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CNN.co.jp 7月18日(月)13時12分配信
(CNN) サバンナに生息する野生のヒヒは、群れの中で最も序列の高いボスの方が下位のオスより強いストレスを感じている――。米プリンストン大学の研究チームがそんな調査結果を科学誌サイエンスに発表した。
それによると、ヒヒの群れのボスはエサを食べるのも交尾するのも最優先で、群れの中に繁殖期のメスがいれば、そのメスと交尾する。しかし下位のオスに比べてけんかや求愛行動の頻度も高いために相当の活力を奪われ、それがストレスホルモンのレベル上昇につながっているという。
プリンストン大学の研究者は「メスが繁殖期に入ると、ボスはそのあとを付いて歩くのに忙しくなり、十分な量を食べることもできなくなる」「そのメスと交尾しようとするほかのオスは押しのけなければならない」と解説する。
さらに、ボスの地位から転落するかもしれないというストレスにもさらされる。「トップに上り詰めれば、あとは落ちるしかない」(同研究者)。
今後は、ボスだったオスの健康状態と寿命を追跡調査すれば、地位の高いオスにみられる「テストステロン」という男性ホルモンとストレスホルモン増大の影響で、寿命が縮む可能性について調べることができそうだ。
一方、メスのヒヒのストレスレベルが群れの中での序列に関係しているかどうかも興味深い。年齢によって地位が変動するオスと異なり、メスは母親の地位を引き継いでそのまま変わることはなく、ほかのメスに地位を脅かされることもない。
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<ヒヒ>ボスはつらいよ…ストレス多く 毎日新聞 7月15日(金)10時19分配信 リーダーを続けるのも楽じゃない−−。野生のヒヒの群れのボスは、序列の低い雄よりストレスを多く感じていることを、米プリンストン大などの研究チームが約9年の追跡調査で明らかにした。地位を守る苦労や下位に比べて交尾の機会が多いことが理由らしい。15日付の米科学誌サイエンスに発表した。
00〜08年、ケニアで大人の雄ヒヒ125頭の排せつ物に含まれたホルモンと行動観察から分析した。
ストレスで増えるホルモン「グルココルチコイド」の濃度は、ボスは2〜8位よりも高く、9〜14位以下と同レベルだった。2位以下では序列が下がるに従って濃度が増える傾向にあり、ボスの特殊な環境をうかがわせた。一方、男性ホルモン「テストステロン」は序列に沿って減り、ボスの繁殖力の高さを示した。
観察からは、ボスは2位以下と比べて敵対的な行動を取っている時間の割合が17%多く、繁殖のためにメスとペアで過ごす時間も29%長いことが分かった。メスに毛づくろいしてもらう機会では序列による差はなかった。
研究チームはこうした点から、下位のヒヒのストレスの原因はボスと異なり、食料にありつく困難さなどにあると考察。「動物社会のトップは特有の犠牲と役得があることを示している。人間もそうではないか」と話す。【八田浩輔】
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