れるとその音声が流れ、相手に自分の言いたいことを伝えられる。「子供が興味を持って操作し、積極的に外部とかかわりを持つ効果が大きい」(米スタンフォード大教授)と専門家の評価も高い。 このソフトは、3日に米国で発売された最新の多機能型携帯端末「iPad(アイパッド)」でも利用できる。表現は130種類用意し、価格は英語版が29.99ドル、日本語版は3500円で、アップルの販売サイトで購入できる。 米疾病対策センター(CDC)によると、米国での自閉症の発症率は子供110人に1人、患者数は3〜22歳だけで推計30万人強に上る。世界的にも増加傾向だ。主婦の直感を大切にしたいという久保さんは、「国を問わず、家族の痛みを取り除くため、このソフトを教育現場と地域社会に広げていきたい」と話している。(2010/04/04-19:56) |
教育・いじめ・自殺
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