こはるの日々(4) (著) 大城ようこう (アフタヌーンKC) こはるの想いはいつまでも、永遠に変わらない――! 晴れて恋人同士として付き合い始めることになった鳥居晃と睦月こはる。晃の幼なじみ・美香との恋の バトルも決着がついた二人の恋愛は次なるステージへ。なんとこはるが晃のお隣に引っ越してきたのだ……! 純粋ゆえに、その愛情表現が過剰になってしまう睦月こはる。そんな彼女の常軌を逸脱した“好き”が 恐ろしくも面白い、ピュア&ホラーラブストーリー『こはるの日々』4巻です。ついに晃のお隣にまで引越し てきて身も心も急接近なこはる。ついに一線を越えてしまうのか!?なこれが大円団の最終巻であります。 いやー、しかし。最終巻でもこはるちゃんは変わりませんね。
お隣のマンションから、晃の行動を常に観察。晃の誕生日には“自分の好き”を編み込むまで長大な マフラーを作ったり、行動パターンや何から何まで晃に合わせようとする異常さ。作中でもそのあまりに 常軌を逸脱したこはるに、晃さえも一度は『怖い』といって震え上がってしまう姿が作中でありました。 巻末の大城先生のあとがきにもあるように、こはるに対する感情はヤンデレ、ストーカーや。 怖い、気持ち悪い、キ○ガイ…読んだ読者それぞれ色々と感じるところでしょうが、まぁそこは一先ず 置いといて。この最終巻で晃は完全にこはるに堕ちました(笑)こはるの一念岩をも通すでしょう。 まぁ90年代のヒット曲のタイトルじゃないですが、最後に愛は勝つってね。 そのあまりに重い愛を受け止めた瞬間。人はもうそれが当たり前って思ってしまうのだろうなぁ。 まさに本作は奇跡的なバランスでピュア&ホラーなラブストーリーを作り上げていたと思いますが、 本質的な部分で人が人を想う愛しさ、苦しさ、ずっと一緒にいたいという感情を伝えていたと思います。 とりわけクライマックスシーンの一つであろう、23話での情熱的なキスシーンと耳への愛撫(←ここ重要) そして名前連呼の言葉攻めには非常に興奮させられましたよ。ようやく、ようやくここで二人の想いが重なる ことが出来たのかなぁと思ったり。うん、今さらながらホラーはいらないな。普通にピュアラブストーリーだ!
かなり異色の恋愛漫画であることは間違いありませんでしたが、なんだろうこの優しい気持ちになる読後感。 ハッピーエンドで大円団な幕引きでしたけどちょっと最後はまさかの…。やぁ遺伝ってするものなんですねぇ(笑 最終回の締め方から、初夜エピソードまで、ここまで描ききってくれたらもう何も思い残すことがない くらい大満足の最終巻でほんと面白かったです。全4巻とお手ごろな巻数なのであらためてオススメしたいです。 大城ようこう先生お疲れ様でした!次回作にも期待したいです!ありふぁとうございました。 【評価:★★★★★】
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