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「凛ちゃん!!大丈夫ですか?凛ちゃん!」 「ん…?あれ?・・・ここは?」 「カフェの向かい側ですよ!事務所を飛び出して、何処へ行ったのか心配で、探していたんですよ。 そしたら、ここで…」 「祈って治るんなら、お百度だって何だってやるよ!!」 『そうだ…事務所を飛び出して・・・無我夢中で走って…それから…あれ?』 「凄く疲れた顔をしてます。一体、どうしたんですか?」 「ん…ちょっと…」 『…どうしたんだろう… 何をしていたのか…思い出せない。』 「まさか・・・本当に、お百度さんをしていたのですか?」 「え?お百度・・・あ…そ… う・・・うん…」 『・・・って、やっていないのに、ナニ頷いてんの!』 「ほ…本当…ですか?」 「あ・・・!」 『バレバレじゃないの!』 「本当に…本当に、お百度さんを…していたのですか?」 「あ・・・あの・・・」 『こんな時に嘘なんて…最低っ!』 「…凛ちゃん…」 「!卯月…ごめん…今の・・・」 「凛ちゃん!!すごいですッ !! 凛ちゃん!!本当に、すごいですッ!!」 「プロデューサーさん、意識が戻って、病気も治って、退院できるんですって!!」 「は?… 退院…って、そんな・・・冗談よしてよ。 末期の癌…だよ。 風邪みたいに治るワケないでしょ?」 「嘘じゃありません。今さっきも・・・」 「おっ 居た居た しぶりん発見〜 お〜い! しぶり〜ん」 「あ、未央、あのさ・・・」 「ほいっ」 「え?」 「あ、プロデューサー?」 「ああ…、渋谷さん、御心配をおかけして、申し訳ありませんでした。」 「今、卯月から聞いたんだけど」 「はい、明日、精密検査を受けて、癌の転位や、検出された感染症の発症が無ければ、3日後に退院可能だろう…と。」 「な…それじゃあ、まだ治ったって確証は無いってことじゃないのさ」 「医師からは、そう診断されましたが、私は、明日にでも退院できると程度だと確信しています。 「・・・不治の病と診断された患者本人が、何を根拠にしたら、そんな確信が出来るわけ? もしダメだったら、みんなをぬか喜びさせた事になるでしょ?」 「それは、大丈夫です。なにしろ、勇者が、私を病魔から救ってくれたので。」 「・・・・・・・は? ゆう・・・しゃ・・・?」 「はい、勇者です。」 「ええ…。フフッ…もちろん、夢で見た出来事なのですが。」 「いいえ、ですので、渋谷さんにだけは、どうしても話しておきたくて・・・。 恐縮ですが、病人のわがままと思って、聞いて頂けませんか?」 「ん・・・別に、構わないけど・・・。」 「私は病に冒されて衰弱し、身動き一つとれない状態でした。 そんな私の命を奪おうと、死神のような恐ろしい魔物たちが近付いてきました。 もうダメか・・・そう諦めかけた時、魔物たちの前に勇者が立ち塞がりました。 勇者は私を守る為、襲いかかる魔物たちを退治して行きました。 しかし、いくら退治しても魔物は次々と現れます。何十…何百と…。 そのうち彼女は、深手を負い、幾度と倒れますが、不屈の闘志で立ち上がって・・・・」 『・・・そうだ、思い出した。 私は、プロデューサーの病気の原因を突き止めて、直す事が出来るかもしれないと思って、体を縮小して、プロデューサーの体内に… バクテリオファージや癌細胞を退治して… あとは…あ…あれ?…でも…エネルギーを使い果たして、動くことも出来ず、出られなくなったはず・・・ なのに、どうやって… あ?・・・ああ…』 『ここは大腸に近いのか、食道に近いのか・・・位置を掴もうにも、GPSにリンクする出力が出ない。 …この壁を真っ直ぐ突き破って行くのが、一番の近道。 けど・・・ここは、人間の体の中。出来るわけがない。 そもそも、そんな力も残っていないし…。 完全に八方ふさがり・・・か・・・ ・・・ ・・・卯月・・・未央・・・プロデューサー・・・ ・・・!! ここから出られないとイロイロとマズイじゃないの! 何か・・・方法を・・・。 一瞬で外に…一瞬で・・・ ・・・一瞬・・・ ・・・できる…かな・・・ 理論も分からないし、どうやって・・・ ・・・ ・・・初めて光線を出した時みたいに・・・ 自分の位置と移動場所だけを意識して… む・・・ンッ・・・ 「・・・渋谷さん? 渋谷さん?」 「!?…あ・・・ゴメン・・・」 「うん…、プロデューサーが心配で、一睡も出来なかったからね・・・フフッ。」 ・・・でも、そうして無事に外へ出る事が出来て、安心しました。」 「・・・・・・え?」 「最後に一言… 命懸けで私の命を救って頂いた事、本当に感謝しております。」 「・・・ぁ・・・」 「どうかゆっくり、休んでください。 ・・・それでは、失礼致します。」 「・・・」 「しぶりん〜どうだった?」 「何はともあれ、万事めでたしめでたし。 退院の前祝に今から3人で何か食べに行こー!!」 「そうですね!!」 「…うん… !・・・あ・・・」 「凛ちゃん!? 」 「ん…大丈夫・・・プロデューサーの無事が分かったら、急に気が抜けて…」 「…あと、ゴメン、今の話、ちょっとパス。なんか凄く…眠くて…」 「そ・・・そだね。抜け駆けしないでやっぱ全員で退院祝い…だよね。」 「とにかく!事務所で一休みしましょう。」 「スゴイ…1,2,3,グゥ・・・だよ。」 「お百度参りの効果、恐るべし。」 『二人ともゴメン。本当は…今何か食べたら、お腹の中が大変な事になるから…。』 おしまい
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「ミクロの決死戦」
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〜蒼き惑星(ほし)の光の戦姫〜 第?話
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VS 癌細胞 「てえぃッ!!」 VS ノロウィルス VS エボラウィルス 「ハァ… ハァ… 除去… 完了… 予想外に手間取った…。雑菌なのに、腹部を狙って来たり、戦略的に私に襲いかかって来るみたいだった…。 !? 「ケケケケケ」 「あいつが司令塔に成っていたってワケね。 あいつは絶対に倒さないと…」 「チッ…飛びながらでは、出力が出ない上に、狙いが定まらない! 止まって撃ったら、出力を上げないと、届かないし…。 でも、迷っている余裕だって無いじゃない!! ハァッ… ハァッ… 大腸まで行って…逆戻りコース…。小腸の、どの辺かな… あぐっ!!」 「ま…まだ隠れていたの? 逃がさない!! し…出力が!! あうッ! か…完全に…嵌められた… もう…飛ぶ力が…残ってない…。 続く
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「アトハオマエ達ノ好キニシロ」 「!?」 「・・・・・・」 でも…どう戦う? 光線が使えないんじゃ、あいつを倒すどころか…』 「・・・何トモ・・・無イノカ?」 「ハァ? 何とも無い訳がないでしょ! お腹を刺されてズキズキ痛くて堪んないわよ!」 「バカナ!アラユル細菌ノ細胞ヲ溶カス溶解液ダゾ。跡形モ無ク溶ケル筈ダ。」 「この通り、溶けてなんかいない。私をあんたのような雑菌なんかと一緒にしないでよ!!」 『!?…雑菌…そうだ!』 「アイツカラヤッテシマエ!」 「捕まえた」 「ヒ」 「マ・・・待テ 人間ノ体内デ光線ハ…」 「使えるわよ」 「??」 「うっかりしていたわ…。あんた達はウィルスや細菌なんだから、光線の波長を変えて、人体に影響しない殺菌光線にすれば良かったんだ…。 出力が抑えられるから、エネルギーの消耗も少ないし。 だけど・・・」 「ヒィィ」 ※キングバイラスの哀れな末路は一層凄惨な為、画像は自粛します。
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(省略した部分から)ここまでのあらすじ プロデューサーが出先で倒れ緊急入院。過労と思われた容体は、数日を経ても一向に回復しない。精密検査の結果、胃と大腸に末期の癌が確認された。更に、伝染性の高い感染症を複数併発していて、処置の施しようがなく、数日ももたない命と宣告された。悲しみに暮れる少女達は、隔離病棟の外から、ただ祈ることしか出来ないでいた。 『確かに、祈って治る病気じゃない。でも、私になら・・・』 シブリンは、まだ経験した事が無い、自身をミクロ化する能力を使って、プロデューサーの体内に巣食う病巣に挑んだ。 「バ・・・バクテリオファージ?」 「自称帝王に、ロクなの居ないんだけど…。 そんなあんたが、何でこんな事を?」 「コノ人間ハ、免疫力ガ低下シテイテ、私ノ実験ニ、最適ノ環境ダッタ」 「実験?」 「癌細胞ヲ改造シテ、うぃるすノ製造ぷらんとニシテミタ」 「コノ人間ニ棲ム全テノ細菌トうぃるすハ、私ガ支配シテイル。」 「じゃあ、先ずはあんたを倒せば良いって訳ね。」 「オット、人間ノ体内デ光線ヲ使ッテモ大丈夫ナノカナ?」 「!!」 「うわっ!! ヘリコ…バクター?」 「獲物って…私を捕らえてどうしようって訳?」 「・・・な・・・」 「私ノ活動可能ノ環境下デハ、うるとら戦士ノDNAヲ採取スル事が困難ナノデネ。」 「コレデ、カツテ、うるとら戦士共ヲ窮地に陥レタ、伝説ノ兵団ヲ作リ出ス事ガ出来ソウダ」 …まずい、絶対に盗られるわけにはいかない!』 「くッ…」 『皮膚組織、硬化!』 『ウソ…硬化している三層の皮膚を…簡単に貫いた?どうして?』 「残念ダネェ。分子分解シナガラ穴ヲ開ケル、私ノすぱいくニ、貫ケナイ物質ハ無イヨ。」 「マシテヤ、今ノきみハ、全テノ細胞ヲ極限マデ縮小シテイルダロウカラ、皮膚細胞ノ変換操作マデ行ウ事ハ困難ジャナイノカナ?」 「え?」 「うああぁ・・・」 アトハきみニ消エテモラウダケダ。」 「!?はうぁっ!」 「はあっ…!? うぁ…と…溶け…溶けてく…あぐぅぅ…」 「うぁっ…はぁっ…ああーッ」 「完全ニ溶ケルマデ、アト、1、2分ダナ」 「サヨウナラ」 「ま・・・待っ…」 「アハハハハハ」 「あ・・・」 続く
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