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優秀な子どもの、"イイ子"が、このような事件を起すのはなぜか?
なぜという理由に答えるのには非常に複雑なことが絡んでると思います。
でも、優秀な子どもでもイイ子でも犯罪を犯す、逆を言えば、優秀な子やイイ子であることと、犯罪を犯すことは関係ないということではないでしょうか?
イイ子であることと凄惨な事件とのギャップが私たちに衝撃を与えやすい、と考えられる。
同時に、確かにイイ子を持つ家庭に、目を疑うような事件が多いのも事実かもしれない。
だとしたらそのようなイイ子を「作り出す」家庭そのものが何かあるんだろうな〜。
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母親の生首を持って自首した少年(17)は、会津若松署の取り調べに対し、反省や後悔の様子は見せていないという。
母親を包丁で刺し、生きたまま首と右腕をノコギリで切断。「戦争が起きないから人を殺そうと思った」と意味不明の供述をしている。完全にビョーキだが、彼をここまで追い詰めたものは何だったのか。
殺された母親は、県下有数の進学校に通う息子のため、保育所のパートが終わると、息子のアパートに毎日のように訪れていた。少年は中2で受験勉強を優先するため、県代表だったスキーのジャンプ部を辞めたが、母親はそれまで息子の練習を見るためスキー場でパートをしたり、大会では最前列で応援していたともいう。息子を溺愛していた様子が分かる。
この溺愛が裏目に出たのか同じような教育熱心な家庭の惨劇が急増している。
昨年6月、奈良県田原本町の有名私立進学校に通う16歳少年が父親の留守中に自宅へ放火し、母親ら3人を焼死させた。少年は成績は中学までは優秀だったが、高校進学後は低迷。医師である父親は、息子を医学部に進学させようと付きっ切りで勉強を教えることもあったが、息子は親の過剰な期待が重荷になっていたという。
昨年10月にも、大阪大工学部4年の男が母親を殴り殺した。2人の兄も有名大学卒という名門一家で、母親の「普通なら就職して立派にやってんのになあ」という何げない一言が殺害の動機だった。
今年1月、東京都幡ケ谷の3浪中の予備校生がタレント志望の妹をバラバラにした事件も両親と兄は歯科医師。医師になって欲しいという一家の期待が重荷になり、「いくら勉強してもダメじゃん」という妹のひと言でキレた。
「最近、子離れ出来ない親の問題が目立つ。子供をちゃん付けで呼ぶなど過干渉になり、将来に過度の期待をしがちです。年頃の子は『クソババア』と憎まれ口を叩く方がむしろ普通なのに、親を殺すような子は反抗的な言動が少ない。素直で真面目な子ほど鬱積した心を抱えている。心療内科に診てもらう必要がでてきたら“黄信号”です」(法大教授で教育評論家の尾木直樹氏)
少子化で親の関心は子供に集中している。親身に子供と接することで、成績や才能が伸びる場合もあるが、ちょっと“異変”が見えたら突き放す方が無難なのだ。
【2007年5月18日掲載記事】
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