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書庫山歩記

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海の日の三連休は毎年天気予報とにらめっこ。
梅雨が明けるかどうか微妙な時期であるということに加え、特に昨今は毎年のように「異常気象」が多発するので「平年」とか「例年」がほとんどアテになりません。
今年も梅雨前線が変な動きをしていたので出発間際までどこへ行くか悩みましたが、前日になって予報天気が好転した中央アルプスに行先を定めました。
ヘロヘロ隊にとって中央アルプスはまったく手付かずの土地。
初めての場所、楽しみでもあり不安でもあり…。
毎年恒例の遠征登山、今年も出発です!

途中休憩を挟みながら12時間かけて中央アルプスの玄関口である駒ヶ根市に到着。
いやー、やっぱ遠いわぁ…。

時刻は午前8時。
すでにロープウェイの山麓駅へ向かうシャトルバスの駐車場は満車。
予想していたこととはいえ、この先の混雑が思いやられます。

…と、うんざりしかけたのですが、この後バスの乗車待ち、ロープウェイの乗車待ちで、それぞれ10分程度待ち時間があった程度で、とんとん拍子に千畳敷まで運ばれてしまいました。

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思うに、始発の混雑と観光客が登ってくる時間との狭間の時間帯だったため、それほど混雑しなかったのではないかと。ロープウェイの乗車位置も最前列の眺めがいい場所になり、これはついているなとツートンと二人小さくガッツポーズ。

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山頂駅の標高、麓との高低差などいくつもの日本一を持つロープウェイ。
その車窓もダイナミックで、大きな滝が流れ落ちるのを真上から俯瞰できます。
まるで空撮映像のようなその景色に、これから始まる山旅への期待も高まります。
いやぁ、コレ最前列で本当に良かった。

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ロープウェイの山頂駅を出ると、すぐ目の前に千畳敷カールが広がっていました。
労せずしてこの景色を見ることができるのは良いことなのかわかりませんが…。
それにしてものっけから感動させられます。







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宝剣岳がその名の通り天を衝くがごとく屹立。
明日、あそこを越えていくのかと思うと身震いが来ますな!








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目を転じると伊那谷を挟んだ向かい側には南アルプスの山々が雄大に連なっています。まだ一歩も歩いていないわけですが、この景色の素晴らしさよ(笑


大勢の観光客に混ざって千畳敷カール周辺をウロウロします。
単に物見遊山でウロウロしているわけではないですよ。
高度順応も兼ねてわざとゆっくりしているのです。
なにせ交代しながらとはいえ徹夜で移動してきていますし、ロープウェイで一気に高所まで運ばれてきていますし、下手をすると高山病になりかねません。
ツートンは大丈夫なようですが、私が比較的高度順応能力が弱いようなんですよね。
以前バスで乗鞍岳に登った時に途中で具合が悪くなりえらい目にあったことも…。


千畳敷カール内はお花畑。
ツートンは早くもテンションが上がっています。
早速お得意の屈伸運動を始めました。

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今年は中央アルプスでも残雪が多いようで、いまだに残雪が遊歩道を覆っているところがあります。ホテルのスタッフの方なのかな? 何人かが雪切り作業をしていました。
このあたりは登山靴ではなくスニーカーや、下手をするとサンダルなどで歩いている人もいますからね。普通の登山道整備より気を使う事でしょう。










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ここから先は「登山者」の領域。
軽装での立入はご遠慮くださいと明記されています。
ほとんどの人はそれを守っていますが、中にはそうでない人も…。










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急な登りを流れに従ってゆっくり登って行きます。
背中の荷物が重いので、ゆっくりペースはありがたいですね。

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この急坂を登り切ると乗越浄土に到着します。
アルプスの稜線らしい景色になってきました。









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振り返るとさっき通ってきた千畳敷カールを上から眺める形になります。
景色がどうのというより、次から次へと駅舎から吐き出される人の群れに注目してしまいますね。スピーカーからはひっきりなしにアナウンスが響き渡り、カールの中に木霊しています。一瞬、自分がどこにいるのか忘れそうになります。











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宝剣山荘の脇をかすめ、まずは中岳を目指します。










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ふと振り返ると宝剣岳に至る道には登山者の行列ができています。
こういっちゃなんですが、カラフルな蟻の行列のようです(笑

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明日は絶対に早起きして、人がいないうちに宝剣岳を通過しないとダメだな〜などと考えながら一登りすると中岳山頂。








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中岳の山頂まで来ると正面に目指す木曽駒ヶ岳が見えてきます。
うむ、遠目に見ても木曽駒も人一杯だな。
人一杯といえば今晩のお宿、頂上山荘のテン場も気になるところ。
まだ午前中…下界なら「朝」と言えなくもない時間なのですが、すでにたくさんのテントが張られています。
上から見た感じ、まだ「テント張る場所がない!」という感じではないのですが…。

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実際テン場に着いてみると平坦でテントを張りやすそうな場所はだいたい埋まっていて、あとは不整地が残るのみとなっていました。
我々は二人用の小さなテントなのでテン場の片隅になんとか場所を見つけてテントを張れましたが、大きなテントの大パーティの人たちは相当苦戦していたようです。
受付の時に「なるべく詰めて張ってください」と言われたものの、すでに張ってあるテントの間は石が積み上げられていたり段差があったりと「詰める」のも容易でない気がします。









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一休みしたら空身で山頂に行ってきます。
テン泊装備の重荷から解放され、足取りも軽くあっという間に山頂へ。








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ところが、さっきまであんなに晴れていたのに、我々が山頂に着いた途端にガスが湧いてきてしまいました。
なんなのよ、これ…。
まぁ、時間はたっぷりあるからということで少し待ってみます。






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うーん、晴れないなぁ…。

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時折日が射しこんで来たり中岳の斜面が見えたりするものの、周囲の景色を楽しめるほどではありません。

暑くも寒くもなく座って待つのも苦にならないのですが、長丁場になってくると口さみしくなってきます。
お菓子やコーヒーを持って来ればよかった…。








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30分くらい粘りましたが、ついにしびれを切らしテン場へ戻ることにしました。
テントでお茶でも飲んで晴れたらまた登ってくればいいよね、とか言いながら。
(おそらく生ビール飲んじゃって、また登ってくるとか無いなと思いながら…)











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帰りはちょっと寄り道。
山頂東側の馬の背に向かって進み、分岐点からテン場に戻ります。
ちょっとした好奇心からこのコースを選んだのですが、思いがけずたくさん花が咲いていてツートン大喜び。
メインのルートよりも人も格段に少なくてゆっくり花の写真を撮ったりできるのも魅力でした。いつもセカセカ歩くことが多いですが、こうした余裕のある山行もいいもんですなぁ。

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テン場に戻ると案の定がまんできなくなり、生ビールをいただきました(笑
もう絶対に登り返しはないな(笑

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この時点で、まだお昼を回ったくらいの時間だったのですが、あとはのんびり過ごします。徹夜移動の睡眠不足を補うために昼寝したりとか、ぼーっと空を見たりとか。
考えてみれば贅沢な時間の過ごし方です。

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夕方になっても到着する登山者は途切れることなくテン場はどんどん埋まっていきます。「ここに張るのは厳しいだろ〜」と思っていた場所にもテントが張られ、それでもスペースが足りず小屋の周りの荷物置き場にも張られ、最後にはグリーンロープの外側にも…。最初のうちは「グリーンロープの外に出ないでください」と注意していたようですが、どうやら途中から黙認することにした模様。なんか殺気立ってきてましたからね…。

ロープウェイで気軽に来られる場所ということもあり、今まで泊まったことのあるテン場とは少し様子が違います。
楽器を演奏したり歌を歌ったり、ドローンも飛んでましたな。それも二機も。
全体的に若者が多い印象でした。
夜中も騒がしかったりするんだろうかと少し心配になりましたが杞憂でした。

我々も早めの晩御飯を食べ、早々に就寝。
なにせ二日目の行程が長いですからね。


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ちなみに本日の夕食はハンバーグ角煮丼。
フリーズドライではないレトルトパウチなので重かったですが、食べ応え満点!

つづく

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