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日本子ども虐待防止学会が27日、熊本市で始まり、約1700人の全国の研究者や施設職員などが参加した。28日まで27分科会や職域別研修などのほか、慈恵病院の赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」に関するシンポジウムが開かれる。
開会式で、学術集会長の山崎史郎・熊本学園大教授は「この交流からヒントを持ち帰り、安心と明るさの輪が広がることを願っています」とあいさつ。特別講演で慈恵病院の蓮田太二理事長がポスト設置への経緯や思い、運用の課題を述べた。
この日は1回目の「ゆりかご」シンポジウムとして、匿名で子どもをポストに入れる匿名性の効果や課題について議論した。妊娠相談を受けている田尻由貴子看護部長は「匿名だから相談できる利点が、悩む人には大きい。病院は相談の中で実名化する努力をしている」と、相談のきっかけとしての匿名性の効果を強調した。
一方で県中央児相の黒田信子児童相談課長は、ポストに入れられた子供がその後自分の名前の由来を尋ねたり「お父さんお母さんに手紙を書いたから出して」と話すようになった実例や、身元が分かった保護者とのやりとりなどを紹介した。さらに「社会的地位や経済力があるのにゆりかごを利用する人には、相談しないことを選ぶ人がいる。相談したうえでないと(ポストを)使えないシステムにする必要がある」と変更を求めた。
養子を戸籍上は実子にできる「特別養子縁組」が、身元の分からない子供にも適用できるかどうかについて鈴木博人中央大教授は「現場はなかなか踏み切れないが制度上は縁組は可能」と述べた。
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