屠られ日記!

更新が滞っています。申し訳ありません。

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1


「リセット」たった一言。それだけで、世界は、三日分死ぬ―。能力者が集う街、咲良田。浅井ケイは、
記憶を保持する能力をもった高校一年生。春埼美空は、「リセット」―世界を三日分巻き戻す能力をもって
おり、ケイの指示で発動する。高校の「奉仕クラブ」に所属する彼らは、ある日「死んだ猫を生き返ら
せてほしい」という依頼を受けるのだが…。リセット後の世界で「現実」に立ち向かう、少年と少女の物語。

●リセットする彼女と記憶を保持する僕

「どうだろ。風鈴の音ってさ、たまに思いがけなく聞くからいいんじゃない?虹を見つけるみたいに」
「でも、いつでも虹が見られる道具があったら
素敵じゃないですか?そういうのがある遊園地とか、ちょっと行ってみたいです」
「んー。やっぱり決まった場所にあるべきじゃないと思うな。どこかで、
誰にも気付かれずにひっそりとあって、それがたまにちょっとだけ視界に入るからいい、みたいな」

シリーズ第一弾。
超能力者が集う街、咲良田。そこで記憶を保持する能力をもつ少年・浅井ケイと世界を三日分、元に戻す、
「リセット」の能力を持つ少女・春埼美空は、とある少女から猫を生き返らせてほしいと依頼を受けるが……。

はっきりいって予想以上というか……、これは、とても面白かった!

能力者がばかりの街・咲良田で、世界を三日前に戻す「リセット」の能力者・春埼美空と、「リセット」の能力
に影響されず記憶を保持できる能力を持つ、浅井ケイが能力者を管理する管理局からの依頼である少女から
の「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼を受けるのが物語の始まりのお話。(タイムパラドックス系?)

「セーブ」と「リセット」を繰り返して見つかる現実

依頼をこなすために三日前に戻りますが、「リセット」の能力にもそれなりに縛りがあったり、ケイたちが時を
戻すことによって別の行動を取ると三日後には起こりえなかった事件が発生して、また新たな火種が舞い込んで
きたりと、ループすることで次第に明らかになる複線と、登場人物たちがもたらす異能力にただただ翻弄される。

先にも書いた「リセット」の縛りの一つに「リセット」の能力者、つまりは春埼までもが記憶を失ってしまうので、
ケイが上手く春埼の能力を活かすことがキーになってまして、主人公&ヒロインも2人の能力がセットになって
初めて大きな効力を発揮することが出来るんですが、この2人の関係も独特な距離感があって興味深いな。

幸せに近づくために「リセット」を続ける

どこまでも他者に興味を抱かない感情が欠落してる、その能力と合わせてケイに依存している春埼ですが、
時折チラっと覗かせるケイへの感情と、独特な雰囲気(テンポ)がこの作品の不思議な魅力を引き立ててたかも。

そんな物語ラストでは、本人が残酷と言ってたようにケイの打ち出した「仕掛け」には、どうかしているとしか
思えなかったけれど、こういう行動を取れることが出来るのも過去に取り返しのつかない出来事を経験していて
「誰かと一緒に笑えることばかりやっていきたい」と言い切っちゃうとこに思わず納得。この主人公いいわー。

特に野ノ尾さんとの「下らない会話」などの取り留めのない会話も素敵だったし、そんなとこにケイの優しさが
伝わってくる。全体的に淀みない綺麗な文章は好印象でして、優しくもそれだけではない世界観を象ってました。

2巻目も刊行予定とのことなので続きもこれは期待大ですよ。野ノ尾が再登場してくれたら嬉しいな!

【評価:★★★★★★★★☆☆】

開く トラックバック(1)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事