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ところどころカチンと来る表現の文章ですがw
でも注目すべきは、だまされた後でも「もし帰ってきてくれるなら、全部許すから今でも戻ってきて欲しい」と、言う所です。そんな馬鹿な!と思いますよね。でも、この人もこの前であれそういうと思うのです。
人間の心理って本当に不思議ですよね。裏を返せば、その人の信念の枠にさえはまれば、誰でもこのようなことになりうる、ということじゃないでしょうか。
私は絶対違う、と持っているあなた。要注意ですよv
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家事手伝いの柿沼はるえさん(仮名・28歳)は、このブサイク系結婚詐欺師に嵌められたひとりだ。ある結婚相談所に入会して2年。何度かお見合いをしたりパーティーに出席したりしたが、これといった男性とはめぐり合えず、そろそろ退会しようかと思っていた矢先、お笑い芸人を自称する柴田勝男という男と知り合った。
「彼は、お笑い芸人をたくさん出しているY興業の、東京事務所に所属していると言っていました。さすがお笑い芸人だけあって話がものすごくおもしろくて、ホントにこの人絶対に売れる! と思いました」。後で聞けばなんてことはない、柴田が披露していたのは、すべて発売されているお笑いのDVDで覚えたネタばかりだった。だが、お笑い界の知識のないはるえさんは、彼の話に夢中になった。
「先輩芸人の付き人で、有名なバラエティ番組に顔を出したら、担当プロデューサーに気に入られたとか、関西のローカルで小さい枠だけどレギュラー持ってるとか、Y興業はお金にものすごくシビアで、ステージに出てもギャラは1日500円しかもらえないとか、そんな業界の話も私には新鮮でした。とてもデタラメとは思いませんでした」。
少なくともこの詐欺師の柴田、お笑い界の情報にはとても詳しかったようだ。もっとも詐欺をはたらく以上、勉強不足では務まらないかもしれないが……。
「とにかく話は上手でしたね。すごく華やかなテレビ界の話をするかと思えば、自分がどれだけドジったかの自虐ネタを混ぜて、人を興奮させたり心配させたりするんです。手の中でコロコロ転がされている感じでしたね」と、はるえさん。その後、彼と深い関係になり、借金を申し込まれた時も、まったく疑いもしなかった。
柴田がはるみさんに申し出たのは、200万円。Y興業行が運営している芸人専門の金融会社から200万円を借りたが、それを精算したいのだという。「いったん精算すれば、新たに500万円を借金できる。そうしたら新居が借りられるから、結婚しようと言われました。また、夜8時台のバラエティ番組のレギュラーが決まったから、衣装代やプロデューサーに謝礼も必要だと言っていました」。
柴田の話だと、Y興業が運営している芸人専門の金融会社は、芸人の将来性に合わせて貸付額が決まるのだという。(これは記者も裏付け調査をしたが、事実だった)どケチなY興業が500万円を貸すというのは、彼に大変な将来性を見いだしているためだと思い、はるえさんはすぐに200万円を用意した。「この200万円は、2〜3日で返すよ」と彼は言ってその日は別れたが、以来、いっさいの音沙汰がなくなった。
はるえさんが結婚詐欺にあったのだと気付いたのは、ひと月も過ぎた頃だった。まったく連絡がとれなくなった彼を心配し、Y興業やテレビ局も訪ねたが、そんな人間は知らないと皆口を揃えて言った。「でも警察には届けていません。それが全部借りものだったとしても、すごく才能がある人だし、お笑い芸人を目指していたのは本当ではないか……と。彼は私に夢を語っていたんじゃないかな、と思います。もし帰ってきてくれるなら、全部許すから今でも戻ってきて欲しい」と、はるえさん。
結婚詐欺とは、結婚をする意思がないのに結婚をエサに異性に近づき、言葉巧みに相手をだまして金品を巻き上げたり、返す意思がないのに金を借りる行為をいう。だまされたほうは心身ともにダメージを受けることが少なくない。不動産関連の詐欺を「アオサギ」、お金関連の詐欺を「シロサギ」と呼ぶのに対して結婚詐欺は別名「アカサギ」という。ちなみに詐欺師をさらに詐欺にかけ金品をだまし取るのを、玄人をだますことから「クロサギ」と呼ぶ。
「アカサギ」結婚詐欺にもランクがあって、捕まって監獄に行った時にこのランクがものをいう。いちばん軽蔑されるのは、相手から体だけ奪って金品を奪えなかった詐欺師。次が相手の体と金品を奪った詐欺師。もっとも尊敬されるのは、相手の体に指一本触れず、金品だけをだまし取った詐欺師だそうだ。
もうひとり、OLの中塚涼子さん(仮名・30歳)はマジシャンと称する男に小金をだまし取られた。テレビで見るマジシャンはイケメンだったり日本語を話す外人だったりするが、涼子さんの前に現れたマジシャンはマギー司郎を若くした感じの男。あまりシャープな感じはしなかったが、それが逆に今のマジックブームを反映しているようで悪い感じはしなかったという。
途中経過は省くが、この自称マジシャンの男も涼子さんと体の関係ができると間もなく、お金を貸してくれと迫ってきた。使い道はマジックのネタを買うお金だという。マジシャンがマジックのネタを買うことは珍しいことではなく、ラスベガスなどでは年に何度かマジシャン相手のネタを売る大々的なコンベンションもあるほどだ。
「50万円を渡したらそれっきり電話もメールもこなくなりました。あ、だまされたと思ったときには、もう携帯も解約されててそれっきり。あまりマジックはうまくなかったけど、いつかマリックさんを超えるマジシャンになる、と熱っぽく語っていた彼は魅力的でしたね。悔しいけど……」。イケメンではもちろんないし、やることなすこと素朴でぎこちない彼だったが、それがまた魅力に見えたと涼子さんは言う。
涼子さんの場合も、警察には届けはていない。だまし取られたお金が少額だったことと、やはり今でも彼が戻ってくる可能性を、あきらめきれないからだという。
東京近郊のある都市でで小さな施設結婚相談所を運営する秋野太平さんは、「うちは都会の大きな結婚相談所と違い、お見合いも市内の公民館を借りてこぢんまりやってる小さな相談所ですが、いろんな人が来ますよ。ただし昔みたいに必死に生涯の伴侶を探したいという人は少ないですね。男も女も軽くなった気がします」と、語る。その中で男女とも最近人気なのが、お笑い芸人タイプやマジシャン、歌がうまい人など、パフォーマンスが得意な人だという。
「今の時代、男は見かけのよさだけでカッコつけてる人は、あきらかにモテませんね。芸人タイプやマジシャンがモテるようになったというのは、以前は表面だけしか見なかった女性たちが、内面に目を向けるようになったということでしょうか。結婚後も“会話が交わせる夫婦関係”を求めているんですね」と、秋野さん。
“流行”を掴み、それをすぐに“仕事”に生かすのは、いつの時代も犯罪者たちだ。昔から色と金が両方転がり込んでくる結婚詐欺はおいしい“仕事”だった。うまく大金をせしめてペロッと赤い舌を出す。それがアカサギの語源だそうだ。パイロットや代議士秘書などいかにも本物らしい服装や小道具に凝り、紳士を装ったのは昔の話。今の結婚詐欺師はブサイクでギャグをかまし、マジックができることが必須条件のようだ。(取材/XIXOX倉持ケンジ)
http://news.livedoor.com/article/detail/3659241/
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