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7月14日14時31分配信 読売新聞
昨年4月の児童虐待防止法の改正で盛り込まれた児童相談所(児相)の「強制立ち入り調査」の実施が、2008年度は2件にとどまったことが14日、厚生労働省の調べで分かった。
一方、08年度に全国の児相で対応した児童虐待の件数は4万2662件で、過去最悪を更新。虐待が後を絶たない中で強制立ち入り調査が少ない現状について、厚労省は「現場の職員が強制権行使をためらう傾向がある」とみている。
厚労省が改正法の施行後1年間の状況を初めてまとめた。強制立ち入り調査は、保護者が2度目の出頭要求に応じなかった場合に実施できる。
08年度に保護者に出頭を求めたのは28件。このうち、保護者が応じたのは8件。求めには応じなかったが、家庭訪問などで児童を一時的に保護したり、在宅で支援したりしたのは16件あった。
保護者が出頭せず、児相の調査でミイラ化した乳児の遺体が発見されたケースもあった。厚労省によると、このケースでは親が逮捕され、死体遺棄罪などで起訴されている。
再び出頭要求をしたのは3件あり、それでも応じなかった2件について強制的に立ち入り調査を実施した。
1件は、転校手続きがされておらず、子どもが登校できない状況だった。母親が連絡に応じないため、合鍵を使って家に入り、子ども3人を保護した。もう1件は、家の中がゴミだらけで異臭が発生。合鍵で強制的に家の中に立ち入り、子どもを保護したという。
強制立ち入り調査が2件だったことについて、厚労省の担当者は「改正法施行から間もないこともあり、どんなケースで調査に踏み切るか、判断に迷っている部分があるのでは」と説明。児童福祉司数など、児相側の体制整備が追いついていないのも背景とみられる。
一方、08年度に全国の児相で対応した児童虐待の件数は、前年度比2023件増の4万2662件で、過去最悪。統計開始の1990年度以来、増加し続けている。全国の警察が昨年1年間に摘発した児童虐待も最多の307件で、被害児童45人が死亡した。
◆児童虐待防止法◆
2000年施行。昨年4月の改正法施行前までは、虐待の疑いがあっても保護者が拒めば立ち入り調査を実施できなかったが、改正法では裁判所の許可を得た上で、鍵を壊すなどして強制立ち入り調査ができるよう児童相談所の権限が強化された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090714-00000609-yom-soci
<児童虐待>08年度は4万2662件 18年で38倍超
7月14日13時23分配信 毎日新聞
08年度に全国の児童相談所(児相)が、子供を保護するなどで対応した児童虐待件数は4万2662件だったことが厚生労働省の調査(速報値)で分かった。前年より2023件増え、統計を取り始めてから18年間で38倍を超えた。
前年より件数が増えた自治体は、神奈川県(2523件、1.5倍)▽宮崎県(287件、1.47倍)▽千葉県(2339件、1.45倍)など。
一方、同省専門委員会が07年1月〜08年3月に発生した児童虐待死115件142人(心中を含む)について、死亡に至る経緯や関係機関のかかわりを検証したところ、児相が関与していたケースが17件あり、43件では学校など関係機関がかかわっていても、家庭への介入は必要ないと判断していた。【野倉恵】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090714-00000054-mai-soci
児童虐待相談、過去最多に=08年度、4万2600件−厚労省調査
7月14日13時16分配信 時事通信
全国197カ所の児童相談所が受けた2008年度の児童虐待の相談件数(速報値)が、前年度比5.0%増の4万2662件に達し、調査を開始した1990年度以降、18年連続で過去最多を更新したことが14日、厚生労働省の調査で分かった。同省は「虐待自体が増えているかは不明で、虐待への認識の高まりが増加につながっているのではないか」としている。
都道府県・都市別で多かったのは、東京都が3229件、大阪府2955件、神奈川県2523件など。
08年4月施行の改正児童虐待防止法で可能になった、児童虐待の疑いのある家庭に児童相談所が解錠して強制的に立ち入り調査をする「臨検」は1年間で2自治体で2件(延べ対象児童4人)実施。その前段階となる、都道府県知事による親への出頭要求は14自治体で28件(同48人)だった。立ち入り調査による児童の死亡確認も1件あった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090714-00000092-jij-pol
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