愛すべき人

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イメージ 1

式はとどこおりなく進む。

フラワーシャワーで二人を祝福する。


披露宴の会場へ再びオープンカーで移動。

そのまえに恒例花嫁ブーケ争奪戦。

私も一応その中に加わる。

が、奪取意欲は、ない。

というより、ここまでDVカメラマンの役を仰せつかっているので

ブーケの行方を撮影しようと思った。

ブーケは3方向に別れ、

3人の妹の友人達が受け取った。

私ブーケもらうのこれで7回目なんだけど〜

なんて言う子もいた。

はやく効果のあるブーケに授かれたらいいね。


披露宴が始まった。

引き続きカメラをまわす役に徹する。

思えば、これまで出席した結婚式ではとんと

その食事を満足にとったことがない。

余興や、あいさつや、なにかしらお仕事をたのまれ

あんまり喉をとおらないことが多かった。

今回もカメラワークであんまり食べられないなあ、、。


上司や友達の挨拶で、知られていなかった妹の様子が伝えられる。

学校帰りにカラオケ寄り道の秘密をばらされていた。

父親は、

なんか最近歌がうまくなったよな〜とは

思っとったっちゃがやっぱりそうやったちゃね〜

とつぶやいていた。


楽しい余興が終わり、最後の方で妹が作成したDVDビデオが流された。

小さい頃のなつかしい写真が出て来た。

当然わたしの間抜け面もでていた。

よりによってそれ、出すかね〜。

私の顔は埴輪のものまねをしていた。


写真に載せたメッセージの中に

家族5人が一緒に暮らしたのはわずか10年だった

とあった。

そうなのだ、弟が生まれた後、私が高校に入学して下宿生活に

なるまでの10年だった。

そうか、、以外と長いようで短かったんだね、、。

しみじみ思い返していた。


最後に両親への花束贈呈。

父親の親しい知り合いは、この場面を撮影するために私にこういった。

おい、父親の涙をちゃんと撮影しておけよ。

あら、でもちゃんときれいに撮れるかな?

頭が光ってハゲーション(ハレーション)してるなあ。

逆光撮影しておけば大丈夫でしょ。


かくして、式は滞りなく、幕を閉じたのであった。

11月19日

式の時間もせまってきたので、おきがえ。

ほとんどめったに着ないドレスに

ほとんどめったに履かないハイヒールに

ほとんどめったにつけないコサージュと。

いったい誰やこれ、と自分にツッコミをいれながら

ヘアメイク室へ向かう。

これまたほとんどめったにしないメイクで

また別人になった。


弟はあんただれ?と言うし。

慣れないハイヒールは足が痛いよう、、。


一足先にチャペルに向かい、ここで新郎と新婦を

出迎える。


ほどなくして二人が現れた。


なんと、白いオープンカーに乗っておな〜り〜。


二人とも体重が重量級なので、車が心配だ。

パンクはしなかった。


降車するとき、ドレスが引っかかってこけないかなあ、

大丈夫かなあ、とか

あれでダイエットしたんやて、見えへんなあ、とか

周囲の人々は言いたい放題。


とはいえ、かわいいねえ〜えになってるね〜と言う人も。


拍手でお出迎え。



参列者が先に式のためにチャペルに入る。

ヴァージンロードは通っちゃダメよなので

脇の方からしずしずと入る。

コーラス隊4人と、トランペットで新郎が入場、

続いて父親と一緒に妹、新婦が入場して来た。

父親の緊張した顔が見えた。

妹は、そうでもないなあ、、、。

やはり根性がすわっているのか。


賛美歌を終えて、神父が聖書を読む。

いつも思うが

お坊さんや、神主さん、神父さんは

どういうわけか、声がいい。

う〜ん、ず〜っと聞いていたいなあ〜

なんてことを考えていた。




ほどなく指輪交換の場になった。

昨日徹夜で仕上げたピローは、この数十秒のためだけに

この世に生まれいでたのだ。

日の目をみてよかったのう、、、。

このピローは今後どのような運命をたどるのだろう

少なくともあの汚い妹の部屋の隅で

ゴミにだけはしないでくれ、お願いだから〜

と祈る私であった。

11月19日


明け方までリングピロー作成に追われた私。

床について少しまどろんだらもう朝だ。

隣の部屋に宿泊していた父親からのモーニングコールで

目覚める。

もう8時すぎだ。

今朝4時過ぎまでかかったのよ、もうねむた〜い、なんていいながら

朝食をとる。

支度して池袋から式場のある市ヶ谷まで。

スーツケースを持って階段の上り下りは大変だ。

父母と私、3人分の切符を買う。

母は例によって、自動販売機のコイン投入口から

お札をたたんでいれるような人なので

変わりに父親が切符を買う。



市ヶ谷の式場にはあるいてすぐ。

式までは少し時間があるため、喫茶店でお茶を飲みながら

主役の妹の到着を待つ。



式に参列していただく知り合いが少しずつ集まりだした。

おじさんやおばさん、なかなか日頃あえない人達。

こんな機会でもないと、こんなには集まらないから

ちょっとうれしい。


それにしても本日の主役の妹はまだ到着しない。

どうせまた前の晩徹夜してマニキュアとかなんとか

やってんだろうから、朝寝坊かな、、。



お昼前にようやく現われた。

ノーメーク、ジーパン、Tシャツ、

髪はボサボサの山伏状態。

これが今日式をあげる人の姿とは到底思えなかった。

お式の時には花嫁は食べられないんだから、

何か食べておこうということになり

式場の近くを探す。

メイクの時間もせまってきているので

遠出は出来ない。

近くのラーメン屋しかなく、そこへ入る。


妹はタンタン麺を食べた。


この人、ホントに今日式挙げるのかいな?

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11月18日その夜

まったくしゃ〜ね〜なあ、、

いっつもどたんばぎりぎりで行動するんだからモ〜

ぶつぶつ文句をいいながら裁縫道具を準備する。

型紙にあわせてサテンを裁断した後、

レースをぐし縫いする。

ぐし縫いってなんだっけ?

ああ、ギャザー寄せのことね、、

って、どうやるんだっけ?

遠い日の記憶をたどりながら縫い方をすすめる。

ギャザーなんて、小学校か中学校の家庭科で

ギャザースカート作ったきりである。

むむむう、、、

ちらちらつけていたテレビは既に花より男子のエンディングだ。

何度かやりなおしてどうにかギャザー寄せが出来た。

つぎはサテンとレースを中表に縫う。

レースを変な風に縫い込まないようまずしつけ縫いをする。

なかなかいい感じ。

本縫いでハート形を綺麗にだせるようにカーブは縫い目を細かくする。

表に返して綿をつめる。

なんとか形になってきた。

いいぞいいぞ。


こう見えても手芸は結構好きなので

やりだしたらとまらない。

12時、1時、時間は刻一刻とすぎてゆく。

レースとビーズで飾りつけをした後

リボンを縫い付けて仕上げ。

指輪を固定する青いリボンを縫い付けて完成。


できたー!!!!


我ながらうまくできた、やったね。

午前4時。

日頃から人間を縫う事はあっても

布切れを縫う事はなかなかない私。

助手のいない、術者だけの深夜の大手術であった。

つづく。

妹の挙式と東京見物録

11月18日

朝、病院外来を急ぎ済ませた後、飛行機で東京へ。


午後3時の東京の空はすでに日がかげり夕方の顔。

宮崎とは時差があるなあ、やはり海外だ、と思う。

今日宿泊する池袋のホテルで両親とおちあい、そこから埼玉の妹の家へ向かう。

家族みずいらずで夕食に鍋をしよう、との計画。

デパ地下でたのまれた素材を買い、妹の家へ到着。



こんちはーっ、玄関を開ける。と、

足の踏み場がないとはこのこと。で、

座るところがないくらい荒れている。

ちょっと、これじゃあ、ごはんどころじゃないでしょ〜。

食事の前に掃除、であった。

もともと掃除が苦手な妹、今後の生活が心配、、。

ごみのやまをかきわけ、なんとかテーブルをセッティングし、

私が結婚祝いにプレゼントした鍋を使って食事をした。

何を話したろうか、特別なことではなかったが、家族全員が揃った

食事は久しぶりで、なかなかいいものだった。

昨日解禁になったボジョレーを開けた。ワインには詳しくないが

甘みもあって、飲みやすいものだった。



食事を終えて帰る間際になり、

ねえちゃん、これ、つくってくれん?

と、手芸の素材を渡される。


なんねえ?


リングピロー。



はあ?


いつ使うと?



間抜けな質問をしてしまった。

リングピローだから、指輪交換のときに決まっている。

ということは、まさしく

明日、挙式の時なのである。

既に時計の針は夜9時をまわっている。



かくして私はその夜

ホテルに戻るなり

裁縫道具と格闘することになるのであった。

つづく。

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