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トンネル分岐合流部非開削工法 ゼネコンの技術PR合戦過熱 首都高品川線受注へ先手20060629建設工業

 トンネルの分岐合流部を非開削で構築する工法のPR競争が、ゼネコン各社の間で熱を帯びてきた。首都高速道路中央環状品川線の整備で、国内初の大深度分岐合流部工事が年内にも発注される見通しとなったことが、各社が自社工法の売り込みに力を入れる背景にある。品川線での新工法の採否は、首都圏で計画されている大深度道路トンネルの受注を有利に展開できるか否かを占う試金石になるとの見方もあるだけに、各社のPR合戦はシールド機を製作する重機械メーカーも巻き込み、し烈さを増している。

 品川線は東京都品川区八潮3丁目〜目黒区青葉台4丁目間の延長約9・4キロ。ランプ部は五反田地区(土被り15メートル)と大橋地区(同20メートルと40メートル)で計画されている。東京都は16日、大井北地区の立坑工事を公告。21日には東京都と首都高速道路会社が全線で都市計画事業の認可を取得し、事業が本格的に動きだした。
 こうした行政の動きに連動するように、6月に入って分岐合流部非開削工法に関連する技術を発表したゼネコンはハザマ、奥村組、前田建設の3社。ハザマはJFEエンジニアリングなどと共同開発した「ウィングプラス工法」、奥村組は日立造船と新日本製鉄と開発した「CV拡幅工法」の実証実験を完了し、実用化したと発表した。前田建設は自社開発の「セグメント切削シールド工法」の部材性能などを確認し、実用化に向けた研究の加速を印象付けた。3月には西松建設が独自開発の「カップルバード工法」を改良し、実用性を高めたと発表している。

 いずれも品川線ランプ工事の発注を見据えたものとみられている。さらに、今後発注が見込まれる「首都高速横浜環状北線」と「東京外かく環状道路都内区間」という2つの大深度プロジェクトも視野に入っている。品川線工事を受注できれば、技術力の高さを宣伝でき、その実績を次の工事へつなげる絶好の機会になる。4社はいずれも土木を得意とする準大手ゼネコン。ただ、準大手各社の前には大手が立ちふさがる。大手各社は、1社で複数の大深度分岐合流部非開削工法を保有する。「技術に万能はない」というのが大手各社が多種類の技術を持つ理由だ。地盤や地質などの条件が異なれば、その条件に最適な技術と工法が必要になる。


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