屠られ日記!

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ヴァンダル画廊街の奇跡 (電撃文庫)
著者/美奈川護  イラスト/望月朔

人は誰もが、 心の中に一枚の絵を持っている──。  統一された政府により、様々な芸術が規制を
受け始めた世界。しかし、そんな世界各地の壁面に封印されたはずの名画が描き出される事件が起こる。
『Der Kunst Ihre Freiheit!(芸術に、その自由を!)』  絵とともにそう書き残していく<アート・テロリスト>を、
人々は敬意をこめて「破壊者(ヴァンダル)」と呼んだ。 
政府を敵に回すという危険を冒してまで彼らが絵を描く理由とは。そして真の目的とは──?  

●あなたの中にも、素晴らしき一枚の絵があらんことを

『この街に、私たちは必要ないかもしれませんね。息抜き目的でちょうどいいのでしょう』 
「そうだねえ。ラスベガスには名物のお菓子も、あんまりなさそうだし」 
『……なんだか目的がずれているような気もしますが』
「冗談だよ、ネーヴォ。でも、どんな街に住む人の心の中にも、きっと一枚の絵は存在するよ」

シリーズ第一弾。
大戦後、政府の打ち出した政策によりあらゆる芸術品が規制を受けてその存在を抹消された世界。だが
そのなかにあって失われた名画を世界の街中に描き続ける者たちがいた。その名を『ヴァンダル』という……。

世界政府が発令した<プロパガンダ撤廃令>によって、主に戦争に関する記録媒体となりうる名画などの
芸術品が規制対象となった世界で、あえて禁じられた名画たちを街中に描き続けるアート・テロリストである
『ヴァンダル』の少女・エナと彼女を支える仲間と共に、世界中を飛び回り人々のために名画を描き続ける物語。

――短評――

<プロパガンダ撤廃令>により人々の中で何かが欠けてしまった世界において『芸術に、その自由を!』の言葉
を旗印にひたすらこの世界を信じようとするエナの信念は感じたし、連作短編形式なお話のなかで一枚の名画と
ともに紡ぎだされる、エナたちが関わる人々との人間ドラマは優しさと切なさが入り混じってなかなか良かった。

<プロパガンダ撤廃令>の設定は良し悪しかなーとも思いつつ、基本的には透明感ある優しさに
包まれた物語ではあるので、派手さやら盛り上がりこそないものの最後まで読むことが出来ましたね。

ただ『ヴァンダル』が描く絵がどうも映像として思う浮かばず、これは自分の読み込み不足だと思いますが、
エナたちに感情移入がしにくかったのはとても残念でした。読み直せばまた違った見方が出来るかもしれない。

一、二章の話みたいなのが好きなので、続きが出たほうが面白くなりそうかも。

【評価:★★★★★★★☆☆☆】

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