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シンプルなステージセット

2006年11月5日。
JR総武線本八幡駅から市川市文化会館への徒歩10分程度の道のりは、それらしい年齢のカップルが数多く歩いていた。それらしい年齢、というのは30代後半から50代くらいので、角松敏生と26年目をいっしょに迎える人たちのことである。26年とはいかないまでも確実に20年はともに歩んできた、いわば「同志」みたいなものだ。
この「同志」は肩を寄せ合って、大きな声でシュプレヒコールをあげるものとは違う。ただ一点、「紙ヒコーキを乱舞させる」という特徴があるのだ。

市川市文化会館の筋向いに「TDK」のロゴを配したビルが建っている。総武線のホームから海側(南側)を見ると見えるビルだ。初めてこの会館でコンサートを経験するぼくは、「ああ、このへんにあるんだ」と会館の位置関係を確認した。この会館はおよそ2,000人を収容できるホールを持っている。地方都市ではかなり大型のホールだ。どれくらいの入りになるんだろう、などと考えつつ席に収まった。

ステージ後方にはアーチトップをかたどった大きな窓が4つあり、後方からの照明を透過する仕掛けになっている。曲によって空模様なども彩を変えて見られる仕掛けだ。でもそれだけである。いたってシンプル。音に集中できるよう過度の仕掛けは設けていないようだ。

ゴージャスなサウンド!

メンバーをあらかじめご紹介(敬称略)。
友成好宏(ピアノ)、小林信吾(ピアノ)、森俊之(キーボード)……この3人を総称して「Tripod」
江口信夫(ドラム)、田中倫明(パーカッション)、大儀見元(パーカッション)、松原秀樹(ベース)というリズムセクション。で、今剛(ギター)! バックコーラスはチアキ、凡子(なみこ)という布陣だ。途中、ゲストに「しゃかり」の上地一成。

そしていよいよ「Player's Prayer」が幕を開けた。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/b7/ojiji508/folder/324788/img_324788_42072460_7?2006-11-15

0.UGAM(OVERTURE:Pro ToolsのAudio Data)
1.Movin' 2.恋の落とし穴 3.You made it

アルバム「Prayer」から3曲立て続けに演奏された。さすがに角松氏ご本人がギターラボのインタビューでも語っていた「これは最近でも類を見ないくらい「歌伴」のラインアップとしては豪華な布陣になったな、と思っています。」と、そのとおりだ。

ひとつだけ「あれま」だったのは、1曲目で前方席から不ぞろいのウエーブよろしく、オーディエンスがバラバラバラっと立ち上がったこと。 別に無理して立たんでも。。。「そうなの?」
近年スタンディングのライブに耐えられなくなってきた足腰。これは厳しいことになりそう……。

4.Still know nothing at all 5.アイシテル 6.かなし花

バラッドからミディアムテンポの選曲で会場もまったり。角松敏生の神髄ともいえるバラッド「Still know nothing at all」では、小林信吾のピアノに森俊之のキーボード(ハモンドっぽい音)が絡む。適度にシャッフルする江口信夫のドラム。そして今剛のギター……。ぜいたくだな〜。
横アリでも唯一演奏された「かなし花」。ここでの今剛も圧巻。この人のギターで、いくつもの楽曲が感動的なものになって世に出ていることをあらためて痛感させられた。

ゲストコーナー
7.Always be with you 8.Smile

しゃかりのニューアルバム「ゆるり」のボーナストラックに入っているということで演奏された「Always be with you」。角松氏も参加しましたが、う〜ん、たしかに本人が言うように純潔な感じの「Always〜」でしたね。
「Smile」。ぼくは個人的に、なぜ角松氏がチアキさんを選んだのかいまひとつ理解できないでいたんです、この瞬間まで……。この2曲を聴いて、やっとわかった気がした。氏とは正反対だからチアキさんを選んだのだ。「どうしてギターラボで聞かなかったの?」といわれそうだが、本人を前にしては、なかなか聞けることではありませんよー(苦笑)。

Tripodコーナー
9.interlude〜Rain Man 10.Girl In The Box 11.IZUMO

前作「THE PAST & THEN」に収録された「Rain Man」で始まったTripodコーナー。「箱入り娘」のこのバージョンはオリジナルを知るものにはまったくの別物。スタンディングで踊って、というノリではないけどTripodならではのグルーブが心地いい。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/b7/ojiji508/folder/324788/img_324788_42072460_5?2006-11-15

弾き語りコーナー
12.飴色の街

「このツアーもお金のかかるツアー、ということで来年もできる保証がないから、弾き語りを練習するような趣旨でやります」という前置きで演奏されたのが「飴色の街」。各ホールで演目が違うようだ。個人的にとても好きな曲なので期待して聴いた。で、こう思った。
元々の楽曲のパワーとか出来がよくないと、こういう弾き語りアレンジになったときにボロが出る。いろんな衣が剥ぎ取られ、素っ裸になるからだ。その点でこの曲は実にすばらしい楽曲だということを再認識。この日いちばんよかったかも、と思ったくらいだ。
「贅を尽くす」ことも、角松流音楽の聴かせ方の真骨頂だとしたら、これは完璧に「裏」の真骨頂だろう。せっかくだから、今度全編アンプラグドでやったらいいのに、と思った。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/b7/ojiji508/folder/324788/img_324788_42072460_8?2006-11-15

13.日照雨<SOBAE> 14.リカー 15.痴漢電車 16.How is it? 17.Mannequin 18.Prayer

ここから怒涛のアッパータイム。エンディングへと盛り上がりを見せた。
「Prayer」では、下地さんのラップがなかったのがちょっと残念でした。ここでちょっとした出来事が。サビの「アーレアレアレレイア」でコーラス隊が右手を上げてちょっとした振り付けをすると、オーディエンスの半分近くがそれを真似ているのだ。うーん……。個人的にはこういうノリについていけなくなってしまった。歳を取ったのかひねくれているのか……。まあ、半数近くの人がそれに倣わず、好きな恰好で体を動かしていたからいいとするか(苦笑)。演奏はパーカッションチームが大活躍で、ラテンのノリを十分楽しませてもらった。

Encore
01.浜辺の歌 02.Take You To The Sky High 03.月のように星のように

コンサートが始まる前に、オーディエンスのほとんどが折っていた紙ヒコーキが乱舞する「Take You To The Sky High」。個人的にはライブで初めて聴く「月のように〜」がよかった。今さんによるギターのリフが印象的。

Encore2
04.黙想

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/b7/ojiji508/folder/324788/img_324788_42072460_6?2006-11-15

チアキさんと小林信吾さんと3人で、美しくエンディング。3時間近いコンサートが終わった。

MCで印象的だったのは、「地方都市へ行くと、2階席がガラガラなんだ。今日は久しぶりに2階も埋まってるみたいでうれしいね。市川のみんな、ありがとう!」。日本武道館とか、東京国際フォーラムホールAとか、横浜アリーナとかを埋めてきた角松氏ではあるが、世の音楽のあり方の変遷にいつしか(そういう中での)メインストリームではなくなっていた。それと、事務所をかまえる社長兼務だけに、興行の収支が当然気になるところ。「いいものはいい」という氏のコンセプトはいまや「同志」的ファンにしか理解されなくなったのだろうか? 

と思ったところに興行面でのうれしい話が飛び出した。「このツアーにもついにスポンサーがついたんです。それはTDKさんです! TDK Presentsになったんだよ。しかも今日この市川から」オーディエンス大喝采。
「この会館の前にTDKさんがあります。みなさん帰りに手を合わせて帰ってください」オーディエンス大爆笑。
いいものを続けていれば、それを認めてくれる人たちがいる。TDKもこのツアーに足を運んだ多くのオーディエンスも、まだまだ「同志」なのだと実感した。アンプラグド・ライブは企画ものとしてぜひ見たいけど、やはりゴージャスで優れたミュージシャンを従えた角松敏生を、まだまだこの先何年も見てみたいものだと、あらためて思ったのだった。


■追記:スティーヴ・ガッド来日!

2006年12月14〜16日の3days、東京公演(中野サンプラザ)に、レコーディングにも参加されたあの、
スティーヴ・ガッドさんが登場します! 歌伴での日本の公演はひょっとすると初めてではなかろうか、という貴重なライブとなります。角松ファンのみならず音楽ファン必見のイベントとなるでしょう♪

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レポートありがとうございました。福岡での「一期一会」のライブ、楽しみにしたいと思います。

2006/11/15(水) 午後 10:01 きたにょ

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kitanyoさん、コメントありがとうございます! 福岡も音楽の熱いところですよね。大いに期待して行ってくださいませ♪

2006/11/16(木) 午前 11:29 [ gui**r_la*o2*04 ]

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ライブレポート楽しませてもらいました。写真もとてもきれいなので、いつも楽しみにしていますよ。別の会場で参加したので、新たな感動を味わう事ができました。また、よろしくお願いします。

2006/11/16(木) 午後 0:13 [ tam**irobe* ]

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tamasirobeeさん、コメントありがとうございます! 写真は角松さん事務所のご協力なんです。ステキですよね♪

2006/11/16(木) 午後 1:41 [ gui**r_la*o2*04 ]

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ううむ。さすがですな。 横綱相撲のようなライブレポート、感服いたしました。

2006/11/16(木) 午後 3:41 [ hookumori ]

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hookumoriさん、お褒め(?)いただき、ありがとうございます。益々精進いたします♪

2006/11/16(木) 午後 5:23 [ gui**r_la*o2*04 ]

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はじめまして♪ 市川レポありがとうございま〜す 今から大阪、中野ととても楽しみです♪ 飴色の街いいなぁ〜

2006/11/17(金) 午前 10:26 [ ともくんママ ]

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ともくんママさん、コメントありがとうございます! 飴色〜よかったですよ。大阪では何をやるんでしょうね。お楽しみに♪

2006/11/17(金) 午後 0:05 [ gui**r_la*o2*04 ]

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ライブレポートいつも、ありがとうございま〜〜す♪ (感謝。。) 東京公演レポも、期待してていいですか。。 (願)

2006/11/17(金) 午後 4:00 [ pac**mamac*an ]

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はじめまして。レポ楽しく拝見させて頂きました(自分も市川参戦組です)。あの貴重なライブは本当に見応えありますね!

2006/11/18(土) 午前 1:40 [ tak ]

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pachamamachanさん、takさん、コメントありがとうがとうございます! 東京公演、行けたらいいですが^^;

2006/11/22(水) 午後 10:01 [ gui**r_la*o2*04 ]

私も16日行ってきました。生は最高ですね!!

2006/12/20(水) 午前 9:49 [ - ]

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oceanblueさん、コメントありがとうございます! 音楽はやはり「生」が最高ですね。その瞬間に賭けるミュージシャンの心意気まで伝わってきます♪

2006/12/20(水) 午前 10:52 [ gui**r_la*o2*04 ]

大宮・神奈川・中野と参加しました。全部違う感動です。16日のライブは永遠に残るものだと思います。「音楽」を愛する人すべてに届けたいLiveでしたね!

2006/12/25(月) 午後 9:19 [ 〜〜〜 ]

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megumamaさん、ありがとうございます! 残念ながら中野サンプラザ公演は行けませんでした;_; ガッドさんも参加ですから、そりゃあすばらしいものだったでしょうね。誰かライブレポート書いてくれませんか〜。写真は無しですが……。

2006/12/26(火) 午後 7:24 [ gui**r_la*o2*04 ]

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