|
社会的評価損なう態度 邑楽町への集団訴訟20060912建設通信
2002年に行われた「邑楽(おうら)町役場庁舎等設計者選定住民参加型設計提案競技」の参加者のうち21者で組織する原告団(代表者・山本理顕設計工場)は11日、群馬県邑楽町に損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。訴状によると「『建築家の公共建築に対する篤(あつ)い思いや膨大な尽力など一切無視して構わない』という町の態度は、建築士という専門職に対する甚だしい軽視ないし侮辱であり、その社会的評価を著しく損なう」としている。
原告団は、山本理顕設計工場が同提案競技に当選し、実施設計を納めた後、新たに就任した久保田芳文町長が計画を変更する過程で「何の相談もなかった」ことを問題にしている。記者会見で清水勉代理人は「金銭が目的ではなく、日本の社会における建築士の立場が何者かを明らかにしたい」と趣旨を話した。同提案競技の参加者(全335者)に訴訟参加を呼びかけており、早ければ今月末にも原告を追加して第2次訴訟を起こすという。
山本理顕設計工場の山本氏は訴訟について「住民を見て建築をつくるか、発注者を見てつくるか、建築家が考えるきっかけにしたい」と話した。
邑楽町の神谷長平庁舎建設室長は、久保田町長の代理として「訴状を見ていないのでコメントは控える」と話した。
第一次提訴の原告は次のとおり。
▽山本理顕設計工場▽芦原太郎建築事務所▽伊東豊雄建築設計事務所▽エー・エー・イー▽オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン▽デネフェス計画研究所▽横河設計工房▽石田敏明▽伊藤立平▽今村創平▽入之内瑛▽宇野求▽岡河貢▽河井敏明▽高橋寛▽竹内昌義▽田邊孝浩▽寺地洋之▽藤本壮介▽安田朋子▽山中新太郎
|