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楽器を買ってからというもの、ほとんど楽器調整なるものに出したことがなかった。
もう3,4年たってしまい、遅すぎるくらいだったが今日初めて本格的に
「治療」してもらった。
もともとは弓の毛の張り替えだけお願いするつもりで楽器店に伺った。
一昨日行くつもりで電話を入れたときに、
「ごめんなさいね今日はこれからオケなので店閉めちゃうんですよ〜」
とフラレたので
(なんかあんまり、商売しようっていう気合いないよね。
そこらへんが職人!って感じで気に入ってるんだけど)
「ではあさって(本日のことね)の祝日に伺います」
というわけで、今日、なのだ。
「あれ、この弓中古なんですね。修理したあとがある、、。」
一瞬で気付くところはさすがだ、、。
薄暗い工房のなかで流れるモーツアルトを聴きながら
じ〜っとして職人の手さばきを眺めていた。
あんまりしゃべりかけるといけないんだろうなあ〜と思いながら
息をこらして見つめていた。
工房内の工具を見渡しながら、
じいちゃんもいろんなもの作ってたよな〜
押入をベッドに改造してたしな〜
と昔に思いをはせた。
ほんの10分くらいだろうか、作業が一旦終了したのか
「合奏なんかしませんか、よかったらオケに」
「は、はあ、、、入れていただけるものなら、、、」
ここの楽器店には学生の頃から時折お世話になっていたが
昔はホントに憮然としてて、黙々と作業される方だったから
なんだかちょっとビックリした。
頭髪に白い者が混ざりはじめて、すこし丸くなったのかな。
「この弓、基本的にはイイ弓だけど、修理の仕方はあんまり耐久性がないね」
へ〜、そうなんだ、、。
「これくらいの値段の楽器を買うときには普通弓はサービスするんだけど、その弓の値段は
ちょっと払いすぎだね」
、、、へえ〜、、、しょぼ〜ん。
でも、なんだかはっきり言ってくれるのでかえってスッキリもする。
毛替えのすんだ弓をうけとると、今度はおもむろに私の楽器に手をのばされた。
「駒がすこし倒れがちになってるから、両手で持って位置修正してください。
これは簡単に出来ますから。それから、、、指板と弦が離れすぎてますね。
これ、弾きにくいでしょ。調整してあげますよ。ちょっと時間と費用かかっちゃうけど。」
「費用なんてオーバーしてもいいのでこの機会にぜひおねがいしちゃいます!」
というわけで再び職人の沈黙の時間が訪れる。
指板の端に弦の当たる溝があるのだが、ここを削ることで、弦と指板の距離を調整。
さらに、
「ペグもかなり回しにくいよ、調弦大変だったでしょ。」
というわけでペグ(弦を巻くねじのこと)も見て下さった。
ウ〜ン、、首をひねりながら作業される。
「ペグのはまりこむあなが大きくなりすぎちゃってるから、一度穴をうめて、
数日かけて穴を開け直す作業したほうがいいよ。今日はとりあえず応急処置しとくけど
4月になったらもう一度見せに来て。今は急ぎの仕事が沢山で、3月中には出来そうにないから」
ひええ〜。
「重症だったんですね、、。」
「はい。」
大手術でした、、、。
でも、お忙しいのにこんなにいっぱい治療していただいちゃって
とても感謝しています。
帰宅して少し音を出してみたら
なんとひきやすいこと。
格段にうまくなったような気がしました。
かなり気のせい、っていう意見もあるけど(^^)。
でも、楽器も喜んでいるように思えます。
うん、大満足。
(ていうか早く調整だしとけ、ってのね(汗)もうすこしで手遅れになるところだったわ)
4月になったら再診、です!
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