となりの山田さん(1) (著) 古閑裕一郎 (講談社コミックス) ぐるぐるメガネのあの娘に恋をした――! 女子が苦手で、まともに喋れないほど奥手な武藤頑磨。そんな頑磨が一目ぼれして好きになった女の子 は、小・中・高とずっととなりの席の山田花子だった。ぐるぐるメガネの彼女の素顔はとびきりの美少女で……。 女子が苦手な少年が初めて好きになった女の子は、昔からずっと同じクラスでとなりの席の女の子だった!? 不器用な二人による、いじらしいほどのピュアラブコメディ『となりの山田さん』1巻です。地味なメガネっ娘が メガネを外すと美少女に…そんなお約束を踏まえつつ、只者ではないヒロイン・山田さんが気になりまくりです! 一目ぼれした相手は小、中、高ととなりの席だった女の子。地味で目立たなくてぐるぐるメガネをかけて いるけれど、その素顔はとびきりの美少女で…。そんなコテコテでベタな設定の王道的ラブコメなのかな?と 思っていたら、そこに一味加えているのが、ヒロインである山田花子さんの存在。ってか名前もベタだな! この山田さん。ものすごい怪力だったり(不良を軽くぶっ飛ばすほどの腕力)大量の鉄筋が降りかかってきても ほぼ無傷だったり、校舎の四階から窓をぶち破って飛び降りたり。その異常なまでの身体能力に頑磨でなくても 唖然とするばかり。しかも、彼女の奇行はそれだけでは終わらない。なんと宙に浮いたり喋る猫と会話したりも。 1巻を読み終わる頃には山田さんが“普通ではない”ことが誰の目にも明らかに。
謎めいた山田さんに目が離せない!ある意味ではヒロインに興味を持たせる意味では成功していると 思いますね。何事も最初のインパクトって大事ですからね(笑)ただ、謎めいた部分だけでなく山田さん本来の 性格をみてもなかなか魅力的な娘さんに思えました。どこか抜けた性格と頑磨と同じで純情でウブなとこは ふつうに女の子なんだなぁと。そして少年漫画の王道ラブコメといえば、やはり健全な範囲でのサービス シーンでしょう。これもお約束ですね。山田さんはスタイルも抜群とあって何気に欠点がないヒロインなのだ。
頑磨のことを好きな少女・篠森さんもフラれたとはいえこのまま引き下がってほしくないですし、 三角ラブコメとしての下地も引かれたと見ていいのかな?ただ、一見すると何の変哲もないピュアラブコメと 思っていただけに山田さんの存在にはいい意味で騙された。これは普通のラブコメでは終わりそうもないね。 山田さんの正体とは。宇宙人?魔法少女?それとも…。2巻では彼女の秘密が少しでも 分かることになるのか。そんなところに興味は尽きないですが、肝心の恋模様にも注目したいです。 【評価:★★★】
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