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時事通信 5月25日(水)11時4分配信
 熊本市は25日、育児が困難な親が匿名で乳幼児を託せる慈恵病院(同市)の「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に、昨年度は18人が預けられたと発表した。理由は「生活困窮」「未婚」が最も多かった。
 市によると、男児3人、女児15人で、身体的虐待が疑われる例はなかった。推定年齢は新生児が12人、生後1カ月から1年未満が2人、1歳以上が4人だった。

 病院が聞き取りした結果、利用の理由(複数回答)は、「生活困窮」と「未婚」が各7人で、「パートナーの問題」が5人。「不倫」「世間体・戸籍」「養育拒否」「親の反対」などもあった。

 児童相談所の調査などで15人の子供の親が判明。居住地は九州が8人(うち熊本県内が3人)、中国が1人、近畿が3人、関東が3人だった。このうち3人は後に親が引き取りに来た。 
赤ちゃんポスト:運用から4年を迎えた慈恵病院 児相の対応転換求める /熊本

 ◇蓮田理事長ら会見
 慈恵病院(熊本市)の蓮田太二理事長と田尻由貴子看護部長は10日、赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」が運用開始から4年を迎えた記者会見で「大人の都合、法的制約で子供が家庭的環境で育たないことがないようにしてほしい」と、特別養子縁組に向けた全国の児童相談所の対応の転換を求めた。主なやり取りは次の通り。(敬称略)【結城かほる】
 
 −−親あての手紙の変更内容と目的は。
 蓮田 ゆりかごの中の手紙を、預けられた子供たちが特別養子縁組ができるよう、2カ月以内に連絡がなければ手続きに進むという内容に変えたい。法(親権)の問題があると市から止められたが、児童虐待と知っていても家の中に踏み込めず子供が亡くなっていた例もある。子の幸せと法の順守とどちらが大事なのか。どんな内容なら良いか市から回答を待ちたい。
 
 −−2カ月の根拠は。
 蓮田 ドイツを参考にしたが国によって待つ期間は違う。親にも考える余裕がいるが子供は育っていく。私はもっと早い方がいいと思っている。
 
 −−親が判明した子供としない子供で状況は違うが。
 蓮田 県の検証報告でも(親が分かった場合に)親元に帰そうとして拒否される例が結構ある。全国の児童相談所が親元に帰そうとするのもわかるが、自分で育てない親の場合に、長い期間かけるのは預けた人にも子供にもどうかと思う。
 田尻 相談があった場合は妊娠中からカウンセリングし、育てられなければ養子縁組を選択する。ゆりかごでも相談でも、赤ちゃんの育つ環境は平等であってほしい。
 
 −−運用開始1年の時も変更を試みたが。
 蓮田 当時から続いている考え。何回も言っていかないと変わらない。

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