屠られ日記!

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私の名前は光。独立国・千葉国の国王護衛官、23歳。私がお仕えする国王陛下は21歳の陸子さま。
私は陸子さまを愛し、陸子さまも、きっと私を愛してくださっている。しかし、ある日、陸子さまのお側
仕えに15歳の美少女緋沙子が登用された時から、何かが壊れはじめた…。美しく、奔放で、いたいけな
陸子をめぐり、宮廷で繰り広げられる恋の冒険、愛の闘い。

●切なく危うい香りを求めて――

私は、匂いをかぐのにいい位置を探した。が、
「せっかくのお心遣いですが、お顔の化粧品の匂いが気になって楽しめません」
「うーん――」陛下は悩ましげに口をへの字になさり、それから意を決したように視線をまっすぐになさって、
「ひかるちゃん、パンツの匂いは好きじゃないんだ?」 「……考えたこともございません」

千葉国の護衛官・設楽光は、国王・波多野陸子を崇拝し、愛していた。陸子に誘われるままに肉体関係を
結ぶ光だが、ある日。小学生のときから陸子と通じていたという緋沙子が“愛人“として仕えることになり……。

前作『どろぼうの名人』からのサイドストーリー。千葉王国という架空の独立国家を舞台に今回はそこの国王
陛下と女性護衛官による、酸いも甘いもがタップリつまった百合物語。女性のセクシャリティとめくるめく濃密な
世界観は前作でも感じたけどあらためて、ある種の魔薬めいた吸引力のある不思議な作品だなぁと思いました。

いたいけな女王様との主従百合

まぁ感想の前に。他サイトをみてて知ったんですが、この作品は元々は別タイトルでWeb連載、同人誌など
と色々辿った後に、本タイトル『いたいけな主人』と改題をして装いも新たに「完全版」として発売されたそうです。

だからなのか、あのライトノベルではなかなか出せない、淫靡ながらもどこか格調めいた雰囲気と前作以上に
ガチな性描写が序盤からがっつりと盛り込まれていて、これがまた危うい艶かしさを秘めているんだけど下品に
エロっぽくならないサジ加減で演出されてるので、表現的には全然セーフなんですよね。伏字は多いけどな!

この独特な世界観にこそリアルがある

光を中心として入り組んだ人間関係(肉体関係)による百合描写もそんじょそこらの甘めの百合ではなく非常に
骨太でありますし、ストーリーも千葉王国存亡を巡るうえで淡々と変化していく展開に最後まで興味深く読めた。

個人的には前作『どろぼうの名人』の、触れるか触れないかの駆け引きを楽しむような愛情表現のが好みなの
ですが、この陸子と光の主従関係の“本物さ“といったら……。主となるものと従となるものの本質を見せられ
ましたね。二人にしか知りえない、誰にも立ち入ることの出来ない深い愛情にはただただ圧倒されっぱなしです。

この作品の面白さを上手く伝えきれないのが口惜しいですが、とにかく「とても凄いものを読んだなぁ」と
いう前作と同じ気持ちが抱かされたのがすべてかも。もうあれだ、こまけえこたーいーんだよ、理屈じゃねぇや。

百合好きの人はまず読んでみるべき価値がある傑作だと思いますよ!

【評価:★★★★★★★★★☆】

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