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2010年08月19日00時44分 / 提供:産経新聞
「本当に反省しているなら、最低でも3年間ぐらいは刑務所に入っていてほしいです」。東京都練馬区の自宅で2月、当時中学3年だった次男(15)をトイレに計約10日間閉じ込めたとして、監禁罪に問われた母親で無職、中島まゆみ(47)と、交際相手の音楽教室経営、川崎輝久(34)両被告の初公判。母への思いを次男は陳述書にこうつづらなければならないほど、受けた虐待行為は残忍だった。 幅約1・26メートル、奥行き約0・95メートル、高さ約2・24メートルのトイレ。寒さの厳しい2月、唯一、温(ぬく)もりを感じさせてくれるはずの暖房便座も取り外されていた。
狭く寒い空間に、Tシャツと下着にパジャマを羽織っただけの次男は計約10日間、閉じこめられた。扉は横約6センチ、縦約3センチの木片で外から固くねじ止めされた。飢えをしのぐための食料は、与えられた食パン6斤と500ミリリットルのペットボトルの水1本だった。
「寒い。いつになったらここから出られるんだろう。死んでしまうんじゃないかと思った」
次男は調書の中で、監禁の恐怖をこう振り返った。
虐待のきっかけは、母の中島まゆみ被告が、川崎輝久被告にしつけを依頼したことだった。寄り道や居眠り、つまみ食いを理由に、暴行はエスカレートしていった。次男は電気コードやハンガー、金属の模擬刀、車のアンテナと、あらゆるもので全身を殴られた。
「体でわからせなきゃ、わからない」という川崎被告に呼応するように、中島被告も角材で約80回殴るなど、暴行に加担。昨秋からは食事も食パンしか与えなかったが、2人はそばで鍋をつつき、酒を飲んでいたという。監禁も、空腹に耐えかねた次男がスーパーで試食品を食べ、帰宅が遅れたことなどが理由だった。
「次男は時間や金銭感覚にルーズで、就職する前に直したかった」「学校にも何度も呼び出され、(世間から)後ろ指をさされたくなかった」。中島被告は被告人質問で、暴行の背景に次男の養育への悩みがあったことを明かし、「もっと抱きしめてあげればよかった。後悔ばかりしています。ずっと愛しています」という、次男にあてた手紙も涙ながらに読み上げた。
しかし、暴行と監禁の結果、次男は救出されたとき、身長約165センチに対し、体重は40キロに満たないほど衰弱。自分で立てないほどだった。暴力へのおびえから、「またトイレに入れてほしい」と助け出した長男に懇願したという。
「たたいているとき、トイレに閉じこめているとき、どんな気持ちだったのですか」。次男が陳述書に込めた叫びは、2人にどう響いたのだろう。
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