|
ISO活用工事は検査確認などで効果 国交省04・05年度運用状況20060726建設通信
国土交通省のISO9001活用工事の運用状況が明らかになった。2004、05年度のISO活用対象工事は881件(06年1月現在)で、その中で施工者がISO適用を申請した工事件数は全体の22.0%に当たる194件で、うち国交省が申請を承認した工事件数は申請数の93.2%となる181件だった。工事成績評点で対象工事を比較すると(=表)、ISO活用工事に承認した工事とそれ以外の工事の平均点はほぼ同等だった。この結果は、ISO活用工事では、監督業務を効率化してもそれ以外の工事と同等の品質を確保できることを表しており、同省は「受発注者双方の業務効率化に効果を上げている」(官房技術調査課)と分析している。
ISO9001活用工事は、パイロット工事、試行工事を経て04年度から本格実施している。ISO9001を認証取得し、優れた施工能力(工事成績)がある施工者が希望した場合、国交省が承認の上、段階確認を始めとする監督業務を施工者の検査記録の確認などに置き換え、監督業務を効率化する。
対象は予定価格1億円以上の工事で、7億2000万円以上の工事は原則、適用する。各地方整備局(北海道開発局、沖縄総合事務局を含む)では、重点監督工事を除く発注予定工事総件数の1割以上を目標に設定している。
対象工事に対する施工者の申請件数を示す申請率を各局別にみると、北海道が52.8%と最も高く、以下、東北49.0%、関東35.8%、九州29.0%、四国27.9%、近畿17.8%、中部13.4%、北陸10.9%、中国9.2%で、沖縄はなかった。
工事成績評点でISO活用工事とそれ以外の工事を比較すると、ISO活用を承認した工事の平均点が77.0点、それ以外が76.7点でほぼ同等の結果を示している。詳細の出来形、品質、出来ばえの各点を比較しても、評点はほぼ同じだった。
年度別の平均点も、04年度はISO活用工事が76.2点、それ以外が75.8点、05年度はISO活用工事が81.1点、それ以外が80.9点で、同様の結果となっている。
建設分野のISO9001認証取得組織数は年々増加しているものの、現在は頭打ちとなっている。大手、準大手がほぼ認証取得しているためで、国交省が05年度に調査した有資格者別のISO取得率を見ると、一般土木工事では、Aランク業者は100%、Bランク業者は98.1%とともに高く、Cランク業者は75.0%、Dランク業者に至っては30.7%と極端に低く、この傾向は他工種も同様となっている。
|
ゼネコンとしてのISOの機能のさせ方
総合工事のゼネコンの役割は、専門工事全体の工事管理が有効に機能しているかを統括することであって、ゼネコン自体が直接現場作業を管理するのではない。
工事管理とは工程管理、品質管理、原価管理、安全管理の4大管理であるが、ゼネコンとしての品質管理であるISOは、重層化した現場の生産構造の中で機能するISOでなければならない。
その意味で建設業界におけるISOは未熟なまま放置された状態である。
ISOは業務そのものであり、PDCAサイクルを回すことによって望ましい成果を産み出すプロセスである。
2012/5/19(土) 午前 9:30 [ 高砂のPCB汚泥の盛立地浄化 ]