|
ワシントン大学のデービッド・リービー教授はこの状態を「ポップコーン脳」と命名。リアルでの用事よりも必要のない携帯メールなどを優先させてしまい、現実生活に支障をきたすという。 スタンフォード大学の社会心理学者クリフォード・ナス氏も、インターネットのマルチタスクは人間の感情の読み取り方を忘れさせてしまう可能性があると指摘する。
マルチタスクの習慣がある人は、人間の顔写真を見せられてもその感情を見極めるのが難しく、物語を読み聞かせられても登場人物の感情を言い当てにくい傾向があることが、実験で判明したという。「人間同士の交流のスキルは学習によって獲得するものであり、学習が不足している」とナス氏。
人間の脳は手っ取り早く得られる快感と迅速性、テクノロジーの予測不可能性を求める仕組みになっていると話すのは、ネット端末を手放せないトラブルを抱える人の相談に乗っているカウンセラーのヒラリー・キャッシュ氏。継続的な刺激は、脳の側坐核と呼ばれる快感を感じる部分のドーパミン細胞を活性化させる作用があるという。
インターネットを長時間使い続けると、脳の構造が物理的な変化を起こすという調査結果も最近発表された。中国の研究チームは1日10時間以上ネットを利用する大学生18人の脳をMRI(磁気共鳴画像装置)を使って調べ、利用時間が2時間未満のグループと比較したところ、脳の思考を司る灰白質が少なくなっていることが分かったと発表している。
ネットのマルチタスクから実社会へとペースを落とすのが難しいと感じている人は
1)ネット利用時間の記録をつける
2)ネット利用時間に上限を設ける 3)窓の外を眺める 4)「フリータイム」を設ける 5)電話をかける 6)ネット依存症にかかっていないかどうか診断を受ける などの対策をするよう専門家らは促しているそうだ。 -------------- アンリアルな攻撃性:ゲームと男性ホルモンの研究 研究では、『Unreal Tournament 2004』というゲームを使い、被験者となった大学生42人が、3人編成のチームに無作為に振り分けられた。各被験者は、「外集団」である他のチームと対戦するゲームモードと、「内集団」であるチームメートと競い合うゲームモードの2通りでプレイを行なった。
Unreal Tournament 2004
実際のゲームを行なう前に、それぞれのチームは一緒に練習する時間を6時間与えられた。外集団と対戦した直後、勝ったチームの男子学生は、負けたチームのメンバーよりもテストステロン値がかなり高かった。チームの勝利に最も貢献したプレイヤーは、特にその傾向が強かった。
他の動物でも、似たようなホルモン反応が起きる。競い合うすべてのオスでテストステロン値が高くなり、攻撃性と競争能力が増すが、最も成功したオスは、闘った後に大幅にテストステロン値が高まることが多いのだ。
興味深いことに、トーナメントでの内集団との対戦でチームメートと戦うときには、全プレイヤーのテストステロン値が下がり、いちばん勝った男子学生はテストステロン値が最も低かった。このような反応は、内集団における競争を鈍らせるために進化したメカニズムによるものかもしれないという。
これらのホルモン反応は、他の動物におけるオスが生殖のために争ったり集団で縄張りを守ったりするのと同様な生理的反応を、人間の男性たちがビデオゲームに対して示すことを示唆している。Unreal Tournament 2004のようなマルチプレイヤー型のビデオゲームは、男性たちが他のグループメンバーと協力して戦略を練り、一緒に戦闘に参加し、社会的な脅威を取り除く状態を再現しているのかもしれない。
どうりで、ゲームでエキサイトしすぎて、すごい事件が起きているわけだね。野生の本能が呼び覚まされるってことなんだね。
----------------- どんな言葉でも160回聞けば覚えられる 英、ケンブリッジ大学の脳神経博士ユーリ・シュティロフ博士が率いる研究グループは、このほど「約15分間、繰り返し160回聞くことで、どんな言語の言葉でも覚えることができる」という研究結果を発表した。160回以上同じ言葉を聞くと、脳内にその言葉を記憶するための新たなニューロン回路が形成されるのだという。
研究グループは、6人の被験者に既知の言葉を聞かせ、脳内で発生する神経パルスを記録し記憶痕跡を記録。その後、まったく聞いたこともない、架空の言葉を繰り返し聞かせる実験をした。 その結果、14分の間に繰り返し160回聞かせた結果、その記憶痕跡は既知の言葉の痕跡とほぼ同一になったという。 同じ言葉を短時間に何度も聞かせるという手法は、本来、失語症の治療や、脳卒中患者のリハビリとして使われるものだが、この方法はそういった疾患を持つもののみならず、一般の人にとっても非常に有効であることが判明したのだ。 スポーツが好きな人は、特に意識しなくても応援する選手の名前やチーム名を覚えているし、マニアはそのジャンルに特化した複雑な名前をすべて覚えている。生き物マニアなら生物の名前、武器マニアだったら武器の名前などもそうだ。 これは、好きだから未知の言葉でも、舌を噛みそうな言葉でも、何度も繰り返し何度も見ることで脳が記憶してしまうわけで、ニューロンが新しいネットワークを形成した結果なのだ。
ということで、何か新しい言葉や言語を覚えたい場合、最低160回は連続で聞いてみるといいと思うんだ。ただし、あまり関心のなかったものから徐々に忘れちゃうのも、脳の重要な働きのひとつであるんだけどね。
というか私の場合、肝心なことは覚えられないのに、どうでもいいことばかり記憶してると思い込んでいたんだが、この場合、どうでもよいことを何度も何度も繰り返し見たり聞いたりしてて、大事なことはするっと素通りしてしまっていた結果、とでもいうのだろうか?
|
教育・いじめ・自殺
[ リスト ]





