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書庫山歩記

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燧堀山を一時間で登ってしまい、さすがに物足りなかったので向かいの鬼古里山へ登ることにした。鬼の古里とは面白い山名だけど、何か謂れや由来があるのだろうかと少々ネットを漁ると数件の関連項目がHit。なになに…坂之上田村麻呂が云々、いやアイヌ語が語源云々…とな。この二つが出てくるということは通説・俗説以上のなにものも無いということと同義ですな(笑 弘法大師と役小角が出てこないところが、少し弱いかもしれません(笑


燧堀山から下山後、自販機広場に車を置いたまま鬼古里山へ。ざっと見た感じ、他に車を停められそうな場所もないので自販機広場が無難だと思われる。

県道に出て小岩井方面に進みながら入山できそうな場所を探していくが、ここが思いのほか危険だった。なにせ県道には歩道が無く、その上微妙に凍結している。さらに登山口の道標など期待できそうにないので目は常に山の斜面に向けられ車の発見が遅れるのだ。どこか危険個所があるかと言われれば、登山口探しが一番危険だ(笑

何度か車に轢かれそうになりながら県道沿いを探索していくと一つのピンクテープを発見した。本当に目立たない感じなので見落としかねない。不法投棄禁止の看板を目印にしたほうが良さそうだ。ここは新鬼越池の北の端と境を接する部分で笹薮に一本の薄い踏み跡が付いているのだが写真ではわかりづらいかもしれない。



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道路わきに何かを見つけた




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おわかりになるだろうか?
  



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ピンクテープの向こうにうっすらと踏み跡らしきものが…





こんなところグリーンシーズンなら絶対に突入しないが、この時期ならかろうじて踏み込む気になれる。それでも顔の高さくらいの笹薮に阻まれ気持ちが萎えかけた。そもそも、こんなところ入って行って面白いものだろうか…という根本的な疑問も頭をよぎる。

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ずっとこんな感じなら面白くもなんともないなぁ




幸い、林の奥に入ってしまったら意外とすっきりした林床だった。入口付近は所謂マント群生というヤツのようだ。こうなってくると俄然楽しくなってくる。スノーシーズンの醍醐味、雪の上を自在に歩く楽しみがあるからだ。

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森の奥に入るとすっきりして歩きやすくなった




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自由自在にコース取り
これぞ雪山の醍醐味





燧堀山と違って急な登りも無いのでサクサク進むことができる。すぐに小さなピークにたどり着く。え、もう山頂?と思ったが、さすがにそれはなかった。林の奥に、まだ進むべき道が見えている。

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ピークに到達
山頂かな?




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あ、いや、違った
まだ先があった




またカマキリの卵を発見。最近よく見かけるなぁ。これは低い場所に産卵されていた。年末に鞍掛け山で見たのは低い場所に、さっき燧堀山で見たのは高い場所にあったのだが、結局、今年は多雪なの?少雪なの?

…と、現地では思っていたのだが、どうやらこれはカマキリの卵ではないらしい…。あらさんによるとウスタビガの繭とのことだ。そうなんだー。これがだんだん褐色に変化していくのだと思っていた…。

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カマキリの卵…ならぬウスタビガの繭





まもなく二つ目のピークに到着。ここが山頂で間違いないようだ。小さな木製の山名票もかかっている。山頂と言っても360度雑木林に囲まれているため眺望はまったく得られない。たぶんそんな感じだろうと思っていたから落胆は無いが、面白味は…ないよなぁ…。とりあえず記念写真を撮っておくとするか。


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二つ目のピーク
ここが山頂で間違いないようだ




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周囲をよく探すと山名票を発見
記念写真を撮っておこう




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眺望は…ぐるり360度
こんな感じ





燧堀山からここまで休憩なしで行動してきた。そこで山頂でティータイム…と思っていたのだが、なんだかそういう雰囲気では…。薄暗くて寒々しいので、とっとと下山してしまうことにした。

さて、下山…というものの道らしい道があるわけではない。自分がどこを下るか決めるのである。山頂付近をウロウロしてみると木々の隙間から燧堀山の姿が透けて見えた。よし、燧堀山があっちなら車もこの方向にあるわけだ。最短距離で下山しよう!

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さっき登った燧堀山
ということは車を停めた場所はあっちだ




ところがこれが間違いだった(笑
最短距離だと思って踏み込んだのは南側の斜面になるらしく全体的に藪っぽかったのだ。笹薮なら踏みしだいて強引に突破もできただろうが、森に更新期が訪れているのか細い幼木が多く、これが意外に手強い。歩きやすそうな場所を選びながら歩いていたら目指していた道路ではなく、どこかの農地に出てしまった。一面の雪野原ではあるが耕作地の真ん中を突っ切るのは気が引けるので周辺部を迂回して道路を目指さなくてはならない。近道をしたつもりが、どんどんゴールから遠ざかっていく(笑

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最短距離?




さらに耕作地と道路の間に地図にない小川が流れていた。以外と水量が多く、なかなか渡渉点を見つけられずさらにウロウロ歩き回る。やっとのことで川を渡っても、待っていたのはまたしても藪であった。て、手強い…。

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藪等に阻まれてどこかの農地へ出てしまった
周辺部を迂回して道路を目指さなくては…





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ところがこれも小川に阻まれ、藪に阻まれなかなか手強い




ようやく脱出できた場所は車を停めた場所のすぐ近くだった。結果的に目指していた場所には着いたわけだが…このルートはとても人様にお勧めはできないな。元来た道を戻るのが無難だったようです(笑

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ようやく脱出
このルートはお勧めできない




初めて登った鬼古里山。その不思議な名前とは裏腹に何の変哲もない里山であった。山頂まで雑木林で覆われているので眺めもありませんが危険個所もないので雪の足慣らしには良い…かも。

歩きながら、子供の頃、学校の裏山で雪遊びをしたのを思い出していた。道なき道を行く感じがちょっと冒険っぽく、童心に帰ったのかもしれない。たぶん、子供の頃はこんな小さな里山でも秘境だったり魔境だったりして大いに冒険心を煽られたのだろう。今はもう帰れない「あの頃」を垣間見た山旅となった。


…おや? なんか良い雰囲気っぽくまとめてしまったぞ。
実際はしかめっ面で藪を漕いでいたくせに(笑


おしまい

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