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 京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)は4日、チンパンジーが相手の行動の意味を読み取り、自分の行動を決める能力があるとの研究成果を発表した。オックスフォード大との共同研究によるもので、世界初の確認という。

【動画でみる】京都大霊長類研究所のチンパンジー(プレイヤー大)
http://video.mainichi.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48227968/48227968peevee401602.flv?inb=yt

 数字や文字を理解する天才チンパンジー、アイ(34歳)と、息子のアユム(11歳)を同じ部屋の2メートル離れたコンピューターの前に座らせた。アイは目の前の画面に表示された赤と緑の図形からどちらかを選び、アユムが母親の行動を見て、自分の前の画面で母親と同じ色の図形を選べるか実験した。すると、アユムは100%近く母親と同じ色を選択。母子の役割を入れ替えても同様だった。

 これとは別に、母子とも「赤」や「緑」の漢字がどの色を表すかを理解できることが既に分かっている。研究グループはさらに難易度を上げ、一つの画面に赤と緑の図形、別の画面に「赤」「緑」などの漢字を表示し、親と子が相手の行動を見て漢字を正しく選択できるか実験した。その結果、アユムが赤の図形を選ぶと、アイは約65%の確率で「赤」と正しく漢字を選んだ。一方、アユムは漢字をうまく選べなかった。

 松沢哲郎・京大霊長類研究所長は「一方が色を選び、もう一方が漢字を選んだことは、相手の行為を単純にまねているのではなく、その意味を理解していることを示している。今後は遠隔地にいるチンパンジー同士が、コンピューターを介して知的なコミュニケーションができるかどうかを調べたい」と話している。【榊原雅晴】
 

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