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デマに惑わされない、デマを発信しないためにもロジカルシンキングの基礎が重要
震災後、twitterをはじめとするインターネットメディアが災害の状況を素早く伝え、テレビやラジオと並んで重要な情報インフラとなったことが示されました。 安否確認、避難場所や救援物資の情報など有用な情報が流通した一方で、安易なデマや間違った情報が広く行き渡ってしまったのも事実です。
「正しい情報を選別する」「正確に情報を発信する力」を情報リテラシーといいます。この情報リテラシーの基礎には、ロジカルシンキングも含まれます。
今回は、デマに迷わされない、デマを発信しないための2つのルールを、ロジカルシンキングの視点から提案します。最低限のルールで、これを押さえればいわゆるデマを防げるはずです。
ルール1 情報ソースを併記する「XXで問題がおきています!助けてください」
このような文章をよく見かけます。この文章を読んで、いったい誰が助けてくださいと発信しているのかわかりますか?この書き方では、この発言の元がどこなのか分からない表現です。ロジカルシンキング的な作法では、「情報のソース(出典)を明らかにする」ことが1つの鉄則となっています。出所や出典といったものです。学術論文や、コンサルタントのレポートなどでは、たとえば数字1つとっても、どこから引用された数字なのかということがきちんと書かれています。たとえば、
「XX業界の市場規模はXX億円です(出典:矢野経済研究所XX業界の展望より」
といった具合です。このように出典を書くことで、読み手は情報のもとをたどることができ、もととなった情報の正確性などを吟味できるようになります。
自分が確かめた情報だけを発信しよう自分が直接たしかめた情報のみを伝えましょう。「ようです」「らしいです」は、いわゆる又聞きの情報。誰かがそう言っているのを聞いて伝聞するのはまずいです。伝言ゲームというのを子供の頃にやったことがある方もいるかもしれません。このゲームでもわかるように、伝言が正しく伝わることはないのです。
自分が確かめるというのは、何も直接目でみる必要はありません。NHKのニュースで聞くのもいいですし、新聞で読んだでもいいのです。実際にあなたがニュースを確かに聞き新聞を確かに読んだのであれば、それを正しく情報のソースとして書けばOKなのです。
重要なことは、元がたどれるということ。元をたどることができれば、その元の真偽をあとから検証することもできます。
<NG例>
「XXで救助物資を必要としているそうです」 「XXで救助物資を必要としていますとの話をききました」 「緊急。XXで救助物資を必要としています、拡散ください」 「XXで救助物資を必要としていると友人から聞きましたのでつぶやきます」 「XXで救援物資至急必要(友人より回覧)」 <出所を示した、改善例>
「NHKニュースをみたのですが、XXで救助物資を必要といっていました」 「避難所からの直接連絡うけて、XXで救助物資が必要だとのこと」 「XXで救助物資が必要(XX役所のホームページより)」 「そうです」「らしいです」「友人が誰かからきいた」というのは、伝聞になってしまいます。そのようにしか書けない、書きようがない情報はぐっとこらえて、伝えるのをやめましょう。
ルール2 意見なのか事実なのかを区別して書く
情報を発信するまえに一呼吸おいて自分の文章をみなおそう 「xxの値が300というのは、危険」 この文章のどこに問題があるのでしょうか?これは、本当に危険だという事実でしょうか?それとも、危険だと思うという発言者の意見にすぎないのでしょうか?
日本語は主語を省くことができるため、曖昧な表現がうまれやすいのです。英語であれば、I think や I hear などの主語と動詞がセットで明確に用いられるので区別が付きやすいのですが、日本語ではそうはいきません。このような文章の場合、あえて英語のようにくどく表現する必要があります。
<改善例>
「xxの値が300というのは、危険だと思います」 「xxの値が300というのは、危険だと考える」 「思うに、xxの値が300というのは、危険です」 このようにすれば、自分の意見であることがわかります。一方で、事実であることを示すには、ルール1で示したように出典を書けばOKです。
「xx対応マニュアルによると、xxの値が300というのは危険です」
「xxの値が300というのは危険。このxxページに書いてあります」 この2つのルールは簡単ではありますが、日頃あまり意識することがないでしょう。ジャーナリストや学者、コンサルタントは常にこういうことを意識して文章を書いています。それが正確性につながります。情報を発信するまえに、少しでもいいので自分の文章を見直してみて、ルールを意識してみましょう
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