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怒りを感じた人が謝罪されると、不快感は残るものの、相手を攻撃しようとする衝動は抑えられることを、名古屋大大学院情報科学研究科の川合伸幸准教授や科学技術振興機構(JST)の久保賢太研究員らのグループが実験で明らかにした。米科学誌「プロス・ワン」電子版に二十二日、発表した。
グループは、男子学生四十八人に「公共の場での喫煙」などを主題に文章を書かせた。 その後、二十四人ずつの二班に分け、片方には「大学生の文章とは思えない」と怒らせるための侮辱の評価文を示した。もう一方の班には侮辱の文に「こんなコメントをしてすみません」と謝罪を加えた。
それぞれの班の学生の脳波、心拍数や心理テストの結果を比較。心理テストで「不快感」に違いはなかったが、謝罪を受けた班は「相手を攻撃したい」という衝動が薄らいだと答えた。 さらに、謝罪のなかった班の学生は、怒りで働く左脳の「背外側前頭前野」付近の活動が活発だったが、謝罪を受けた班では活動が低下していた。 発汗は両班の間でほとんど変わらなかった。グループは、怒りには攻撃性と不快感の二つの側面があり、背外側前頭前野が怒りのうち攻撃性に関連しているが、発汗は不快感と結びついていると結論づけた。
これまで、謝罪によって怒りが抑えられることは分かっていたが、怒りのうち何が抑えられるのかは分かっていなかった。
久保研究員は「電子メールなどの顔を合わせないコミュニケーションで、誤解から怒りが生じ、トラブルに発展する例が多い。怒りを適切に抑える研究により、こうしたトラブルを減らすことに役立つことが期待される」と話している。
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